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東京メトロ、多言語翻訳アプリとプリンターを使って訪日客を案内する実証実験

 アドバンスト・メディアは、東芝テックと共同で、多言語音声翻訳アプリ「AmiVoice TransGuide」(アミボイス トランスガイド)を使って訪日外国人と東京メトロ駅員が円滑なコミュニケーションを行うための実証実験を、東京メトロの上野駅、浅草駅、六本木駅、恵比寿駅、神谷町駅、広尾駅の6駅で行う。実証実験の期間は7月上旬から3カ月間。

音声対訳アナウンス機能
音声翻訳コミュニケーション機能

 今回の実証実験は、東京メトロを利用する訪日外国人と東京メトロ駅係員がAmiVoice TransGuideを活用し、効率的でスムーズな情報伝達を行うことを目的に行われる。

 AmiVoice TransGuideは音声認識を活用し、スマートフォンやタブレットに4カ国語(日・英・中・韓)の翻訳結果を同一画面に表示する音声翻訳アプリ。使用頻度の高いフレーズを予め定型文としてリスト登録し、音声認識によって翻訳結果のリストを呼び出す機能と、クラウドによるリアルタイム機械翻訳を備える。

 あらかじめ登録した翻訳文については、端末内で音声認識処理を行うため、インターネット接続がなくても利用できる。このため、同社では災害発生時の避難誘導にも使えるとしている。

 このほか、東芝テックのポータブルプリンタ「B-LP2D」と連携し、翻訳結果をプリントアウトして渡すことで、より正確な情報伝達と案内が行えるという。