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孫正義氏、新型コロナで「PCR検査100万人分」提唱も方針転換か

孫氏のツイート

 ソフトバンク取締役会長でソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長の孫正義氏が、11日、新型コロナウイルスの影響を受けて、Twitter上で、100万人を対象にしたPCR検査の実施を提唱したものの、その後、方針を転換するツイートを投稿した。

 孫氏は10日夜、「新型コロナウイルスの状況を心配しています」とツイート。3年ぶりのツイートだったが、翌11日昼に「行動を開始します」と投稿した後、「新型コロナウイルスに不安のある方々に、簡易PCR検査の機会を無償で提供したい」とツイート。

 その後、検査方法のイメージなどを続けたが、あわせて医療機関への多大な負荷が発生するといった批判的な声が数多く寄せられた。そして11日20時半ごろ「検査したくても検査してもらえない人が多数いると聞いて発案したけど、評判悪いから、やめようかなぁ。。(原文ママ)」と方針を変更することを示した。

 ソフトバンクグループ広報によれば、一連のツイートは孫氏個人の発案によるもの。しかし「賛同者が少なく、撤退する模様だ」としている。

 孫氏は、ちょうど9年前の東日本大震災の後、原子力発電所での事故を踏まえ、電力事業への関与を進めた。その後、グループ内には「SBエナジー」という企業が設立されたほか、2012年夏モデルのラインアップのひとつとして、「PANTONE 5」(シャープ製)では放射線測定機能が搭載。孫氏の行動が、ソフトバンク内の事業に大きく影響を与えた。

PANTONE 5(2012年夏モデル)の放射線測定機能