本日の一品
初めてのヘッドホンに最適、「CMF Headphone Pro」は価格以上の満足度
2025年12月18日 00:00
Nothingのサブブランド「CMF by Nothing」から9月29日に発売された「CMF Headphone Pro」を使ってみました。Nothingは8月28日に初のオーバーイヤー型ヘッドホン「Headphone (1)」を発売したばかり。2025年はスマートフォンだけでなく、オーディオ製品にも注力したという姿勢がうかがえます。
CMF Headphone Proのカラバリはライトグリーン、ダークグレー、ライトグレーの3色。筆者はライトグレーを借りています。ヘッドバンドは柔らかく、イヤークッションもふわふわ素材。イヤークッションがやさしく耳を覆い、装着感は良好。重さ(283g)も気になりませんでした。ハウジングは樹脂製で光沢仕上げ。グレーというよりオフホワイトといった明るい色合いです。
ユニークなのは、別売りのアクセサリーとして2色のイヤークッションが用意されていること。ダークグレーのイヤークッションをオレンジに着せ替えたり、ライトグレーとライトグリーンを合わせたり、2色コーデのカスタマイズを楽しめます。いかにもNothingらしい、楽しい趣向ですよね。
スマホはiPhoneとAndroidのどちらにも対応。筆者はNothingのPhone (3)と接続して使いました。Phone (3)にプリインストールされている「Nothing X」アプリで、スムーズにペアリングや各種設定を行えました。Nothing以外のスマホで使う場合、「Nothing X」アプリのインストールが必要ですが、アプリの仕様や基本機能は共通。ただし、Nothingのスマホと接続する場合のみ、Nothing独自の「Essential Space」や「ChatGPT」と連携させることができるようになっています。
CMF Headphone Proは、全ての操作が物理ボタンで完結することも特徴。先に発売されたHeadphone (1)も同じように設計されていましたが、直感的かつ確実に操作できることが魅力です。
CMF Headphone Proでは、右側のハウジングの上に「ローラー」というボタンがあり、押して再生・一時停止、長押しでノイズキャンセリングと外音取り込みを切り替えられます。さらに、回して音量の調節も可能。その下にある「ボタン」は、音声AI、空間オーディオ、マイクのオン・オフなど、自分が使いやすいようにカスタマイズ可能。左側のハウジングに搭載されている「スライダー」では低音・高音のチューニングができます。
Headphone (1)はサウンド設計にイギリスの音響メーカー「KEF」が関わっていますが、CMF Headphone Proはスウェーデンのオーディオメーカー「Audiodo」との協業で開発されました。40mmのダイナミックカスタムドライバーを搭載しており、バランスが取れたサウンドを実現。振動板にニッケルメッキコーティングを施すことで歪みを低減させるとのこと。
筆者は普段、「AirPods Pro(第2世代)」などワイヤレスイヤホンで聴くことが多いのですが、CMF Headphone Proの音質はサブスクで音楽を聴くには「これで十分」と思えるものでした。ワイヤレスイヤホンとは異なり、耳全体が覆われるので外音が遮断され、没入感を得られます。大きな音量で聴きたい人にも適しているでしょう。
とは言え、最近試聴したHeadphone (1)に比べると物足りなく感じました。音の厚みに欠け、低音や高音を強くした際に、若干雑味が加わる印象も。「Nothing X」アプリには、自分好みの音にカスタマイズできるイコライザー機能があるので、音にこだわりがある人は、調整することで満足度が高まるでしょう。
バッテリーはANC(アクティブノイズキャンセリング)オンで約50時間、オフで約100時間持つそう。ちゃんと計測したわけではないものの電池持ちは非常によく、充電は時々で済みました。
CMF Headphone Proはデザイン、操作性にクセがなく、音質は満足レベルで、カスタマイズの自由度も高い。1万5800円という価格以上の価値があるヘッドホンと思えました。「普段はイヤホンを使っているが、ヘッドホンを試してみたい」「持ち歩くにはイヤホンがいいが、家ではヘッドホンを使いたい」という人におすすめしたいです。
| 製品名 | 発売元 | 実売価格 |
|---|---|---|
| CMF Headphone Pro | Nothing Japan | 1万5800円 |

















