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高市総務大臣が実現したいこと、「端末は合理的な額を、通信料は安く」

 高市早苗総務大臣は、11月18日の閣議後の記者会見で、この日ガイドラインの改正案が公表されることに関連し、一連の取り組みで目指してきたことを改めて語った。ガイドラインの改正案については、別のニュース記事を参照していただきたい。

高市早苗総務大臣(2015年12月18日)

 過去1年間にわたって総務省が取り組んできたガイドラインの策定やフォローアップ会合、そしてガイドライン改正案がこの日の夕方に発表されることに関連して、記者からは「端末の販売価格を高くしているだけではないか、という批判もある。大臣が実現したいことはなにか」と、改めて問われた。

 高市大臣は、一部の利用者に対して行き過ぎた端末購入補助があり、多くのユーザーの通信料金が高止まりしているのではないかという不公平感があったと指摘した上で、「端末に関しては、合理的な額は負担していただいた上で、多くの方々の通信料金をできるだけ安くしていきたい」という点が、大臣の思いであったとした。

 一連の取り組みで、「最大1600円低廉なライトユーザー向けプラン」や、「最大1000円の長期利用割引」「最大1万4500円低廉なヘビーユーザー向けプラン」など、大臣は具体的な金額に触れながら、新たな料金プランが導入されたことを挙げ、「端末の販売価格を高くしただけ」という批判にはあたらないとした。

 大臣はまた、MVNOの拡大についても「1年間で300万契約以上増加し、急速に拡大している」と指摘。ガイドラインの改正案に、SIMロック解除までの期間の短縮などが含まれることなどから、「MVNOの拡大を通じた競争をさらに加速するとともに、通信サービスと端末をより自由に選択できる環境を整備する」と意気込みを語っている。

10月17日開催の第2回フォローアップ会合に出席した高市早苗総務大臣