本日の一品

バッテリーとマグネットで設置場所を選ばないネットワークカメラ「eufyCam C35」

 最近では屋内用だけでなく、屋外用の製品も増えてきたネットワークカメラ。防犯や害獣対策のため筆者も自宅にいくつか設置しているのですが、いざ屋外に設置するとなると、ちょうどいい設置場所を確保するのが意外と難しいのです。

 防犯用途で活用するなら、可能な限り自宅の必要な場所を広く映す必要があるため、設置場所は意外と限られてしまいます。しかもそうした場所で電源を確保できるとは限りませんし、壁に穴を開ける必要があるとなれば設置の大きなハードルとなってしまいます。

 最近ではそれらの問題をクリアするため、ソーラーパネルが付いており電源不要で利用できるカメラも増えていますし、雨どいなどにカメラを取り付け、穴あけ不要で利用できる金具なども売っていたりはします。ですがカメラの設置場所が日当たりがよいとも限りませんし、カメラの設置に都合がいい場所に雨どいがあるとも限りません。

 それゆえもっと設置自由度の高いネットワークカメラはないものか……と探してみたところ、見つけたのがアンカーの「eufyCam C35」というもの。IP67の防水・防塵に対応したネットワークカメラで、屋外に対応するものとしてはかなりコンパクトな部類に入るのですが、最大の特徴はバッテリーとマグネットが備わっており設置の柔軟性が非常に高いことです。

アンカーのネットワークカメラ「eufyCam C35」。屋外用としては本体がコンパクトで、バッテリーで動作するのに加え、専用のスタンドにマグネットが付いているため、設置の自由度が非常に高い

 本体にバッテリーを搭載していることから、設置場所に電源を必ずしも用意する必要はありません。しかもマグネットで取り付けられることから、金属のある場所であれば大抵設置が可能。電源を取るのが難しい場所にも簡単に設置できるのは大きなメリットです。

マグネットに対応していれば玄関のドアにも付けられる。通常のネットワークカメラでは難しい場所への設置も可能なのは嬉しい

 もちろんバッテリーが切れたら充電する必要があるのですが、1度の充電で公称値では約90日間持つとされています。ただeufyCam C35は、人などの動きを検知したら一定時間録画するという仕組みなので、この数値は「30秒程度の動画を1日あたり10件録画する場合」となっています。

 実際には録画回数によってバッテリーの持ちがかなり左右されるようで、実体験でいいますと人や車の往来が多い場所では1~2週間程度、という印象です。ただ充電は4時間くらいで済みますので、バッテリーの減りが激しい場所でも、週末の余裕がある時に充電するといった運用をすれば負担はそこまで大きくありません。

 ちなみにeufyCam C35には専用のソーラーパネルが用意されており、日が当たる場所であればそちらを装着しておけば自動で充電することも可能です。ただ一方で、防水対応の屋外用充電ケーブルやACアダプタが用意されていないことから、屋外で電源が取れる場所に設置していても、都度バッテリーを充電しなくてはいけないのはやや残念な所でもあります。

 動画の保存には別途microSDが必要(最大256GB)で、人物のほか、ベータ版ではありますが車やペットを検知して録画することも可能。録画された動画の視聴や各種設定などは、スマートフォンなどからアンカーの「Eufy」アプリを使ってする形となります。

深夜の時間帯に録画された映像だが、これだけ明るくカラーで録画されていることが分かる。都合上モザイク多めなのはご容赦いただきたい

 なお画質はフルHDですが、人物だけでなく動物などもしっかり認識してくれますし、ライト不要で暗所でカラー撮影ができるなど、8000円台の比較的低価格なネットワークカメラとしては悪くない内容です。

こちらもモザイク多めで恐縮だが、やはり深夜の裏庭の映像。ハクビシンのような動物も「ペット」として認識してくれるので、害獣対策にも役立つ

 ただ防犯用で利用する場合、マグネットで付けているだけではカメラごと盗まれてしまうと動画が見られなくなるという問題が生じてしまいます。それゆえeufyCam C35にはカメラ2台と、カメラのハブとなるデバイス「HomeBase Mini」とのセットも用意されています。

eufyCam C35の左にあるのが「HomeBase Mini」。こちらにeufyCam C35を接続することで、複数設置したカメラの映像を一元管理できる

 録画先をそちらに変更すれば、カメラが盗まれても映像を手元に残しておくことが可能になるほか、機能もアップデートされ、人物の動きだけでなく、AIで顔を検知し、誰が来たのかを識別できる機能が利用できるようになります。

HomeBase Miniを使うと人の動きだけでなく、顔を検知し誰が来たかを判別することも可能になる

 ただHomeBase Miniを利用する際はいくつか注意点もあり、1つは有線LANでの接続が必要なこと。2つ目は標準で備わっているストレージが8GBと、複数のカメラを接続するにはやや容量が心もとないので、別途microSD(最大1TB)でストレージを増やしておくといいかもしれません。

背面から見たところ。HomeBase Miniの接続には有線LANが必要な点に注意が必要だ

 とはいえ筆者宅のケースでは、eufyCam C35を3台接続して10日以上経過しても、容量は10GBも減っていません。それゆえ64GBから128GB程度の容量があれば、かなりの日数の動画を保存できるのではないでしょうか。

 そしてもう1つ、複数台のカメラの制御がHomeBase Miniに移ることで、往来が多く撮影頻度が多い場所では1台当たりの撮影頻度が落ちるケースもあるように感じられました。カメラが捉えた映像をくまなく残したいなら、あえてHomeBase Miniに接続せずに運用するのも手かもしれません。

 他にもHomeBase Miniがなぜか単体販売されておらず、後から追加するにしても必ずカメラ2台とのセットで購入しなければならないことにも注意する必要があるでしょう。

 ただそれでも、多くのネットワークカメラと比べれば設置の自由度が格段に高いのは確かですし、動画の保存にクラウドを使っておらず、別途サブスクリプションの料金もかからないだけに、手軽に防犯用のカメラを設置したいというニーズには確実に応えてくれる一品といえるのではないでしょうか。

製品名発売元実売価格
eufyCam C35Anker8990円