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携帯3社の「＋メッセージ」、その使い方は
2018年4月10日 19:00
5月9日、携帯大手3社が新たなメッセージングサービス「＋メッセージ」の提供を開始する。限られた文字数のテキストを扱うだけだったSMSの進化系とされる規格「RCS」に準拠したもので、チャットのような形で、なおかつ動画や写真、位置情報などを共有できる。今回は、10日の発表会で披露されたアプリを写真で紹介する。
SMSの進化版といいつつ、「＋メッセージ」で扱える情報量は飛躍的にアップ。テキストは最大で全角70文字から2730文字へ拡大し、写真・動画（最大100MB）やスタンプ、グループメッセージ、音声メッセージ、地図情報を送受信できるのは新たな要素。料金面でも、SMSは1通あたり○円という形だったが、「＋メッセージ」はパケット通信量でカウントされる。つまり定額制の料金プランにおさまることになる。iPhone版はできるだけ早く投入したいという考えで、アプリとしてはAndroid版と同等の進捗で開発が進められているとのこと。アプリの配信元がまだまとまっていないことや、アップルの審査なども影響すると見られる。
グループメッセージは、今回披露されたアプリでは管理者権限のようなものはなく、グループ名などを自由に決めてやり取りできる。参加者の既読状況もわかるようになっているが、自分のステータスを非表示にすると他の人のステータスもわからなくなる。
1時間だけオフにしたり、指定した時刻までオフにしたりするなどチャットごとに通知をカスタマイズできる。
やり取りしたメッセージや、連絡先の情報は、基本的にクラウドで保存されず、手元のスマートフォンだけに保存される。そのため機種変更の際には、事前にバックアップし、新たに使い始める端末で復元することになる。
迷惑メール対策のような機能は、サーバー側で実装される。NGワードのような仕組みはないとのことだが、一定のルールに基づき、問題があればメッセージを止める。
今後検討する機能としては、法人向けサービスが挙げられている。企業が一般ユーザーとやり取りする形で、LINEで言えば「LINE＠」のような機能とみられる。その際には企業側には利用料などを求める可能性があるとのこと。ただその時期は未定という。広告掲出は現在のところ、検討されていない。
ひとまず30代よりも上の層や、ビジネスで知り合った人同士のやり取り、あるいは電話番号で繋がる知人と安心してコミュニケーションできる環境としての活用が期待されている。
SIMロックフリーのAndroidスマートフォンでもアプリをインストールすれば利用できるようになる見込み。ただし、アプリストアでアプリが配信されるかどうか検討される。送金機能なども検討中で、今後、3社で協力して開発が進められる。