石野純也の「スマホとお金」
「iPhone 18」不在でiPhone 16の支払いが急増も。購入プログラムの落とし穴と安く買い替える3つの対策
2026年9月24日 00:00
今年のiPhoneは、ラインナップに異変あり。先週取り上げた折りたたみスマホの「iPhone Duo」が加わったのはもちろんですが、9月に発売されたのが「iPhone 18 Pro」と「iPhone 18 Pro Max」の2機種だけになったからです。昨年まであったノーマルモデルの「iPhone 17」「iPhone Air」の後継機は登場していません。
また、アップルはこれら2機種の扱いを発表しておらず、現時点では単に発売時期がズレただけなのか、ラインナップから消失してしまったのかは不透明です(Proがあるので、さすがにノーマルモデルがないとは考えづらいですが)。
ここで困るのが、1年ないしは2年前に“残価設定型クレジット(残クレ)”とも言える端末購入プログラムでノーマルモデルを買ったユーザー。この買い方だと、 2年目以降の支払いが割高になることがある からです。その対策を考えていきましょう。
2年後から請求額が上がる端末購入プログラムの仕組み
キャリアでスマホを購入する際に一般的になりつつあるのが、端末購入プログラム。仕組みはいわゆる残クレに近く、24回なり48回なりに支払いを分割し、端末の返却に応じてその残価を割り引くのが共通点です。iPhoneは特にリセールバリューが高いため、比較的に残価が盛られる傾向があります。
例えば、ソフトバンクの場合、当初2年前の「iPhone 16」(128GB版)は月額3円×12回で販売されていました。1年での返却には「早トクオプション」が発生しますが、それを込みにしても2万円以下で1年間iPhone 16を利用できた形になります。各社とも、発売後に価格を見直すことも多く、同じソフトバンク、iPhone 16でも12月には785円×24回「新トクするサポート(スタンダード)」を適用しています。
ただし、2万円以下というのはあくまで実質価格。12回なり24回なりの支払いが終わったあと、端末を返却しないと残価になっているぶんの料金が発生します。上記の例だと、毎月5000円を超える端末代がかかるようになるため、そのまま使い続けるよりも、同じ方式で機種変更した方が毎月の支払いを抑えられることになります。
これが端末購入プログラムのメリットですが、 落とし穴があります 。iPhone 16の例で言うと、今秋は“iPhone 18”がなく、最新のモデルに機種変更できないというのがそれです。
スマートフォンメーカーは“基本的に”毎年、各モデルの後継機を投入していますが、中には出ないことがあったり、キャリアが取り扱わないことがあったりします。ここまでいかないにせよ、発売時期が年によってズレるというのは“スマホあるある”と言えるでしょう。
iPhone 18がどうなるかは現時点では分からないものの、上記のソフトバンクの例でいえば、785円×24回で購入した人の支払いが安いのはあと3カ月程度。今のうちに返却の計画をしておかないと、思わぬ高額請求につながってしまうおそれもあります。
iPhone 18を待つか、17やAirを買うか
これを回避するため、考えられる手はいくつかあります。同じノーマルモデルがいいという人は、 主に2つの選択肢を検討したい ところ。1つ目が、iPhone 18を待つということ。不確定ではありますが、プロモデルがあってノーマルモデルがないとは考えづらいため、半年程度待てば、新機種として投入される可能性はあります。
仮に「来年3月にiPhone 18が登場する」と想定すると、残価にあたる部分の支払いは2~3カ月程度で済む形になります(2024年12月末にiPhone 16を購入した場合)。残価部分の支払いは発生してしまうものの、1万5000円程度の上乗せでiPhone 16を2年間使えたのであれば、御の字と言えるかもしれません。
次にありうるのが、今、すぐに「iPhone 17」や「iPhone Air」を購入するという手です。アップルは、iPhone 18 Pro/Pro Max発売後も、これら2機種を“現役”のラインナップとして販売を続けています。キャリアも同様。iPhone 16からだと1年ぶんのアップグレードにしかなりませんが、それでも性能が上がり、支払いを抑えられることになります。
特にiPhone Airは、各社とも比較的機種変更を安くしているのが特徴(理由はお察しのとおりですが……)。そのため、MNPや新規契約せずとも、ある程度安価にiPhoneを買い替えることができます。超広角カメラをあきらめなければならないのは残念ですが、プロセッサーがアップグレードされ、ディスプレイサイズも大きくなり、薄さという魅力も手に入ります。
現状、iPhone Airはソフトバンクだと割高ですが、NTTドコモでは実質7万円強、auでは約4万5000円で入手が可能。MNPや新規契約などは必要なく、機種変更だけでこの金額になります。月額払いにするとドコモは2133円、auは1947円です。iPhone 16に5000円以上払い続けるなら、スパッと乗り換えてしまえば半額以下になるというわけです。次の2年後にiPhone Airの後継機はないかもしれませんが……。
最新モデルのiPhone 18 Proに変えるのはあり? 実質価格は?
3つ目のパターンがiPhone 18 Proを購入してしまうという手です。ノーマルモデルではなくなりますが、現時点での最新モデル。アップグレードされる機能は、先に挙げたiPhone 17やiPhone Airより多くなります。iPhone 16からだと絞りに対応したメインカメラや望遠カメラ、処理能力の高さなどが大きな違いになるはずです。
ただし、プロモデルだけあってiPhone 18 Proはややお高め。特にキャリアの場合、機種変更ではあまり残価を盛らない傾向があります。実質価格を見ても、iPhone 16を使い続けるのと毎月の負担額は大きく変わりません。それでも新モデルになるぶん、iPhone 16を使い続けるよりはいいかもしれません。
機種変更にこだわらず、MNPでキャリアを変更することまで視野に入れるのであれば、iPhone 18 Proはかなり割安に入手できます。特に256GB版は、各キャリアが実質価格を競っており、発売前に何度か価格が見直されたほど。キャリアを変える手間はかかってしまうものの、iPhone 18 Proが割安になるのは大きなメリットです。
2年利用時の実質価格は、ドコモが6万6814円、auが2万2900円、ソフトバンクが2万3760円、楽天モバイルが12万7944円と最大4万ポイント還元です。
いずれも携帯大手各社のメインブランドのため、固定回線や家族の回線などまで移さなければ料金が割高になってしまうため、気軽にMNPするわけにはいかないと思われるかもしれませんが、ahamoのように単身でも金額が同じプランもあります。また、auも料金プランの「マネ活プラン2」は、家族割引がなく、より組みやすい金融サービスでの還元になります。
ドコモのahamoや楽天モバイルのように、比較的加入のハードルが低い料金プランもある中、MNPや新規契約偏重の割引はユーザーを逃がしてしまうおそれもあります。いわばiPhone 18 Proを生かした引き抜き合戦が繰り広げられているわけですが、ユーザー離れを防ぐには、もう少し機種変を優遇した方がいいのではないでしょうか。本来一定であるはずの端末の残価が契約形態で変わるのは納得感が薄いため、改善が必要と言えそうです。










