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楽天モバイル、2019年12月10日に発生した通信障害の原因を公表

 楽天モバイルは、「無料サポータープログラム」で提供している自社回線の携帯電話サービスにおいて、2019年12月10日に発生した通信障害の原因を公表した。

 通信障害は2019年12月10日8時34分~11時15分頃まで発生し、音声通話やデータ通信が一時利用できない状態となっていた。影響地域は全国で、音声通話は147回線が、データ通信は約1000回線が影響を受けた。

 障害の原因は、西日本Central Data Center内の課金制御機器における、データベースロック処理の遅延によるデッドロック(データの処理リクエストが互いに待ち状態になり、処理が停止する現象)の発生によるもの。

 また、仮想化技術の導入によるものではないという。

 再発防止策として、課金制御機器のソフトウェア処理の変更により、データベースロック処理が遅延してもデッドロックを発生させないよう対処した。加えて、取引のある全てのベンダーに対し、デッドロックに陥る処理がないか調査を依頼し、早急に実装を完了する予定だという。

 今後のサービス強化に向けて、電気通信設備または機能に対する過負荷試験などの実施、監視体制および監視方法の適切な構築、利用者への適時・適切な周知方策の措置なども行う。

 電気通信設備または機能に対する過負荷試験については、大量の複合的な条件における検証を考慮した試験工程の追加・見直しを行い、4月からを予定している本格サービス開始前までに過負荷試験などを追加で実施していく。

 監視体制および監視方法について、今回発生した不具合を考慮した監視項目を新たに追加する。

 利用者に対する適時・適切な周知方策の措置などに関しては、事故対策本部の速やかな設置、利用者周知に関する意思決定や周知方法など、より円滑かつ迅速に対応できるよう改善点の洗い出しを社内レビューなどにより実施し、全体プロセスの強化を図っていく。

 楽天モバイルは、2020年1月14日に、電気通信役務の安定的かつ円滑な提供を確保するために必要な措置について、総務省へ報告書を提出したこともあわせて明らかにした。