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クーポン複数枚で“実質0円以下”に~KDDI 田中社長「運用が徹底されていなかった」
2016年11月1日 17:01
「クーポンを重ねるとガイドラインが下回ってしまうケースがあった」――KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏が総務省の厳重注意についてコメントした。
KDDIが1日に実施したガイドライン2017年第2四半期決算説明会を実施。その中で総務省から受けた“不適正な端末購入補助”に関する厳重注意について質問があった。その回答の中で田中氏は、「10月31日に総務省に報告した内容のなかで、“クーポンを重ねる”ことでガイドラインを踏み出したものがあり、口頭で注意を受けた」とコメントした。
KDDIは、auスマートフォンの端末購入代金から割引するクーポンを、ダイレクトメールや株主優待券などの形で配布している。複数枚のクーポンを組み合わせる適用することで、毎月割による割引額とあわせて「実質0円以下」になるケースがあったという。
田中氏は「複数のクーポンがケースバイケースで出ていたのが原因。運用が徹底されていなかったと指摘されるとその通り」と述べ、総務省のガイドラインに沿う形に是正していくとした。
総務省の指導を受け、KDDIは10月31日に発行済みクーポンの割引金額を変更すると発表した(※関連記事)。囲み取材の中で田中氏は、株主優待券として提供している端末購入クーポンについても、今後修正していく方針を示した。