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自動運転の社会実装に向けたドコモの取り組み、携帯電話ネットワークを活用した次世代交通に向けて

 NTTドコモは、5GやAI、IoTなどの最新の技術やサービスを紹介する大型のイベント「DOCOMO Open House 2020」を東京ビッグサイト 青海展示棟で開催している。開催日は1月23日、24日。

 ドコモが取り組む、自動運転の社会実装とネットワークを活用した自動運転の高度化に向けた2019年の活動が紹介された。

2019年の主なフィールド実証実験(提供:NTTドコモ)

 自動運転に携帯電話ネットワークを活用することで、遠隔地からの車内外映像の監視や、緊急時の遠隔操作が可能となり、自動運転車の安全、安心な運転の実現が期待される。

 さらに、エッジコンピューティング技術や、車と歩行者やインフラなど、さまざまなものを通信でつなげるセルラーV2X技術の利用により、交通環境情報のリアルタイム共有が可能となり、安全性や効率性をさらに高められるようになる。

 自動運転の社会実装にあたっては、その場所の特性やニーズに応じて、オンデマンド配車や高精度な位置測位など、さまざまなソリューションと組み合わせることが求められる。

運転席無人で公道を時速30kmで自動運転する実証実験
遠隔地のオペレーターと助手席の乗客が連絡を取り合える

 横須賀リサーチパーク(YRP)で開催されたイベント「ヨコスカ×スマートモビリティチャレンジ2019」では、ドライバーが不要となる「レベル4」の自動運転のデモを実施した。自動運転車4台の同時運行や、車線データなどが含まれる「ダイナミックマップ」を基地局から配信する実証が行われた。

 ドコモは公道での自動運転だけでなく、テーマパークにおけるエンタメ体験型の移動、離島における観光型MaaSによる移動など、さまざまなユースケースを想定した実証実験を行っている。

中部国際空港の制限区域内で行われた自動走行の実証実験

 空港制限区域内での機材などの運搬を想定した実証実験では、空港での遠隔監視を試みた。テーマパーク、離島、都市部といった、ユースケースに応じた最適なソリューションの検証も行われた。

愛知県内3カ所で行われた自動運転社会実装実証事業
AIを活用したオンデマンド配車や車内でのARによるエンタメ体験を提供
離島における観光MaaSとしてシェアサイクルなどと組み合わせた実証が行われた