本日の一品

スマホやタブレットの充電器を多数つなぎたい人に、12個口を搭載した電源タップ

 サンワサプライの「TAP-2312」は、12個口という、家庭用としては最大クラスの差込口数を備えた電源タップだ。それでいて全長は一般的な電源タップと変わらず、設置に場所を取らないのも特徴だ。

製品本体。6個口×2列で計12個口を搭載する。家庭用電源タップとしては最大級だ

 一般的に、電源タップはトータルの容量は決まっているので、どれだけ口数が多くても、際限なく家電製品を接続できるわけではない。本製品も定格容量は1500W(15A・125V)と、一般的な4個口や6個口の電源タップとそれほど差があるわけではない。

 では本製品の存在意義は何だろうか。本製品のパッケージには、iPad付属の充電器が、差込口にずらりと差し込まれたイラストが描かれている。

パッケージにはタブレット用電源アダプタを大量に接続しているイラストが描かれている。こうした用途を想定した製品なのだろう

 これは同型のタブレットを一括導入する文教用途ではよくある光景で、消費電力が小さい充電器類を、多数接続する用途を想定していることが分かる。

 実際こうした充電器類は、ひとつあたりの消費電力は最大100W程度であることがほとんどだ。これならば12個口すべてに充電器を接続して使っても、容量的には余裕がある。

 ドライヤーやアイロンのような消費電力の高い機器ではなく、こうした充電器類を多数つなげられるのが、本製品の売りというわけだ。差込口の間隔は50mmと広いため、サイズの大きい充電器でも隣の口とは干渉しづらいのも利点だ。

口数が多い割には全長は300mmを切るなどコンパクト。なおかつ口同士の間隔は50mmも空いている

 また本製品は差込口が2列にわたって配置されているのも特徴だ。法人用ではよく見るこのレイアウトは、1列タイプの電源タップと違って、差し込んだプラグに引っ張られて電源タップが左右に倒れることなく安定感がある。

差込口は2P式でほこり防止シャッターを搭載。極性はないので注意
スマホやタブレット用の単ポート充電器を挿した状態。間隔は十分にあり隣と干渉しない
底面積が広いことから、複数ポート搭載の充電器も安定して設置できる

 かつては家庭用にもこうした製品はあったが、最近は非常にレアな存在になっている。幅こそあるものの全長は短く設置しやすいのも特徴で、こうした仕様を探していた、という人も多いはずだ。

 集中スイッチや抜け止め機構、さらに雷サージ防止といった付加機能こそないが、ほこり防止シャッターなどはしっかり搭載しているほか、底面には仮固定のためのフック穴やマグネットを備えるなど、設置性の高さは魅力だ。競合がありそうで実際にはほとんどない、便利な製品としておすすめしたい。

底面には仮固定用のマグネットに加えてフック穴も搭載している
本体側プラグはスイング式。今回紹介した1mのほかに最大5mまでのバリエーションがある
製品名発売元実売価格
TAP-2312-1Wサンワサプライ2327円
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