【Mobile World Congress 2013】
Xperia ZやXperia Tablet Zをアピールするソニーモバイル
(2013/2/28 09:00)
“ソニーの体験”を重視したブースの構成
ブースには単に商品が飾られているだけでなく、「モバイルブラビアエンジン2」や「Exmor RS for mobile」、NFCによるワンタッチ接続といったソニーの技術を体験できるコーナーが設けられ、来場者がXperiaのさまざまな機能を試す様子が見受けられた。
また、ケースやスピーカーなどの周辺機器にも、大きくスペースが割かれている。純正のオプション品はもちろんのこと、エレコムやバッファローなど、サードパーティが発売するアイテムも展示されており、Xperiaのアクセサリ市場の広がりをアピールしていた。
アプリケーションのコーナーでは、「PlayStation Mobile」や「Sociallife」、「Walkmanアプリ」「アルバム」など、ソニーモバイルやソニー関連企業の開発した“純正アプリ”が展示され、それぞれを実際に試すことができた。このコーナーの裏にはサードパーティ製アプリも展示されており、ソニーモバイルがエコシステムの構築に積極的な姿勢が垣間見えた。
海外でじわりシェアを伸ばす、ソニーモバイル
このように、海外の展示会でも注目を集めているソニーモバイルのスマートフォン・タブレットだが、すでにXperia Zの販売が開始された欧州でも、反応は上々なようだ。
プレスカンファレンスでは、ドイツのソニーストアに行列ができ、2時間で完売に至ったと説明された。そのほかの国でも好調で、「フランスでは通常12週間ぐらいかかる台数が、1日で売れた」(Xperiaマーケティング担当、Calum MacDougall氏)。また、現在予約を受け付けているイギリスでは「ヘッドホンを予約特典でつけたが、今まで一番調子がいい」(同)という。
ソニーモバイルは欧州、アジアを中心にシェアを伸ばしており、サムスン電子やアップルに次ぐ形で、地域別に見ると第3位の位置を確立しつつある。ソニーの完全子会社になり、「ソニーのすばらしい技術を統合したことで、商品力が上がった」(同)ことが評価されているようだ。Xperia Zについては日本市場で培ったノウハウをつぎ込んだ防水・防塵機能が、欧州でも注目されているとのこと。
「コンシューマーを調査すると、ベネフィットは感じているが、今までは防水というとラギッドフォン(G'zOneのような、耐衝撃性能まで備えたゴツいケータイ)が一般的だった。一方でXperia Zは、デザインや機能に妥協なく、新しい技術を持ち込んでいる」(同)。
ブースにはXperia Z、Xperia Tablet Zしか置かれていなかったが、「ローエンドをやらないわけではない」(同)とのこと。「ソニーのプレミアムをミドルからローエンドにも入れ、差別化をしていく」(同)という方針で、その展開を可能にする鍵となるのがCESとMWCで発表されたフラッグシップの2機種になるというわけだ。