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新宿西口ハルクでAR靴試着&癒やしの「氷の惑星」体験、14日まで開催
2021年12月9日 00:00
NTTドコモと小田急百貨店、小田急電鉄は、新宿の小田急百貨店においてARを活用したデジタルヒーリングのイベント「SAINT RAY(サン・レイ) ~聖なる光『サン・レイ』は、僕らをデジタルヒーリングの世界へイザナう~」を開始した。期間は12月14日まで。
同イベントは、東京都新宿区の小田急百貨店の新宿西口ハルクで体験できる。
ARでシューズの試着体験
イベントスペースは、小田急百貨店の新宿西口ハルクの2F。入り口を抜けるとすぐにブースが目に入る。
体験時には専用のiPhoneとネックスピーカーが貸し出される。装着したら、すぐにでも体験開始だ。今回の体験には大きく分けてシューズの試着という購買支援と映像と音によるヒーリングと2つの機能を楽しめる。
アプリを起動してから、自らの靴のサイズを入力すると、iPhoneの画面上で選択したシューズがまるで実際に履いているかのような映像が映し出される。試着できるシューズは全部で14種類。「オン」と「ブルックス」の2つのブランドの製品が対象となる。
選択画面では、シューズの値段や説明といった詳細についても確認できる。AR試着してみて、気に入ったシューズがあれば、詳細説明内にあるハートマークを押してみよう。ここで試着可能なシューズはハルクの店内にあり、店舗スタッフに画面を見せて申し出れば、実際に試着も可能だ。もちろん、そのまま購入もできる。
氷ついた世界へ旅立てる癒やしの機能も
今回のイベントのもう一つの機能となるのが、氷の惑星への旅立ち。
AR試着の画面下にある「この靴で旅に出る」をタップすると、画面上のハルク店内が一点して氷河期が訪れたかのような氷一面の風景に変貌する。
頭上を見上げるとオーロラがかかった夜空が広がり、ネックスピーカーから流れ出る幻想的なサウンドと相まって、都会の百貨店の中にいることを忘れてしまいそうだ。
地面に目を落とすと、焚き火が焚かれているが、画面右端に現れるボタンを押して、薪をくべると炎の色が変わるというギミックも用意されており、体験者の目を楽しませてくれる。
その近くには「アイスヴェーダ」という巨大な氷柱のようなものが輝いている。ここをタップすると、ほかの体験者が撮影した写真が見られる。表示される写真は3枚までで、体験者が増えるごとにアップデートされていく仕組み。自分が撮った写真とほかの人のとを比べてみるのも楽しそうだ。
氷の惑星の体験中には、画面上にはシャッターボタンが現れる。好きなところにiPhoneを向けて撮影できるので、オーロラや夜空など気に入った風景を写真に収めよう。
氷の世界では、人も凍りついたような表現がなされているが、これは世界観の演出と撮影機能の都合上、顔の映り込みに配慮したものだ。
撮影した写真だが、右上の「Exit(旅を終える)」ボタンを押した際に、前述のアイスヴェーダに記録する1枚を選べる。さらに、選んだ1枚はインスタント写真に現像してプレゼントされる。
店舗での楽しみを創造
今回の体験では、専用のiPhoneが貸し出されて体験する形だが、将来的にはユーザー自身のスマートフォンにアプリをインストールする形やARグラスなどの利用も目指したいという。
また現状の課題としては認識精度の向上などがあるものの今後の展望として、今回の靴の試着のみならず、服や帽子の試着などにも広げていきたいとしている。
ドコモと小田急電鉄では、2020年からXRを活用した街づくりプロジェクト「XRシティ SHINJUKU」を展開し、XRを活用した謎解きゲームや芸術鑑賞といったコンテンツが提供されてきた。
そうした取り組みの中で、街の活性化につなげる議論から生まれたものが今回の「SAINT RAY」。レジャー的な要素が強かった、XRシティの取り組みから購買支援という実用的要素を取り入れて、進化させた形になる。
ECサイトが需要を伸ばす中、「実際の店舗に来て、楽しんでもらえる」体験をARを活用して実現した。「店舗に来てもらい癒やしを感じつつ、これを買いたいなと思ったらその場で買える」、「お店に来たら、楽しいことがあるということを体験してもらいたい。その先に購買につなげられたら」とNTTドコモ ビジネスクリエーション部 XR 推進室 ビジネス推進担当課長の吉田悦郎氏は説明した。
また、小田急百貨店 経営企画部(経営企画担当)兼(店舗開発担当)統括マネージャーの石川真氏は「(リアル店舗は)ただモノを売るための場所ではなくなってきており、『店舗のメディア化』とも言われる。体験自体が来店理由になるというところまでつなげられれば、当社としてもメリットが大きい」と今回のイベントへの参画の意義を語る。
今回のイベントは、12月14日まで参加可能だ。予約や料金などはかからない。近所を訪れた方は一度体験してみてはどうだろうか。