本日の一品

最初は違和感? でも生産性はかなりアガる、上下2画面モニター

 仕事で使っていたモバイルモニターが壊れた。コロナ禍直前に購入したもので、約6年。格安品にしては保ったほうではないかと思う。それはそれとしてないと困るので次を探さねばならない。とはいえ同じようなものを買っても仕方ないので、少し尖ったものを選んだら、生産性がかなり上がったのでご紹介したい。

 サンコーから発売されている「上下2画面拡張ポータブルモニター」という、名は体を表しすぎている商品名の製品を後継に決めて購入した。見た目がそのまま特徴となっており、外部接続モニターが上下に連なっている。

 スペック的には、15.6インチのIPS液晶画面が上下に配置されており、いずれも解像度は1920×1080となっている。USB Type-CかHDMI端子接続で外部拡張ディスプレイとして使用する。

商品名が体を表しすぎている「上下2画面拡張ポータブルモニター」

 使い方としては、外部拡張ディスプレイとしての使い方とまったく同じだ。パソコンとの接続は2画面でもケーブル1本で済むが、HDMI接続時は画面のミラーリングのみになるので注意が必要だ。拡張画面機能はUSB Type-Cのみ、またWindowsのみ対応となっている。

 背面のヒンジは180度開けるようになっており、上画面を上下反転させて相手に見せる、プレゼン用途にも使えるようになっている。

スタンドはかなりしっかりした作りで安定感がある。右側面には操作スイッチ類があり、上下別々になっている
左側面は入力ポートで、HDMI(mini)と、USB Type-Cが2ポートある

 背面にはスタンドがあり、無段階調節ができる。スタンドはしっかりとした固さで、好みの位置へ調整をしつつ、自重を支えるのに不安がない強度感がある。VESA基準のネジ穴もあるのでモニターアームでの運用も可能だ。

 USB接続であれば一応データ転送と電源供給が1本でできるが、電力が足りないのか表示が安定しなかった。別途電源とも接続するのがベターだろう(USB電源アダプターが付属している)。

 折りたためばゲーミングノートパソコンと同程度のサイズ感・重さなので持ち運びはできるものの、電源供給などを鑑みると固定利用がメインと考えた方がよさそうだ。

75×75mmのVESAマウントもあるのでモニターアームなどでも使用できる

 かねてより、職場支給のノートパソコンのモニターと、同じくデスク固定の22インチモニター、さらに追加のモバイルモニターのトリプル画面構成で運用していたが、物足りなさを感じていた。

 もう1画面あったら作業が楽なのにな……ということがしばしばあったのだが、デスク上の左右スペースはすでに限界だった。じゃあ上に伸ばせば? というシンプルな解決方法が見事にはまってくれた。

 上下に画面があることに違和感を感じたのは最初の数分だけ。以降はさもそれが当然かのように作業を続けていた。エクセル2画面からデータを拾いつつ、別画面のパワーポイントに書き込んで、もう1画面ではメールを見る……という環境は事前の予想以上に便利だった。お手軽に構築できるクアドラプル画面環境、かなりオススメである。

少し不安定ではあるが、USB Type-Cケーブル1本の接続でモバイル環境でも使用可能。ただし周囲から3度見くらいはされる
商品名発売元実売価格
上下2画面拡張ポータブルモニターサンコー3万9800円