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KDDI、三菱重工、NECネッツエスアイ、液浸冷却の小型データセンター開発へ

 KDDI、三菱重工、NECネッツエスアイは、液浸冷却装置を使用した小型データセンターの開発と国内における2022年度の社会実装を目指した実証実験を、6月21日から開始した。

 本実証実験は、地球環境保全を目的とした取り組みの一つ。サーバーの冷却媒体に液体を利用した小型データセンターを開発することで、サーバーの冷却にかかる消費電力の削減と脱炭素化を図る。

サーバー冷却装置
小型データセンター

 本実証実験の主な内容は「冷却効率の向上」「小型データセンターの実現」「社会実装に向けた課題の洗い出しと解決策の検討」の3つ。詳細は以下の通り。

冷却効率の向上
  • 冷媒冷却用ラジエーター、外気冷却機構を国内メーカーと開発し、さらなる排熱処理能力の向上と省電力化を図る
  • 日本の厳気象などを想定して、冷却能力が十分に機能するかの確認
小型データセンターの実現
  • 液浸冷却装置 (液浸装置+ラジエーター)、外気冷却機構一式の小型コンテナへの実装
  • 実装設計や小型装置の開発など、データセンターのさらなる小型化を目指す
社会実装に向けた課題の洗い出しと解決策の検討
  • 設置環境での外部影響の評価
  • 製品化時のコスト見積や商品性を検討
  • 国内認可をゴールとした、準拠すべき法令・規制の洗い出しと適用に向けた課題解決

 3社は今後も、本実証実験を通じて国内のDXの発展とともに、脱炭素化や地球環境保全に貢献していくという。