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ソフトバンクグループ、月産3億枚でマスク調達へ

 ソフトバンクグループは、電気自動車や携帯電話部品などを手掛け最近ではマスク製造にも乗り出したBYD(ビーワイディー)と提携し、マスクを調達する。ソフトバンク用のマスク製造ラインが設置され、5月から月産3億枚のマスクが納入される。

 孫正義代表取締役社長兼会長が、同氏のTwitterアカウントで11日夜、明らかにした。ツイートでは、3億枚のうち、医療用高機能N95が1億枚、一般用サージカルが2億枚になるという。まずは政府のマスク関連チームと連携して、医療現場をはじめ、日本国内へマスクを供給していく。

 ソフトバンクグループ広報によれば、孫氏個人ではなく同社としてマスクを購入する。孫氏は、新型コロナウイルス感染症の広がりを受けてTwitterを再開、マスクを調達する意向を示していた。ソフトバンクグループとBYDとはもともと業務上の関係があり、新型コロナウイルス感染症の広がりを受けてマスク製造に乗り出したBYDから、ソフトバンク側へ良い条件でマスクを用意できるという提案があり、BYDとの提携に至った。孫氏のツイートで紹介された動画では、BYDが自社でマスク製造用機器を作り上げた様子が紹介されている。

 調達するマスクはまず政府側との調整の上で提供されていく。一般用マスクがどのように流通するかはまだ未定。寄付ではないが、ソフトバンクグループとしては利益を得ない形で提供していく。