レビュー

新宿サザンテラスでXR体験、「XR Wonder Park」体験レポート

12月27日まで無料で参加できる

 curiosityは、NTTドコモと共同開発したXRアトラクション「XR Wonder Park」を、12月27日まで新宿サザンテラスで開催している。

 今回は、「XR Wonder Park」を体験する機会を得たので、その模様をレポートしよう。

XRシティ SHINJUKU

 ドコモと小田急電鉄は、リアル都市に拡張現実空間を融合させる空間プラットフォーム事業として、新宿で「XRシティ SHINJUKU」に取り組んでいる。

 「XR Wonder Park」は、この「XRシティ SHINJUKU」のコンテンツのひとつとして展開される。

 なお、「XRシティ SHINJUKU」ではXRを活用した「XRコレクション」と「XRミュージアム」や、ウェアラブルデバイス「Magic Leap 1」を使った謎解き型アトラクション「WIZARD」などのコンテンツを展開する。

「XR Wonder Park」の概要とストーリー

 「XR Wonder Park」は、手持ちのAndroidスマートフォンやiPhoneに専用アプリをダウンロードすることで楽しめる。

 ユーザーは物語の主人公となり、未来からやってきたキャラクター時空潜水士の「ホロ」に出会う。

 「ホロ」は、2020年の新宿に発生した時空の歪み「ワンダーポータル」に落ちてしまった「ミライノカケラ」を探すために、ミライから現代に“ダイブ”してきた時空潜水士。ユーザーは、この「ホロ」といっしょに、新宿で発生している「ワンダーポータル」を通じ、さまざまなトラブル(ミッション)を解決していくストーリー。

 ミッションは全3種類、それぞれ10分程度で楽しめ、それぞれのストーリーは独立しており順不同で楽しめる。

現実空間に溶け込んだARコンテンツ

 コンテンツは、スマートフォンの画面上で展開される。

 グーグルが提供する「Cloud Anchors」の技術を活用し、現実の空間とクラウド上の特徴点データをマッチングすることで、その場所だけのARコンテンツを楽しめる。

 また、iOS端末ではアップルが提供する「ARKit」の技術を活用。実際の人や物体との重なりを正確に表現し、より現実に溶け込んだAR体験ができる。

コンテンツイメージ

体験レポート

 コンテンツは、新宿サザンテラスの2階にある3つのマーカー付近で楽しめる。マーカーの場所は、アプリ上のマップで確認できる。主要なお店の名前もマップ上にあるので、初めて訪れた筆者でも迷わずにマーカーにたどり着いた。

チュートリアルは、自宅など新宿サザンテラス以外でもできる
マーカーは、会場内に3カ所点在している

3つのストーリー

 3つのストーリーは、「ショートRPG」「XRシューティング」「鑑賞型XR」に分けられる。

 「ショートRPG」は、木や生け垣が顔の形に変化し、ユーザーや「ホロ」などのキャラクターに話しかけてくる。キャラクターの会話に耳を傾けながら、捜し物を空間の中から探していくRPGとなっている。キャラクターの会話はすべてフルボイスで聞けるので、ぜひイヤホン持参で参加したい。

 「XRシューティング」は、空間上の敵をタップで捕獲するゲーム。敵が暴れたり歩いた場所には、亀裂や歪みが発生する。

 「鑑賞型XR」は、さまざまなタイプのXRによる演出が体験できる。コンテンツが楽しめるマーカー付近からは、NTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)がよく見え、ドコモタワーが絡むコンテンツが体験できる。

困ったときは「ホロ」に相談

 ユーザーが最初に出会うキャラクター「ホロ」は、同コンテンツの進行役でもある。

 コンテンツ内では、未来のさまざまな機器を使って時空の歪み「ワンダーポータル」を探していくが、空間からその歪みを見つけることが難しいことや、このあと何をすれば良いのかわからない時がある。

 そんなときは、XR空間にいる「ホロ」に相談しよう。「ホロ」をタップすればユーザーがこのあと何をすれば良いのか導いてくれる。

空間に投稿できるコミュニケーション機能

 コンテンツには、空間上にユーザーのメッセージを残せる「空間メッセージ機能」がある。体験の感想などを書き込んだり、ほかのユーザーからのコメントを見られる。

楽しく新宿で遊べるコンテンツ

 筆者はまず、「非常に“安定した”XR」という印象を受けた。

 これまでのXRコンテンツの印象は、空間を移動するとARのキャラクターなどがぶれたり遅れて移動してくるため、どうしてもAR酔いしてしまいなかなか楽しめずにいた。特に、現実空間のモノを変化させたコンテンツは、遅延が多い印象を持っていた。

 今回の「XR Wonder Park」では、こういった遅延やぶれがほとんど発生することなくコンテンツを楽しめた。

 また、10分という短い時間ながら、没入感あるゲーム体験ができた。

 あまりRPGゲームなどを嗜まない筆者だったが、3つのコンテンツに集中して楽しめた。記者としては本末転倒ではあるが、取材中の時間を忘れるほどのゲーム体験ができた。

 展開されるストーリーも、未来に向けた物語で、年代問わず楽しめるコンテンツに仕上がっていた。

事前予約とアプリのダウンロードを推奨

 「XR Wonder Park」は無料で参加できる。

 開催日時は11月18日~12月27日の10時~17時だが、日程によって終了時刻が前後する。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、同時に体験できる人数を制限して実施するため、予約サイトで事前の予約を推奨している。1グループあたり最大5名まで。空きがある場合、現地で予約し即体験もできる。

 iPhoneはiPhone 6s以降でiOS 11.0以降の端末、AndroidスマートフォンはARCore対応の端末で体験できる。なお、同コンテンツのアプリは、大容量のため、事前のダウンロードが推奨されている。