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11月から自転車の「ながらスマホ」に対する罰則強化、携帯各社も注意喚起

 自転車運転中の「ながらスマホ」について、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルが注意喚起を行っている。

 警察庁の統計によると、自転車の運転者が携帯電話やスマートフォンを使いながら事故を起こすケースは、前年同期比の約2.3倍に増加しており、平成26年からこれまでで最も多くなっている。

 「ながらスマホ」による自転車事故の増加をうけて、自転車の交通違反に対する取締り強化を盛り込んだ、改正道路交通法が11月1日より施行される。既に罰則対象となっている自動車のように、自転車についても運転中の「ながらスマホ」が禁止事項となる。

 違反すると6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金、また交通の危険を生じさせた場合は、1年以下の懲役または30万円以下の罰金の対象となる。このほか、自転車の運転に関して交通の危険を生じさせる恐れのある違反を繰り返し行った人は、講習制度の対象となり、講習を受けないと5万円以下の罰金の対象となる。

 酒気帯び運転に対する罰則も強化され、酒気帯び運転の違反者は3年以下の懲役または50万円以下の罰金、自転車を乗る人に酒類を提供したり、その同乗者は2年以下の懲役または30万円以下の罰金の対象となる。

 また、KDDIのお知らせによると、携帯電話使用などで第1当事者となる交通事故件数は、原付以上運転者では21.8%の減少傾向にあるが、自転車運転者では53.9%増加と大幅に増加している。