本日の一品
廉価で高機能なスマートウォッチ「CMF WATCH PRO 2」
2024年7月24日 00:01
ほんの数年前までは「活動量計」「アクティビティトラッカー」と呼んでいたような記憶があるのだが、いまや「スマートウォッチ」の方が通りが良くなってしまった。エコノミーからハイエンドまで百花繚乱の市場だが、イギリス発のNothingのサブブランド・CMFから、シンプル・高機能というブランドコンセプトを体現するスマートウォッチ「CMF WATCH PRO」が発売されており、既に当欄でも紹介されている。
その後継機種が発売され、さっそく入手したのでご紹介したい。
基本機能について
後継機種の名称は、シンプルに「CMF WATCH PRO 2」だ。エクササイズの記録を取ったり、スマートフォンと連携して通知を受け取ったりできる。
機能としては、本体裏のセンサーで心拍数・血中酸素飽和度が測定できる。これによるアクティビティや睡眠の質の記録といったモニター機能に対応する。Bluetoothでスマートフォンと接続して各種機能の制御・記録・通知を受け取れるほか、本体についているマイク・スピーカーでの通話もできる。GPSも内蔵しているので、単体で移動記録もできる。これだけの機能に対応しながら、1万1000円と廉価なのが最大の特徴だ。
前モデルから変わった点
大きく変わったのは外見だ。Apple Watchのような長方形だった前モデルから、今回は円形になっており、一般的な腕時計の形に近づいている。画面サイズは、前モデルが1.96インチなのに対し1.32インチになっている。とはいえ小さい印象はなく、むしろ腕時計のサイズとしては大きい部類だ。男性向けクロノグラフのサイズに近しい。ベゼルが簡単に交換できるようになっているのも変わった点。交換品のアナウンスはまだないが、見た目の印象を簡単に変更できるようになりそうだ。
また前モデルは一般的な押し込みボタンがついていたが、新モデルは腕時計のようなリューズに変わっている。押すとメニューが表示され、リューズを回すとメニューがスクロールする。「おお、これは古のジョグダイヤル」と郷愁に浸ってしまったが、ボタンのプッシュが戻る/キャンセルに割り当てられている(決定動作は画面タップ)ため、かつての感覚は捨て去るべきだろう。とはいえ、リューズでの操作は腕時計としては自然なインターフェイスで、とても使いやすい。
電池の持ちについては、公称13日間から11日間になっている。100%から2日間使用し、ジムやウォーキングで使って80%まで減ったので、おおむね公称値に近いと思われる。減ったとはいえ、約1週間に1度充電すればよいというのはありがたい。前モデルは、GPS信号をつかむまでに時間を要するというレビューがあったが、今モデルでは改善され、開けたところにさえいればすぐに信号ををキャッチしてアクティビティが始められるようになっている。
前モデルから変わっていない点
120種類ものアクティビティを計測できる点や、多彩なウォッチフェイスが選べる点などは変わっていない。実際には、対応するアクティビティもウォッチフェイスも増減はあるのだが、このあたりは追加やファームウェアアップデートで変わるので誤差と言っていいだろう。
ストラップの取り外し/交換についても変わっていない。取付方式が、一般的な腕時計で採用されているバネ棒なので、普通の腕時計バンドがそのまま使えようになっている。22mm幅の製品から好みのものに取り換えられるので、多彩な社外品が選択肢となる。本体添付のものは、ばね棒が爪先で外せるので着脱も容易だ。
おわりに
変わった点・変わらない点はあるものの、概ね正当な進化を遂げた後継機と言えるだろう。なにより、ここまでの高機能・電池持ちでありながら1万1000円と言う価格設定がありがたい。スマートウォッチの購入検討をしているのなら、有力な候補になるだろう。
製品名 | 実売価格 | 発売元 |
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CMF WATCH PRO 2 | 1万1000円 | CMF |