ニュース

マイナカードが「財布」になる実証実験、三井住友カードとマイナウォレット

 三井住友カードとマイナウォレットは、マイナンバーカードを活用したステーブルコイン決済の実証実験プログラムを共同で開始すると発表した。

マイナカードだけで決済

 マイナンバーカードをそのままデジタル資産の「ウォレット(財布)」として利用し、日本円連動型ステーブルコインによる決済を可能にする。三井住友カードの決済端末「stera」(ステラ)上で、カードをタッチするだけで支払いが完了する仕組みの構築を目指す。

 国内ではブロックチェーン技術への期待が高まる一方、専用アプリの操作などがハードルとなり、高齢者など幅広い層への普及が課題となっていた。今回の実験では、マイナンバーカードの公的個人認証(JPKI)による本人確認と、既存の決済インフラであるstera端末を組み合わせることで、安全性と誰でも簡単に使える利便性の両立を図る。

 実証実験の第1弾として、1月23日・24日に福岡県福岡市で開催されるプロバスケットボールチーム「ライジングゼファーフクオカ」のホームゲーム会場で導入される。

 会場の照葉積水ハウスアリーナの売店などにstera端末を設置。事前にマイナウォレットのアプリでユーザー登録を行い、日本円連動型ステーブルコイン「JPYC」が付与された来場者が対象となる。利用者は、会計時に端末の画面で金額を確認し、自身のマイナンバーカードをかざすことで決済できる。

商業施設への拡大やインバウンド需要への対応も

 両社は今後、この仕組みを商業施設や観光施設、公共施設などへ拡大することを検討している。また、自治体と連携した給付金の配布や公共料金の支払いといった行政分野での活用も視野に入れているという。

 将来的には国内利用者だけでなく、訪日外国人が保有する「USDC」などの海外ステーブルコインを、stera端末を通じて日本国内の店舗で利用可能にするインバウンド向け決済スキームの構築も目指す。