本日の一品
今度のイヤーカフ型TWSは“Pro”! cheeroの「Wireless Open Earphones Smart Pro」を試す
2025年12月16日 00:00
耳孔を完全に塞ぐタイプのTWS(True Wireless Stereo。完全ワイヤレスイヤフォン)は、周囲の音を消すノイズキャンセリング機能と相まって、音楽再生時の没入感が高い。その分、周囲の音情報を取り込めないので、町中を歩くとき、電車などの公共交通機関を使っているとき、また在宅ワークをしているときなどで、必要な情報に注意を払えなくなることがある。
それに加えて耳の健康への影響も気になる。大音量で音を流すことによる難聴リスクが高まるということもあるが、汗かき体質の場合は耳孔内の蒸れが悪さをするのではないかと不安になる。
そんな不安を軽減するのがオープンイヤータイプのイヤフォンだ。今回、モバイルバッテリーなどでおなじみのcheeroブランドを展開するティ・アール・エイから「Wireless Open Earphones Smart Pro」 (型番:CHE-647。以下、CHE-647)をレビュー用に提供してもらったので試していく。
CHE-647は、イヤーカフ型のオープンイヤータイプのTWSだ。耳孔を塞がないので、周囲の音に気を配りながら、好きな音楽を楽しむことができる。
前モデルの「cheero Wireless Open Earphones Smart NEO」は全体的に丸みを帯びており、カラーバリエーションでグリーンを選んだこともあり、豆っぽさが際立つが、今回のCHE-647では曲線と直線をバランスよくデザインしている。
イヤフォン単体で最大8時間の音楽再生を行えるが、ケース併用の公称値は公開されていない。イヤフォン内蔵の片耳分のバッテリー容量は45mAhで、ケースのバッテリー容量が400mAhとのことなので、約4回分と考えればケース併用で40時間近く再生できるだろう。
対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFPなので、スマートフォン等接続機器が対応してさえいれば、通話もできるし音量調節、曲送りや曲戻しなどの操作も行える。対応コーデックはSBCとAACだ。FLACに非対応だが、そもそもオープンイヤータイプなので、そこまでの音質を求めるものでもないだろう。
操作は、搭載する物理ボタンで行う。前モデルに引き続き、タッチセンサーではなく物理ボタンを搭載してくれたのはありがたい。というのも、イヤフォンの着脱時や、髪の毛をかき上げるときなどに不意にイヤフォンのタッチセンサーに触れてしまい、意図しない操作をしてしまうことがあるからだ。音楽再生程度ならかわいいものだが、出たくない電話に出てしまう、リダイヤルしてしまうなどという失態は避けたい。
再生や一時停止、着信時の受電は左右いずれかのボタンをワンクリック、着信拒否と終話は左右いずれかのボタンをダブルクリックする。音楽再生中の曲送りは右のボタンをダブルクリックし、曲戻しは左のボタンをダブルクリックだ。音量調節は、右のボタンの長押しでアップ、左のボタンの長押しでダウンが割り当てられている。
さて、今回、製品名に“Pro”がついた。何がどうProなのかというと、防塵・防水性能と音質がアップした。防水性能は、前モデルがIPX5だったのに対し、CHE-647では防塵性能が加わりP65相当となっている。また、音質については、搭載するチップが前モデルと比べ上位クラスであること、スピーカードライバーが3層複合チタン振動板になり(前モデルでは2層複合振動板)、音の歪みを低減し、シャープで引き締まったものへとアップグレードしている。
新しい上位チップを搭載したことで、マルチポイント対応(前モデルではペアリングは1台のみ)になり、PCとスマートフォン、スマートフォンとタブレット、仕事用スマートフォンとプライベート用スマートフォン、といった具合に着信があったときにわざわざ付け替えなくても済むようになった。仕事で通話の多い人であればありがたい改良ポイントだろう。
2台目の端末と接続する際は、1台目の端末のBluetooth機能をオフにしておこう。これにより、ケースから取り出したときに自動的にペアリングモードになり、2台目の端末と接続できる。その後、1台目の端末のBluetoothをオンにすれば、自動的にマルチポイント接続になる。
さて、実際に使ってみたところ、音質がパキッとしているのに少し驚いた。オープンイヤータイプでは、耳に届く音が少しぼんやりしているという先入観があったからだ。
また、マイクの品質も良く、素直に音を拾ってくれる。通話やWeb会議などで使ったとしても、「え? ちょっと聞こえづらいんですけど」と指摘されることは減らせそうだ。ただ、周囲の音も素直に拾うので、雑踏などでの利用は避けたい。そもそもオープンタイプなので周囲が騒がしいと先方の音も聞こえづらいので、そのような場所での利用は考慮されていない製品でもある。
カラーバリエーションはピンクの他に、ネイビーブルー、ブラック、ホワイトがある。つなげる端末の多い人であれば、どの端末とペアリングしていたのかをカラーで見分けるのもアリかもしれない。
| 製品名 | メーカー | 販売価格 |
|---|---|---|
| Wireless Open Earphones Smart Pro(CHE-647)) | ティ・アール・エイ | 4980円 |








