NTTとJTOWER、5G網の早期構築とシェアに向けて提携

　NTTとJTOWERは、5G時代における事業者間のシェアリングモデルを推進するため、資本業務提携に合意した。

　5Gでは、4G以前よりも高い周波数帯を利用することなどから、ネットワークを構築する上で従来よりも多くの基地局を高密度に配置する必要がある。そのため、設置場所の確保や設備投資の効率化が課題となっている。

　JTOWERはこれまで、主に商業施設やオフィスビルなどの屋内における携帯電話の通信設備を集約する事業を展開してきた。各キャリアがアンテナの配置や建物内の配線を個別に行っていたところを、JTOWERの共用設備にまとめることで、事業者とビルオーナーの双方の負担を軽減できる。

　両社は今後、それぞれのノウハウを活かして5Gのインフラ共有に取り組む。多数の基地局の配置が必要になる5G時代に向けて、JTOWERは2019年度から屋外のインフラシェアリング事業を本格化させる。