MWC Barcelona 2023

Androidに「eSIM転送機能」、まずはドイツで

 グーグルは、Android向けの新機能として、今年、eSIM転送機能をサポートする。

 27日、スペイン・バルセロナで始まったモバイル分野で世界最大の展示会「MWC 23」会場で、Android部門を担当するバイスプレジデントのカラ・ベイリー氏が明らかにした。

ベイリー氏

 eSIM転送機能は、プラスチックのSIMカードを移し替えるように、eSIMを端末から端末へすぐ載せ替えられるようにする機能。同様の機能は、2022年9月、iPhoneの「iOS 16」でもサポートされており、AndroidでもGSMAの標準仕様に沿った機能として実装されることになった。ただし、AndroidからiPhoneへの転送はできても、iPhoneからAndroidへのeSIM転送はできないという。

 ベイリー氏によれば、ドイツテレコムでまず利用できるようになる。同氏は「安全かつ高い信頼性のもとで転送できる」とアピールし、ほかの企業にも取り組んでほしいと呼びかけた。日本での動向は不明だが、携帯電話会社が対応することで、利用できるようになる見込み。

MWC23会場内にある、グーグルによるAndroidのコーナーには緑で覆われたドロイド君がいる