ニュース
レノボ、液冷対応モデルなどワークステーション7製品を発表
2026年6月2日 18:31
レノボ・ジャパンは2日、2026年に発売するワークステーション製品を発表した。デスクトップ型では液冷方式に対応したもの1製品、モバイルノート型では合計6製品が発表された。従来よりも高性能、高耐久性を維持しながらも、より小さく、より軽い製品に仕上げられている。
液冷対応デスクトップ
デスクトップワークステーション「ThinkStation P4」は、同社のワークステーションでは初めて液冷方式に対応している。GPU「NVIDIA RTX Pro 6000 Blackwell」に対応し、最高峰の処理性能を長時間維持できるだけでなく、静音性も実現させている。
「高性能」と「携帯性」の両立を求められるモバイルモデル
モバイルモデルでは、コロナ禍以降、ニーズの変化が生じてきているという。同社のワークステーション&クライアントAI事業部長の小林直樹氏も「ワークステーションに求められる用途がどんどん拡大している」と指摘し、ユーザーのユースケース自体もAIなど新たな領域に拡大してきている。
加えて、従来デスクトップモデルが7割程度を占めていた事業所向けのワークステーションでも、モバイル(ノートパソコン型)モデルの比率が近年増加してきている。用途が拡大しながらも携帯性が求められている現状にあり、同社でも性能を高めながら、より携帯性に優れた端末の開発に力を入れている。
同社大和研究所モバイルワークステーション開発シニアマネージャーの渡邉大輔氏は、同社が手がけてきたモバイルワークステーションを振り返り「2009年あたりの端末は、15~17インチモデルが主流だったが、重く持ち運ぶのがなかなか難しいと感じていた」と語る。技術の進展により、持ち運びやすさが年々向上してきたが、コロナ禍を経て、顧客の要求が「パフォーマンスを犠牲にせずに持ち運べるものへと変わってきた」と説明する。製造現場や建築、学術など専門性が求められる現場や、AIやシミュレーション、デジタルツインなど用途がシフトしていくなかで、「場所を選ばない」と「大きな処理性能」の両方が求められるようになってきている。
たとえば、同社のモバイルワークステーションでは、「Linuxのサポート」や「専用の純正ドック(USBハブ)」などを用意し、ユーザー体験を向上させている。
ThinkPad P16s Gen 5
ラインアップの1つ「ThinkPad P16s Gen 5」では、製品の企画段階で「パフォーマンスの向上」と「軽量化」を両立させるかたちで進められた。
前モデル「ThinkPad P16s Gen 4」からは軽さ、「ThinkPad P16v Gen 3」からは高い性能を取り入れた“いいとこ取り”の製品に仕上げられている。開発にあたっては、コンパクトな本体サイズはそのままに高いパフォーマンスを備えなければならず、難しいものだったとマネージャーの神永惇氏は語る。
たとえば、メモリーには規格「LPCAMM2(Low Power Compression Attached Memory Module)」を採用、600を超えるピンで接続し、カバーでマザーボードに圧着して装着するもので、超高速性と、ユーザー自身で交換できる容易さを両立させている。メモリーを小型化して生まれた空間は、冷却効率の向上に役立てられている。
ThinkPad P1 Gen 9
また、16型の「ThinkPad P1 Gen 9」では、コンパクトな設計を維持しながらも、ユーザーからのニーズが高かったワイヤレスWAN機能を搭載できるよう、モジュールレベルから設計を見直した。
5Gアンテナの性能を最大化すべく、アンテナをユーザーの手元側左右の角に配置している。これまではその部分にスピーカーやバッテリーが配置されていたため、スピーカーやバッテリーの設計を見直し、再配置している。
再配置したスピーカーでは、高音質を維持するため、高音域を支えるスピーカーを左右1つずつ増設している。また、冷却ファンは、ファンブレードの間隔を不均一にすることで、高音ノイズを50%以上削減している。
同機が5G対応となったことで、今回発表されたモバイルワークステーションの全機種が5Gをサポートする。





























