【2013 INTERNATIONAL CES】
ソニー、ハイエンドモデルのXperia Z/ZLを発表
(2013/1/8 13:01)
米ラスベガスで開催されるIT・家電関連の展示会「2013 INTERNATIONAL CES」の会期前日、ソニーはプレス関係者向けにイベントを行ない、各ジャンルの新製品を発表した。スマートフォンとしては、「Sony Xperia Z smartphone」と「Sony Xperia ZL smartphone」の2機種が発表された。
今回発表された「Xperia Z」と「Xperia ZL」は、いずれも5インチのフルHDディスプレイと1.5GHzのクアッドコアプロセッサ、13メガピクセルの新型センサー、LTE通信機能を搭載するハイエンドモデル。この2つのモデルはデザインが異なるほか、Xperia Zのみ防水防塵(IP57/IP55)性能を有する。いずれの機種も、2013年の第1四半期以降にグローバルマーケットで発売される予定。「Xperia Z」については、日本での発売も予定されている。
ディスプレイには、ソニーがBRAVIAなどで培ってきた技術を応用する補正エンジン「Mobile BRAVIA Engine 2」を採用した、5インチ、1920×1080ドット(フルHD)の「Reality Display」を搭載する。カメラは新型センサーとなる「Exmor RS for mobile」が用いられ、静止画だけでなく、動画撮影時にもHDR機能が利用できるようになった。
チップセットは、1.5GHzのクアッドコアCPUの「Snapdragon S4」で、システムメモリは2GB。プラットフォームは当初、Android 4.1で展開し、近い将来にAndroid 4.2へのアップグレードも予定されている。
「Xperia Z」と「Xperia ZL」は、スペック面での違いが防水防塵の有無といった程度だが、そのデザインは大きく異なる。「Xperia ZL」は、背面がオーソドックスな樹脂製になっているのに対し、「Xperia Z」の背面は、前面のディスプレイ側と同じような強化ガラスを採用した「OmniBalance」デザインとなり、7.9mmという薄型サイズながら、強度を維持している。
DLNA対応のサーバーなども
これらのXperiaシリーズに加え、イベントでは、さまざまなジャンルの新製品が発表されている。新ジャンルの製品としては、DLNA対応サーバー「パーソナルコンテンツステーション」が発表された。
この製品は、DLNA対応のサーバーとして動作し、撮影した写真や動画を保管し、LAN経由でスマートフォンやタブレット、パソコン、テレビなどと共有する機能を持つだけでなく、NFCによるスマートフォンからのデータ転送、動画のトランスコード、HDMIへのビデオ出力、メモリカードやUSBを使っての画像読み込み機能など多彩な機能を搭載する。
パーソナルコンテンツステーションは、2013年6月発売予定で、価格は299ドル(約2万6000円)。内蔵ストレージは1TBのハードディスク。外出先でもメモリカードのコンテンツを無線LANを通じてシェアできる「ポータブルワイヤレスサーバー」も同時に発表されている。
このほかスマートフォン関連では、NFC対応のBluetoothヘッドセットやBluetoothスピーカーなども発表されている。また、これら新商品の活用として、NFCを使った連携機能が強くアピールされており、さまざまな形での連携機能が紹介されている。
たとえば「Xperia Z」「Xperia ZL」で写真を撮影し、パーソナルコンテンツステーションにタッチすると、撮った写真がパーソナルコンテンツステーションへ転送される。またNFC対応Bluetoothオーディオ製品については対応機種が拡充され、小型スピーカーだけではなく、大画面テレビと組み合わせるようなホームシアター向け大型スピーカーでも、NFCおよびBluetoothで接続できるようになる。
さらに新発表されたテレビのリモコンにもNFCが搭載される。「Xperia Z」「Xperia ZL」をテレビリモコンにタッチすると「Xperia Z」「Xperia ZL」の画面表示がそのままテレビでミラーリング出力される。