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楽天モバイルとサウジアラビア通信大手のstc、モバイルネットワーク技術の連携に関する覚書を締結

 楽天モバイルとサウジアラビアの移動体通信事業者であるSaudi Telecom Company(stc)は、モバイル技術での連携を目指す覚書を締結したことを発表した。

 両社は今後、通信事業者向けのクラウドネットワークを提供するデジタルプラットフォームの開発や、OpenRAN(O-RAN)の展開など、さまざまな技術で連携する機会を検討していく。

 O-RANの仕様に準拠した無線機器を利用すると、通信事業者を新規で立ち上げる場合や、通信事業者が新たにネットワークを構築する場合に、異なるベンダーの無線機器でも相互に接続できるようになり、整備コストの低下などが期待される。

 両社は今回の覚書に基づき、モバイル通信サービスの提供スピードを加速し、新しいO-RAN技術を通じて、さまざまなリアルタイムサービスの品質を向上することを目指していくとしている。

 stcでは、中近東・北アフリカ地域で初となる5Gサービスを2019年6月より提供している。また、サウジアラビアのほか、バーレーンやクウェートでも子会社を通じた事業を展開しており、マレーシアの通信事業者にも資本参加している。