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夏休みはスマホでチョウチョを集めない? GINZA 456で群蝶舞う世界に旅立てるイベント

 つい今まで、ビルが立ち並ぶ街なかにいたはずが、ドアをくぐるとそこはたくさんの蝶が羽ばたく美しい森の中――。東京都・銀座のとあるお店で、スマートフォンを使って蝶を集めるイベントがスタートした。

スマホで蝶集め?

 「GINZA 456&チームラボ:捕まえて集める境界のない群蝶」は、KDDIとチームラボの共同プロジェクトの第2弾。東京都中央区銀座にあるKDDIのコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」の地下で開催されている。

入り口付近から見た会場

 ドアをくぐり抜けて会場内に入ると、暗闇の中に幻想的な森の風景が広がっていた。ファンタジー映画やアート作品を思わせる美しい森の木々の間に、さまざまな種類の蝶が飛び交っている。

 この蝶たちをスマートフォンで捕まえられるというのが、今回の体験だ。

 専用アプリ「GINZA456&teamLab」をインストール後、「蝶を捕まえる」ボタンを押すと、カメラが起動。UI内に描かれる弓矢を引いて蝶に狙いを定める。上手くヒットすると、壁の中にいた蝶が、手の中のスマートフォンの画面に入り込んでくる。

アプリのホーム画面。中央下の白いボタンを押すと蝶を集められる。下の「コレクション図鑑」から収集した蝶のデータを閲覧できる

 このアプリはAndroidとiOSの両方に対応する。会場で5G対応のiPhoneを借りての体験も可能だが、後述のやりこみ要素などがあることを考えると、手持ちのスマートフォン(4G/5G両対応)で遊んだほうが楽しめるだろう。

 仕組み上、5Gを用いている部分があり、ユーザーのスマートフォンも5G対応機のほうが動作がスムーズなものの、4Gスマートフォンでも問題なく体験できる。

集めるだけではないやりこみ要素も

 登場する蝶はすべて実在のもの。森で集めた蝶は、アプリ内でコレクションとして閲覧できるようになっている。

蝶収集の画面。蝶にカメラを向けて弓を引くと捕まえられる

 そして、このアプリではただ収集した蝶を見られるだけではなく、その蝶の特徴、分布などの生態に加えて人との関わりといった情報を入手できる。これらの情報は、同じ種類の蝶を2度、3度と繰り返し捕まえていくことでアンロックされる仕組みだ。

オオムラサキの画面例。特徴、生態、人との関わりの順で閲覧できるようになり、最右のようにアンロックまでの収集数が表示される

 ただ単に集めるだけではなく、「同じ蝶を2度、3度繰り返し……」といったゲーム的なやりこみ要素もあり、全種類コンプリートには何度か訪れてチャレンジする必要があるかもしれない。

蝶をリリースするところ。指で蝶を引くと森へ帰っていく

 捕まえた蝶はその場でリリースする。弓で射って捕まえているのだが、矢じりはハート型なので問題ない。愛で捕まえているのである。蝶を画面の外に引っ張り出すと、森のスクリーンの中に戻り、再び羽ばたく姿を楽しめる。

 ところで、GINZA 456の地階の壁面をフルに使って再現されているこの森林。スマートフォンで蝶を集めるだけでは終わらない。直接スクリーンをタッチすることで、木々が淡く光ったり、蝶が逃げていったりと、触れることで楽しめる仕掛けも用意されている。

触れることでこのように木がじわーっと光る

全身で楽しめるボーダーレス世界の表現

 「五感を使って楽しめる」というこのコンテンツ。会場内には人里離れた森が思い浮かぶサウンドに加えて、森林をイメージしたアロマが香っていて、本当に森の中に迷い込んだかのような錯覚を覚えてしまう。

 新型コロナウイルスの感染拡大による影響が収まらない中、「分断された現状で、通信を使ってつながる世界をつくりたい」というKDDIとチームラボの思いで進められてきた両者共同のプロジェクト。

 第1弾の「Walk,Walk,Walk Home」は、スマートフォンなどで描かれたキャラクターが世界とつながり、一緒に行進する様子を楽しめるというものだった。

 「5Gでは(リアルとオンラインが)ボーダーレスになっていく」とKDDI ブランド・コミュニケーション本部 ブランドマネジメント部 推進グループリーダーの西原由哲氏。前回に続く第2弾となる今回の「捕まえて集める境界のない群蝶」では「肉体がある現実世界とデジタルの世界を『蝶』を媒介に行き来する、ということを5Gで瞬間的に表現した」と説明する。

 体験者自身が自ら動き、考え行動するというフィジカルなインタラクティブ性を重視したというこのコンテンツ。集めた蝶の図鑑は、自宅に帰ってもアプリを開けば閲覧でき、会場内だけの一過性の体験で終わらない。「子供の学びの機会にもなるのでは」と西原氏。

 前述のように、同じ蝶を捕まえ続けるとアンロックされるコンテンツもあり、何度来ても楽める要素も兼ね備えている。

 見て、触れて、聴いて楽しめる上、香りまでもこだわっている群蝶の幻想的な世界。体験時には、GINZA 456オリジナルパッケージのキャラメルももらえる。文字通り五感で体感できる仕掛けだ。

 今回で2回目となるチームラボとの取組み。西原氏によると、今後もこうした楽しめるコンテンツの展望があるという。

「456」の賽の目、そして蝶も描かれた特別パッケージだ

 子供はもちろん、大人でも十二分に楽しめる群蝶が舞う森の世界。この夏のお出かけの候補にいかがだろうか。

GINZA 456&チームラボ:捕まえて集める境界のない群蝶
会場:GINZA 456 Created by KDDI
住所:東京都中央区銀座4丁目5-6
〒:140-0061
TEL:0800-500-0456
イベント期間:6月30日~8月22日
参加費:無料
予約サイト:GINZA 456 イベント予約サイト
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、完全予約制です。また、社会情勢の変化に伴い開催期間が変更となる場合があります。