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KDDIとソフトバンク、地方での5G基地局を共有へ

 KDDIとソフトバンクは、5Gの基地局設備を相互利用し、地方における5Gネットワークの早期整備を共同で推進することで合意した。

全国3カ所で実験

 両社の取り組みにより、今秋、北海道旭川市内、千葉県成田市内、広島県福山市内で共同実証が行われる。相互利用するのは、既存の基地局設備とされている。

 ただし具体的にどういった設備を活用するかは、実証実験を踏まえて決めていくとのこと。鉄塔や空中線基地局装置などをどこまで共有できるか検討する。たとえばバックボーン回線についても、検討対象になるという。

実験で効果測定

 いわゆるインフラシェアリングという取り組みになり、工事期間の短縮やコスト低減が期待できる。

 ただし、削減費用の見通しなど、メリットの具体的な内容は開示されておらず、実験を通じて効果を見極める。

【お詫びと訂正 2019/7/3 17:31】
 記事初出時「もし1社だけで展開する場合と変わらないといった形であれば、共有を見直すこともあり得る」としておりましたが、誤りです。お詫びして訂正いたします。

共同会社の設立も視野

 両社の基地局資産の有効活用を目的として、工事設計や施工管理などを進めるための共同施工管理会社の設立も視野に入れる。

他社の参加は?

 NTTドコモや楽天、あるいは地方版5G(ローカル5G)の事業者の参加については、要望があれば協議に応じるというスタンス。

 なお、3月には「電柱に5G基地局」という形で、東京電力パワーグリッドの設備を活用するための実験を、両社および楽天が進めると発表されているが、今回の取り組みとは別。

5G開設計画には含まれていない

 両社によれば、協議は今春の5G用免許の交付後にスタート。各社が免許獲得にあたり提示した5G基地局開設計画に、両社のインフラシェアリングは含まれていない。

 また開設計画では、KDDI側が他社を圧倒する基地局の設置数となっていた。その点だけ見れば、ソフトバンク側のほうが、KDDI側の5G基地局を利用する数が多いように思えるが、ソフトバンク側の既存基地局は、全国23万カ所に展開済み。KDDI側は両社の取り組みによるコスト削減効果などでポジティブな効果があると説明し、ソフトバンク側も「全国23万カ所といった点が評価されたのでは」としている。