レビュー
マカオを歩きながら「OPPO Find X9」で撮影、横長画角「XPANモード」の使い心地
2025年12月26日 00:00
クリスマスシーズンのマカオを舞台に、OPPOの最新フラッグシップスマートフォン「OPPO Find X9」を片手に街を歩くフォトウォークイベント「OPPOマカオフォトウォーク」が開催された。世界遺産と近代的な都市景観が共存するマカオで、Find X9のカメラ性能を体験できる内容となっていた。
今回のフォトウォークでは、市街地を実際に巡りながら撮影を行い、Find X9が持つ描写力や表現の幅を、実地で確かめる機会が用意されていた。短時間の体験ではあるものの、撮影を重ねる中で、この端末が目指すカメラ表現の方向性が少しずつ見えてくる。
65:24のシネマティックな視界「XPANモード」
OPPO Find X9に搭載されているカメラモードの1つが「XPANモード」だ。これは、ハッセルブラッドの伝説的なパノラマカメラに着想を得たもので、一般的なスマートフォンカメラとは明確に異なる撮影体験を提供する。
最大の特徴は、「65:24」という非常に横長のアスペクト比。スマートフォンでは珍しい比率に加え、専用のユーザーインターフェイスやシャッター音も相まって、撮影そのものが“作品づくり”に近い感覚になる。単に広く写すだけでなく、フレームの中で何を見せるかを自然と意識させられる点が印象的だった。
マカオ世界遺産地区でFind X9のカメラ性能を確かめる
イベント当日は、1日をかけてマカオ市街地を巡り、さまざまなシーンをFind X9で撮影した。世界遺産エリアから路地裏、屋内まで、被写体や光の条件は多岐にわたる。
セナド広場の「マカロンカラー」を捉える
最初の撮影ポイントは、世界遺産にも登録されているセナド広場。周囲を取り囲むパステルカラー、いわゆる“マカロンカラー”の欧風建築が特徴的な場所だ。Find X9では、こうした色合いが過度に強調されることなく、見たままの鮮やかさと空気感を自然に描写していた。
聖ポール天主堂跡とモンテの砦
続いて訪れたのは、「聖ポール天主堂跡」と、その隣に位置する「モンテの砦」。天主堂跡では、壁面に施された細かな彫刻がしっかりと写し取られており、解像感の高さが印象に残った。白飛びや黒つぶれを抑えつつ、素材感まで表現できている。
「モンテの砦」では、古い大砲の砲身越しにグランド リスボアを望む定番の構図を狙うことができる。ここでは横長のXPANモードを活かし、奥行きと対比を強調した写真を撮影できた。
瘋堂斜街と旧市街の表情
その後は「瘋堂斜街」へ。ポルトガル風のタイルが印象的なこのエリアは、カラフルな建物が並ぶ観光地の1つだ。一定の賑わいはあるものの、色使いや街並みの表情が印象的で、撮影を楽しみやすい場所だろう。
古い路地裏での撮影も試したが、明暗差の大きいシーンでも黒つぶれを抑え、粘り強い階調表現を見せてくれた点は好印象だった。
印象的な旧市街「東望洋新街」
東望洋新街では、生活感のある街並みと独特の色使いが印象に残る。観光地化されすぎていないエリアだからこそ、日常と非日常が交差するマカオらしさが感じられた。
Find X9は旅を「作品」に変える1台
OPPO Find X9は、高画質な写真が撮れることに加えて、「XPANモード」を使うことで、普段とは少し違った視点で風景と向き合える端末だと感じた。横長の画角に収めようとすると、自然と構図を考えるようになり、撮影そのものを楽しめる場面が多かった。
特殊なアスペクト比のため、日常的に多用するというよりは、風景や街並みをじっくり撮りたいときに向いている印象だ。ただ、その分、うまくハマったときには、あとから見返しても印象に残る写真が残せる。
旅先で見た光景を、ただ写すだけでなく、その場の雰囲気ごと残しておきたい人には、こうした撮影体験は相性が良さそうだ。







































































