スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
SIMカードを財布に入れて持ち歩きたい!
2022年8月22日 00:00
いちばん使いやすい薄型SIMカードケースを探す
携帯電話大手キャリア各社から独自のオンライン専用料金ブランドなどが出揃いつつ、格安SIMのMVNOも頑張っている現在、ひとりで複数回線を使い分けるユーザーも増えているように思う。俺もそうで、低価格で維持できる回線を予備として確保している。
そうなるとチョイ困るのが、SIMカードの保管や携帯。現在はnanoSIMが主流だが、アレって小さいじゃないスかミョーに。小指の爪ほどのミニミニサイズ。小さくて扱いにくいと思うが、さらに保管や携帯もしづらい。
俺の場合、以前は端末に入れていない状態の“使用可能な予備SIM”は1〜2枚だった。ほかのSIMは端末に入っていて稼働状態。予備SIMは、SIMカードアダプターやSIMピンとともに小さなビニール袋に入れ、保管したり財布に入れて携帯していたり。
ただ最近では予備SIMが増えてしまった。3〜4枚くらいある。これらをそのまま上の写真のようなビニール袋に入れて保管・携帯してもいいのだが、枚数がある程度増えるとSIMが混ざって「これが音声SIMだっけ? こっちがデータSIM?」という混乱も起きがち。この際もうちょっと整理してSIMを保管・携帯しよう、と考えたのであった。
そこで、かつて使っていたSIMケースを使ってみたり、新たに買ってみたり。今回はそれらSIMケースをそれぞれご紹介したいと思う。なお、使いやすさについては、記事が進むごとに使いやすいSIMケースが紹介される構成になっているので、サイコーに使いやすいSIMケースを手っ取り早く知りたい方は、記事の後ろから読み戻るようにするといいかもしれない。
安心感が高いが、かさばる&中途半端&融通が利かないタイプ
SIMを携帯するなら安心感があるSIMケースがいいだろうと考え、入れたSIMがしっかり守られるタイプをまず使った。頑丈そうでなるべくコンパクトなのをひとつ購入。そして使い始めて「あぁそうだった、ダメなんだこういうのは」と思い出したのであった。
イイじゃないスか〜、と最初は思った。SIMもそこそこ扱いやすい。ケース自体の作りもいい。
のだが、結局こういうケースは、安心感と引き換えにコンパクトさが失われる。「分厚くなっちゃった〜、ビニール袋にSIMとSIMピン入れたほうがいいかも〜」というコトになるのであった。財布にも入らないし。
一昔前にも、こんなふうなSIMケースとして安心感がありつつ、扱いやすい秀逸な汎用カードケースを使っていた。カード収納部は粘着素材で、SIMなどをペタリと貼る感じで収納する。↓これ。
このケース、現在はもう廃番っぽいが、使いやすい。ただし厚みが少々あって、使うたびに最後は「やっぱり薄いSIMを入れるケースが厚めってヤだな」とかなって、長期間使うことはなかった。だから廃番になったんだろうか?
薄くて安心感アリのカード型ケース、SIMの出しにくさが……
それからカードタイプのSIMケース。いろいろあるのだが、昔ながらのカード型ケースをひとつ選んで買ってみた。
このタイプ、見たところの収納力や機能性はバッチリなのである。このケースなら工夫次第で7枚までのnanoSIMが入るし、ポケット付近にマスキングテープなどを貼って書き込めばSIMの分類を明確に行えて、さらに財布のカードポケットに収納できる。
またSIMの脱落しにくさもバッチリ。そーとーなことがない限り「SIMが不意に抜け落ちる」ということもない。安価なのもこのタイプの魅力。
だがしかし、慣れないと「入れたSIMが死ぬほど出しにくい」のも、このタイプのケースの特徴。人によっては初めて使った直後に「うわSIM出てこねーマジかよ一生出てこねえ感じじゃん!」みたいに焦ることも。
とまあ、ちょっと無理矢理な感じでSIMを引き出すのであった。ただ、SIMを出すたびにSIMピンを使う(SIMの端子とSIMピン先端が擦れる)ので、「これって大丈夫なの?」的な不安が残る。
ただ、慣れてくると爪の先をSIMピン代わりにしてSIMを引き出すことができるようにもなる。のだが、そのくらい慣れてくると今度は気が抜けて、SIMを取り出した瞬間に爪でSIMを弾いてしまってSIMが飛んでアラたいへん、みたいなことにも。これを外出先でやるとマジたいへんである。
携帯性もSIM収納数もいろいろ魅力的なカード型のSIMケース。ただし使うにはちょっぴりの慣れやコツが必要なのであった。
安っぽい感じなのに、ミョーに高く、でも超使いやすいSIMケース
前出のカードタイプのSIMケースより、さらに薄かったり使いやすかったりするケースはないものか? と執拗に探しまくったら、良さそうなのを見つけた。AmazonにあったSilverCoralブランドのSIMケースで、640円だった。単なるビニールケースに無理矢理付属品を追加して値段を上げたような商品ではあったが、ヒッジョーに使いやすい。↓こんなの。
SIM収納枚数が多く、SIMピンやSIMサイズアダプターも入って、しかも非常に薄い。もちろん財布のカードポケットに入る。また、ケースに入れたSIMが脱落しにくく、それでいてSIMは指だけで容易に取り出せる。地味な外見なのにいちばんデキるコ! すニャらしい!
ちなみにこのタイプのケース、AliExpressとかで「SIMケース PVC」と検索すると、近い機能性を持った製品がいくつかヒットする。安さ重視ならそちらから買うのも良さそうだ。
クリアファイルと両面テープで自作するSIMケース、俺的にはサイコー
もっと自由度の高いSIMケースを! と探し続けたが、上記の薄っぺらい感じのビニールケースが最強であった。しかし、それでも不要なポケットがあったり、無駄な空間があったり、あるいはSIM分類のためのメモを書き込みにくかったり、不満は残る。
じゃあもう自作すればいいんじゃね? ということで自作してみた。原始的な自作だが、各ユーザーの必要に応じてのカスタマイズも簡単だと思うので、その手順をご紹介したい。
てな感じの自作SIMケース。使用感はと言うと、手前味噌で自画自賛ではあるが、スゲくよい。10分かからず作れるわりには、薄さバッチリでSIM収容枚数もたっぷりで原価激安で、自作がチョイめんどくさいって点以外は文句なし。俺的にはサイコー。
いや〜クリアファイルってスゲいですな。つーかこういう簡易的だが実用的なSIMケース、MVNOとかの入会プレゼントで配布すればいいのにニャとか思うのであった。ともあれ、すぐ作れるわりには実用性が高いSIMケースなので、ぜひお試しを♪