レビュー
新宿サザンテラスでXR体験、「XR Wonder Park」体験レポート
12月27日まで無料で参加できる
2020年11月18日 10:00
curiosityは、NTTドコモと共同開発したXRアトラクション「XR Wonder Park」を、12月27日まで新宿サザンテラスで開催している。
今回は、「XR Wonder Park」を体験する機会を得たので、その模様をレポートしよう。
XRシティ SHINJUKU
ドコモと小田急電鉄は、リアル都市に拡張現実空間を融合させる空間プラットフォーム事業として、新宿で「XRシティ SHINJUKU」に取り組んでいる。
「XR Wonder Park」は、この「XRシティ SHINJUKU」のコンテンツのひとつとして展開される。
なお、「XRシティ SHINJUKU」ではXRを活用した「XRコレクション」と「XRミュージアム」や、ウェアラブルデバイス「Magic Leap 1」を使った謎解き型アトラクション「WIZARD」などのコンテンツを展開する。
「XR Wonder Park」の概要とストーリー
「XR Wonder Park」は、手持ちのAndroidスマートフォンやiPhoneに専用アプリをダウンロードすることで楽しめる。
ユーザーは物語の主人公となり、未来からやってきたキャラクター時空潜水士の「ホロ」に出会う。
「ホロ」は、2020年の新宿に発生した時空の歪み「ワンダーポータル」に落ちてしまった「ミライノカケラ」を探すために、ミライから現代に“ダイブ”してきた時空潜水士。ユーザーは、この「ホロ」といっしょに、新宿で発生している「ワンダーポータル」を通じ、さまざまなトラブル(ミッション)を解決していくストーリー。
ミッションは全3種類、それぞれ10分程度で楽しめ、それぞれのストーリーは独立しており順不同で楽しめる。
体験レポート
コンテンツは、新宿サザンテラスの2階にある3つのマーカー付近で楽しめる。マーカーの場所は、アプリ上のマップで確認できる。主要なお店の名前もマップ上にあるので、初めて訪れた筆者でも迷わずにマーカーにたどり着いた。
3つのストーリー
3つのストーリーは、「ショートRPG」「XRシューティング」「鑑賞型XR」に分けられる。
「ショートRPG」は、木や生け垣が顔の形に変化し、ユーザーや「ホロ」などのキャラクターに話しかけてくる。キャラクターの会話に耳を傾けながら、捜し物を空間の中から探していくRPGとなっている。キャラクターの会話はすべてフルボイスで聞けるので、ぜひイヤホン持参で参加したい。
「XRシューティング」は、空間上の敵をタップで捕獲するゲーム。敵が暴れたり歩いた場所には、亀裂や歪みが発生する。
「鑑賞型XR」は、さまざまなタイプのXRによる演出が体験できる。コンテンツが楽しめるマーカー付近からは、NTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)がよく見え、ドコモタワーが絡むコンテンツが体験できる。
困ったときは「ホロ」に相談
ユーザーが最初に出会うキャラクター「ホロ」は、同コンテンツの進行役でもある。
コンテンツ内では、未来のさまざまな機器を使って時空の歪み「ワンダーポータル」を探していくが、空間からその歪みを見つけることが難しいことや、このあと何をすれば良いのかわからない時がある。
そんなときは、XR空間にいる「ホロ」に相談しよう。「ホロ」をタップすればユーザーがこのあと何をすれば良いのか導いてくれる。
楽しく新宿で遊べるコンテンツ
筆者はまず、「非常に“安定した”XR」という印象を受けた。
これまでのXRコンテンツの印象は、空間を移動するとARのキャラクターなどがぶれたり遅れて移動してくるため、どうしてもAR酔いしてしまいなかなか楽しめずにいた。特に、現実空間のモノを変化させたコンテンツは、遅延が多い印象を持っていた。
今回の「XR Wonder Park」では、こういった遅延やぶれがほとんど発生することなくコンテンツを楽しめた。
また、10分という短い時間ながら、没入感あるゲーム体験ができた。
あまりRPGゲームなどを嗜まない筆者だったが、3つのコンテンツに集中して楽しめた。記者としては本末転倒ではあるが、取材中の時間を忘れるほどのゲーム体験ができた。
展開されるストーリーも、未来に向けた物語で、年代問わず楽しめるコンテンツに仕上がっていた。