本日の一品

ジェンダーレスかつシーンレスなドコモの「スマホショルダーポーチ」

 運動不足解消に近所をぐるりとウォーキングしたい、小腹が空いたのでコンビニへ買い物に行きたいというときには、できれば手ぶらが良い。腕をぶんぶん振って歩けるし、スピードも上がる。

 とはいえ、スマホやタオルハンカチ、ポケットティシューを服のポケットに収納すると服のシルエットがかなり崩れてしまう。年々大型化するスマホに対応不可のポケットもある。

 そんなことを考えていたら、編集部から「いいものがありまっせ」と“いいもの”を送ってもらった。6月にドコモが発売した「スマホショルダーポーチ」だ。さっそく使ってレビューしてみたい。

ドコモ「スマホショルダーポーチ」

 まず、外観や仕様をじっくり見ていこう。スマホショルダーポーチは全体にシボ加工を施したPUレザー製だ。

 サイズは、自然に置いた状態の実測で151×63×216mmでショルダーストラップは最長約122.6cmとなっている。重さは187gと軽い。

シボ加工のあるPUレザー。柔らかく、ぬめりのある感触。シボ加工のおかげで夏場でも手肌に張り付くことはない
重さは実測値で187gで公称値より2g重かった

 内部は3室に区切られており、スマホ、タオルハンカチ、カードケース、ポケットティシューなどを整理して入れておける。

 特にタオルハンカチやポケットティシューは使ってからバッグに放り込むとクシャクシャだったりグシャグシャだったりになりがちで、再度使おうと思って人前で取り出したときに恥ずかしい思いをすることが多いので、折りたたんだ状態を保ったまま収納できるのはありがたい。

3室に区切られた内部
入れる場所を決めておけば、グシャグシャになることなく折りたたんだ状態を保てる
お気に入りの携帯ゲーム機も入れられた

 キーリングや有線イヤフォンの束ねたコードなどを付けておける多機能フックは、ポーチの底に落ちたり、場合によっては紛失したりしやすい小物を安全に携帯し、使いたいときにすぐに使えるような状態にしてくれる。

多機能フック。フックというよりホック付きリングベルトだ
有線イヤフォンを取り付けてみた。ちょっと“できる人”になった気がした

 外側にもポケットが1つ配置されている。こちらはオープンポケットではなくファスナーでしっかり閉じられるタイプのものなので中のものが不意に飛び出すということを防ぐ。

 プラスチックカードや社員証、ポケットティシューまたはあぶらとり紙などを入れておくのに良さそうだ。

外側のポケットはファスナー付き
比較的深さがある

 ローゲージのニットや柔らかくて薄い素材のウェアなどを引っ掛けて傷つけないようファスナーガードを設けているのが「気が利いているな」と感じる。

 ただし、内側はファスナーの金属部が露出しているので、タオルハンカチを入れるのは避けたほうが良いだろう。ループを引っ掛けてしまうことにつながるからだ。

ファスナーガード。長さのある引手で開閉しやすい

 こういうバケツ型のポーチでは、かがんだり走ったり何かに引っ掛けて逆さにしたりしたときに中に入れていたものが滑り出てしまうことがあるのだが、このスマホショルダーポーチではその心配がいらない。というのも、開口部にマグネットが仕込まれていて、軽い力でカチッと口が閉まるようになっているからだ。

開口部のマグネット。内張りの中に仕込んでいるので目立たない

 閉めるのも軽い力なら、開けるのも軽い力でOK。人差し指と親指を口に差し込んで弾くようにすればパカッと開く。

 「そんなに軽い力で開くのであれば、中身が飛び出すのでは?」という疑問が出てくるかもしれない。筆者もそう思った。そこで、ちょっと重めのスマホであるSamsung Galaxy S23 Ultraを収納して試してみた。

Samsung Galaxy S23 Ultraは長辺の長さがあるため、マグネット留め具を閉められるギリギリのサイズだが、逆さにしても落ちてこなかった。

 結果、逆さにしても落ちてくることはなかった。軽く振っても落ちてこなかったが、加速度をつけて振ったところ、さすがに重さに絶えきれず落ちてきた。

 とはいえ、わざわざ開口部を下にしてブンブン振り回すことはしないだろうし、肩掛けしているのに開口部が下になった状態で幾度も振動を加えるという場面はめったにないはずなので、問題なさそうだ。

 ショルダーストラップ、ファスナー、多機能フックに使われている金具はすべて光沢のあるゴールドカラー。統一感と高級感を醸し出している。

光沢のあるゴールドカラーの金具。おしゃれだ。肩への食い込みを防ぐショルダーパッドがあるのも良い。
取り外せるショルダーパッド。デザインのアクセントにもなっている

 実際にウォーキングで使ってみたところ、ポケモンGOなどの位置情報ゲームで“スポット”に到達してスマホをすぐに取り出す、ウォーキング再開のためスマホをしまうという動作をスムーズに行うことができた。

 手に持ったままでは汗で濡れてスマホが飛んでいく可能性が高く、常に不安やストレスと隣り合わせだったので、それより何十倍も良い。また、上衣のポケットのようにフニャッとしていないので取り出しやすくしまいやすいと感じた。

写真ではわざわざ両手を使っているが、片手でも取り出しやすい

 服を選ばないデザインも良い。ネイビーブラックとベージュのカラバリのうち、レビュー用に送ってもらったのがベージュだったので、「ガーリーな服にしか合わないかな?」と少し心配していたのだが、Tシャツにジーンズという出で立ちでもマッチしていた。

 これなら展示会の取材など、動きやすい服装をしているときでも使えそうだ。

ワンピースに合う
カジュアルな服装でもイケる。どんなファッションにも合うシーンレスなポーチなのだ

 お借りしたので返さないといけないのが残念だが、このスマホショルダーポーチは、あのドコモが開発・販売しているのに(失礼)3960円と比較的安価。

 ドコモオンラインショップをのぞいてみたところどちらの色も在庫があるようなので、今のうちにポチってしまおうと思った。

ちなみに名刺位入れやタオルハンカチ、ポケットティシューを入れてもスマホ3台を収納できた。複数台持ちでも大丈夫
製品名発売元実売価格
スマホショルダーポーチNTTドコモ3960円