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「docomo sky」でドローン活用を推進するドコモの取り組みとは
2021年11月19日 00:00
NTTドコモは18日、法人向けのドローンパッケージサービスなど、ドローン関連のサービスやプログラムの提供を開始した。
同日には報道陣向けの説明会も開催され、同社5G・IoTビジネス部 ドローンビジネス推進担当部長 牧田俊樹氏が登壇。同氏は、「docomo sky」のブランドのもと、ドコモが進めるドローン関連の取り組みについて紹介した。
ドコモのこれまでの取り組み
2016年にドローンプロジェクトを開始したドコモ。2017年に発表した「中期戦略2020 beyond宣言」の中でも、「ワークスタイル革新」におけるチャレンジのひとつとしてドローン技術を位置づけていた。
2018年には「docomo sky」ブランドのもと、「ドローンプラットフォームdocomo sky」の提供を開始。
今回、同プラットフォームの名称が「docomo sky Cloud」に変更され、ドコモは「docomo sky」のブランドでドローン事業の拡大を図る。
ドローンの市場動向
日本におけるドローン市場は今後大きく広がることが期待されており、2025年には市場規模が1500億円に達する見込みだという。
牧田氏はドローンに関する法規制に関して言及し、「ドローンビジネスは、規制緩和とともにマーケットが広がるという特徴がある」と語る。
規制緩和にはレベル1~4の段階があり、「レベル3(目視外・無人地帯)」「レベル4(目視外・有人地帯)」と呼ばれるレベルでは、操縦者がドローンを目視できないような長距離飛行が想定される。
レベル3以降の長距離飛行ではWi-Fiの電波も届かないため、LTEのようなモバイル通信を活用する必要が出てくる。
ドコモでは、上空でモバイル通信を活用するドローンを「セルラードローン」として、新たな利用シーンの開拓を図る。
新プログラムやサービス
「docomo skyセルラードローンパートナープログラム」
今回、新たなプログラム・サービスのひとつとしてドコモが発表したのは、「docomo skyセルラードローンパートナープログラム」。
これは、ドローンの機体メーカー向けに、セルラードローン開発における技術支援などを行うプログラム。
イームズロボティクスやエアロセンス、Skydioなどの機体メーカーが、すでに同プログラムに参加している。
セルラードローンのパッケージ
また、セルラードローンのパッケージとして「docomo sky医薬品配送パッケージ」「docomo sky広域災害対策パッケージ」の提供も始まった。
どちらも企業や自治体向けのサービスで、その名の通り医薬品配送や広域災害対策におけるドローン活用を支援する。
期間限定で利用できる「トライアル型」と、本格導入を見込んだ「購入型」の2種類が用意され、幅広いニーズに対応可能となっている。