ドコモ、法人向け新サービス「ビジネスdアカウント」「ドコモビジネスメンバーズ」

　NTTドコモは、法人向けの新サービスとして、dアカウントにビジネス向けの機能を追加した「ビジネスdアカウント」を2021年4月から、新たな会員プログラム「ドコモビジネスメンバーズ」を2021年7月から提供する。

　同社の「会員基盤」を軸とする中期経営戦略に基づき、さまざまな機能やソリューションを1つのIDで利用できる仕組みとして法人向けにも提供する。

dアカウントにビジネス向けの機能を追加、「ビジネスdアカウント」で法人の会員基盤も強化へ

　「ビジネスdアカウント」は、「dアカウント」をベースに、複数アカウントの管理や従業員のグループ管理といったビジネス向けの機能を追加した共通ID。当初は法人名義でドコモ回線を利用中のユーザーを対象に提供し、2021年7月からはドコモ回線を利用していないユーザーにも提供する。

　ドコモが提供するビジネス向けのソリューションやサービスを複数利用する場合、これまでサービスごとのIDやパスワードが必要だったものを、1つのビジネスdアカウントのIDで利用できるようになる。

　dアカウントでも提供されている、生体認証によるFIDO/FIDO2準拠のパスワードレス認証に対応。提供開始時には、Webメールやセキュリティ管理機能など約60種類のソリューション・サービスへの対応を予定し、導入企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）支援を強化していく。

　これにあわせ、法人会員向けの公衆Wi-Fiサービスを2021年5月までに提供する。ビジネスdアカウントと法人名義のドコモ回線を利用しているユーザーが対象で、日本全国のドコモのWi-Fiスポットを無料で利用できる。

ポイントサービスも刷新

　「ドコモビジネスメンバーズ」は、法人を対象とした会員プログラムで、現在提供している「ドコモビジネスプレミアクラブ」を刷新して提供する。ドコモ回線の利用だけでなく、対象ソリューションの利用でもポイントをためられる。ステージ判定は回線契約継続期間のほか、対象ソリューション・サービスの契約数でも行われる。

　たまるポイントは「ドコモビジネスポイント」で、ステージに応じて利用金額200円につき1～10ポイントが付与される。ためたポイントは1ポイント1円で端末の購入・修理代金に加え、回線や対象ソリューションのご利用料金の支払いにも充当できるようになる。

　現在「ドコモビジネスプレミアクラブ」に入会しているユーザーは、「ドコモビジネスメンバーズ」に自動移行する。