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LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」正式版を10月5日15時から販売開始
2017年10月5日 14:08
LINEは、クラウド型のAI「Clova」を搭載するスマートスピーカー「Clova WAVE」を10月5日15時に発売する。価格は1万4000円(税込、以下同)。公式サイト、Amazon.co.jp、楽天のほか、10月末~11月上旬には家電量販店でも販売される。また、2018年1月末までは、LINE MUSICの1年間の利用がセットになったキャンペーンパッケージが1万2800円で販売される。
8月から先行体験版として提供が開始されていたスマートスピーカーの、正式な発売日が決定した。先行体験版については、アップデートで正式版になる。
製品のハードウェアとしての仕様に変更はないが、価格は以前のアナウンスより1000円値下げされた。名称は「WAVE」から正式版では「Clova WAVE」になった。
Clovaに話しかけてできること「Clova Skills」大幅拡充
Clovaに話しかけてできること「Clova Skills」は、LINE MUSICと連携して、視聴履歴からのレコメンド機能、雰囲気にあった曲の再生などが可能。先行体験版からのフィードバックを得て、新たに、スマートフォンのClovaアプリでプレイリストが確認できるようになった。正式版ではまた、「radiko.jp」に対応する予定で、数週間後に提供される。
「Clova Skills」のIR(赤外線)リモコン機能では、テレビ、照明、エアコンに対応。オン・オフなど基本的な操作が可能で、新たにエアコンがサポートされる。
「Clova Skills」のDaily Infomationでは、LINE NEWSのダイジェストの読み上げや、指定したカテゴリーのニュース、あらかじめ指定した場所の天気、占いにも対応する。また、「時計・アラーム」に加えて、新たに「タイマー」「メモ」「カレンダー」「スケジュール」に対応。これらを、その日の朝の情報としてまとめて教えてくれる「ブリーフィング」機能も提供される
「Clova Skills」のトーク機能では、先行体験版でのClovaと“会話をしたい”というニーズをとらえ、正式版では“連続会話”に対応。言葉ごとに「クローバ、……」とクローバと付けなくても会話できるようになった。連続会話を終わらせるキーワードは「クローバ、さよなら。」になる。
「Clova Skills」のASK機能では、人物事典や百科事典などが用意され、さまざまなものごとについて、聞くと教えてくれる機能が提供される。
「Clova Skills」のひとつとして、Clovaアプリを利用しているユーザー向けに「LINE家族アカウント」が提供される。家族アカウントに対し、家族を招待して利用するもの。なお、LINEの個人アカウントと連携する機能も、引き続き開発されていくとしている。
LINE 取締役 CSMOの舛田淳氏は、「スマートスピーカーの本質は、今までの家電ではなく、買ってから品質・機能が進化すること。買った時と1年後ではまったく違う」と語る。すでに、先行体験版の提供後から「子供の声の学習」を始めているほか、今後1~2カ月で、声紋で話者を認識する機能を提供するという。
「Clova Skills」のTranslationとして、声の翻訳機能が提供され、日本語、英語、韓国語、中国語に対応する。1~2カ月後に提供される見込み。
今後、経路検索や運行状況、フードデリバリー、ショッピング、童話の朗読、タクシー配車なども、パートナー各社と連携して提供される見込み。
なお、キャラクター型の外観が披露されていた「CHAMP」など第2弾以降の製品は、今後改めて案内される。また、SDKの提供は2018年初頭を予定する。