本日の一品
CMF by Nothingのスマートウォッチ「WATCH PRO」を使ってみたら、高コスパに驚いた!
2024年2月28日 00:00
Nothingのサブブランド「CMF by Nothing」のスマートウォッチ「WATCH PRO」を使ってみました。Amazon.co.jpと楽天市場で取り扱っており、価格は1万1000円。スマートウォッチとしては、かなり安いです。筆者は日本の販売代理店であるBLSからお借りしたものを使いました。
WATCH PROの文字盤はやや縦に長い四角で、角は丸くなっています。Apple Watchに近い形状と言っていいでしょう。
1.96インチの有機ELディスプレイを搭載し、時計やアプリの画面は、CMF by Nothingのブランドカラーである白・黒・オレンジを貴重にしたスタイリッシュなデザインになっています。
ドットを用いたアイコンなど、Nothing Phoneの画面デザインとの親和性も高く、Nothing Phoneのユーザーは、デザインを見ただけで欲しくなるかもしれません。
スマホとのペアリングには「CMF Watch」アプリを使います。筆者はNothing Phone (2)と接続させて使いましたが、AndroidとiOSの両方に対応し、iPhoneとペアリングして使うこともできます。
カラバリはダークグレー、メタリックグレー、アッシュグレーの3色で、それぞれケースとバンドの色が異なります。ケースはアルミ合金で、右側面にメニューを表示させたり、ホームに戻したりできる物理ボタンを搭載。背面パネルはサラサラとした質感です。
バンドはシリコン製。2万円以上のスマートウォッチで採用されることが多いフルオロエラストマー製のバンドに比べるとチープ感があり、フィット感が弱い印象です。
ですが、約1万円のスマートウォッチとして、いい意味でカジュアルな雰囲気でまとまっているようにも感じました。
実際に使って驚いたのが機能の充実度。デザインで目を引く格安ウォッチなので、性能はそれなりでは……と、さほど期待していなかったのですが、いい意味で予想を裏切れらました。
右側面にスピーカー、背面の右側にマイクを搭載し、スマホとBluetoothで接続した状態での音声通話ができます。電話を着信した際に、スマホをバッグなどに入れたままでも応答でき、ウォッチからの操作で電話をかけることもできます。
心拍数と血中酸素濃度を測定でき、睡眠の質やストレス値のチェックも可能。一般的なスマートウォッチと同じように、腕に巻いているだけで健康状態をモニタリングできるわけです。
心拍数や血中酸素の数値は、筆者は所有しているほかのスマートウォッチ(Apple Watch、Pixel Watch 2など)での計測値と比べて、気になる誤差はなく、信頼できる数値と思えました。
スポーツモードは110種類が用意されていて、ランニング、ウォーキング、サイクリングなど、多くの人が日常的に行う運動はプリセット済み。「CMF Watch」アプリで、スポーツモードを編集することもできます。
「1万1000円なのにすごい!」と思ったのはGPSを搭載していること。スマホを持たずに、WATCH PROだけでランニングやウォーキングの経路を記録することができます。
ただし、GPSのアンテナ感度が弱いのか、位置情報の取得には少々時間がかかりました。スムーズに位置情報を取得するには、「CMF Watch」アプリからランニングやウォーキングを起動し、スマホのGPSを利用したほうがよさそうです。
スマホの通知はアプリごとのオン・オフが可能。画面の明るさの調整、時刻の常時点灯、手首を上げると自動で点灯する設定など、スマートウォッチとしての基本機能はもれなく備えています。
電池持ちは最長13日間をうたっていますが、筆者がフツーに使っていて一日に10%ほど減る程度だったので、10日は持ちそうです。使い方にもよるでしょうが、充電は週に1回ほどで済みそうです。
電池残量が50%になったときに充電してみたところ、約1時間で100%まで充電できました。充電時間は早からず遅からずといったところでしょう。
WATCH PROは思っていた以上にフツーのスマートウォッチでした。1万1000円とは思えないほどに多彩な機能を備えています。このデザインを好むのであれば、非常に満足度の高い1本となるでしょう。
製品名 | ブランド | 価格 |
---|---|---|
WATCH PRO | CMF by Nothing | 1万1000円 |