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次のAndroidは数字だけの「10」、命名ルール変更でお菓子の名前は廃止へ
2019年8月23日 00:01
グーグルは、Androidのバージョンにおける命名ルールを変更すると発表した。これまではバージョン番号に加えて、お菓子の英名を愛称に採用してきたが、今後はバージョン番号だけになる。
登場して10年になるAndroidがスマートフォンだけではなく、自動車やスマートウォッチ、テレビなど、採用するデバイスが拡大し続けて、現在は25億台以上のデバイスが利用されている。そうした中で、「私たちのブランドは、できるかぎりアクセスしやすいものでなければならない」とグーグルは説明。
そこでAndroidの命名ルールが今回変更されることになった。これまで、お菓子やデザートの英名がアルファベット順に採用されており、一定の注目を集めてきたが「国際社会の全てで常に理解されているわけではない、というフィードバックもあった」という。地域によってはLとRは区別されておらず、Android 6の愛称だったマシュマロは、「世界の多くの地域では、さほど人気のある食べ物でない」と指摘する。
現在開発中の次期Androidは「Android Q」として開発されてきたが、今回のルール変更により、単に数字だけ用いられ「Android 10」という名前になる。Qから始まるデザートがたくさんあることはわかっていたが、変更を行う時期が来たとグーグル。
あわせてロゴも変更される。たとえばAndroidのフォント色は緑から黒へ変更される。変更としては小さなものに思えるが、これはいわゆる色弱の症状を持つ人にとっては、より視認性が高まる変更になり、アクセシビリティの向上になる。新たなロゴは今後数週間で正式に用いられる予定。