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OPPO、6nmのイメージングNPU「MariSilicon X」
2021年12月14日 18:30
OPPOは、6nmのイメージングNPU(Neural network Processing Unit、機械学習/AI特化のプロセッサー)として「MariSilicon X」を発表した。同NPUは、2022年第1四半期に同社の「Find X」シリーズに搭載される予定。
演算能力と電力効率
6nmプロセス技術を採用した「MariSilicon X」は、1秒間に18兆回の演算(TOPS)という演算能力を実現。電力効率は1ワットあたり11.6TOPSで、バッテリーの消耗を抑えながらも高いパフォーマンスを実現する。
専用DDR
「MariSilicon X」は、最大8.5GB/秒の帯域幅を持つ専用のDDRを搭載。多層メモリアーキテクチャが遅延を減らし、不要な読み取り・書き込みサイクルの繰り返しによる電力の消費を低減する。
AI補正の向上
4KのAI補正に関して「MariSilicon X」は、スマートフォン「Find X3 Pro」のNPUとの比較で最大20倍のスピードアップを実現する。
また、各フレームにリアルタイムで複雑な補正を施し、鮮明な4K AI HDRのナイトビデオ(Night Video)を撮影できる。
ISP(画像処理プロセッサ)
「MariSilicon X」のISP(画像処理プロセッサ)は、「Find X3 Pro」の4倍となる20bit 120dbのダイナミックレンジでの撮影に対応。
これにより、画像の明るい部分と暗い部分のコントラスト比が100万:1になり、画像をより忠実に再現することが可能になる。