本日の一品
もはや背負っている方が涼しいかも!? サンコー「背負える扇風機リュック」
2024年7月25日 00:00
汗っかきにとって厳しい季節がやってきた。そう、夏である。秋だろうが冬だろうが春だろうが涼しくても寒くても少し動くだけで汗をかく人にとって、夏ほど過酷な季節はない。
しかも、仕事柄、バックパックを背負って移動することが多く、訪問先でそのバックパックを下ろすと、かなり恥ずかしい思いをする。
そんな筆者にぴったりなグッズがサンコーから発売された。「がっつり涼しい 背負える扇風機リュック」(以下、扇風機リュック)だ。
リュックだから背負えるのは当たり前じゃないかとニヤニヤしながら注文しようと通販サイトを開いたところ、売り切れていた。筆者以外にもバックパックを背負うことでつらい思いをしている人が多いのだろうか。
とりあえず、「再入荷お知らせメール」を登録しておいたところ当日中に再入荷のお知らせがとどきいたので即座に注文したら、なんと翌日の午前中に届いた。サンコー、頑張ってる。
扇風機リュックは、背面パッドの下部にWファンを格納しており、その両脇と下側の穴から空気を取り込み、背中とうなじに向けて風を送り出すことで装着者に涼を与える。
また、あまりかっこよくはないのだが、大きくしっかりしたクッションブロックにより背中と背面パッドの触れる面積が少なくなるようにデザインされており、バックパックを背負い続けたときのあの蒸れを防ぐ。
電源は5V/2A以上の出力可能なモバイルバッテリー。1万mAh容量のものであれば、強レベルで約4時間、中レベルで約10時間、弱レベルで約25時間風を送り続ける。少なくとも、出先と自宅を往復する時間くらいは涼しく過ごせそうだ。
リュックとしての実力は、というと仕事道具一式がすべて収まった。UMPC、キーボード、14型モバイルディスプレイ、大きいコンデジなどはメインコンパートメントへ、複数台のスマホやICレコーダー、名刺入れなどは前室のポケットにそれぞれ入れられる。
左右にはボトルホルダー。500mlのペットボトルやお気に入りの真空ボトル、折りたたみ傘、小さめの三脚などを入れておくこともできる。
届いた日に開封をして、本当に風を感じることができるのか、多少なりとも涼しく過ごせるのかを家の中で背負って試してみたのだが、冷房の効いている部屋だけでなく、空調設備のない部屋でも「涼しい」と感じることができた。
リュックを背負っているというより、ハンズフリーの扇風機を背負っているイメージだ。首元に当たった風が髪の毛の間を抜けて頭皮を爽やかにしていく。背負っていることによる蒸れは全く感じなかった。
「空調設備がないとはいえ、上の部屋の冷気が降りてきているかもしれないしなぁ」と考えたので、最高気温36度という別の日に背負って歩き回ってみることにした。
なお、荷物は仕事道具一式入れるとさすがに重いので、MacBook Proと4台のスマホ、自撮りするための三脚、そしてファンを動かすための1万mAhのモバイルバッテリーだ。
家を出た時の市内の温度は33度。じっとしているだけで汗がじんわりと出てくるし、少し歩いただけで汗が噴き出すような暑さだ。
10分ほど歩き回ったところ、額や首筋、背中などにかなり汗をかいたのだが、扇風機リュックからの風が常に首筋に当たるため、辛いと感じることはなかった。
背中にも風が当たるらしいのだが、風が当たっているような感じはあまりない。とはいえ、十分なスキマが空いているおかげで蒸れることはなかった。
撮影スポットに到着し、扇風機リュックを降ろして三脚や撮影に使うスマホをセットしていたところ、扇風機リュックを背負っていたとき以上に汗が噴き出してきた。もはや、背負っている方が涼しいのかもしれない。
ハードタイプのバックパックではないので、背負っているときも置いたときもクタッとなってしまうのが玉にキズだが、背に腹は代えられない。涼しいほうが断然良い。
なお、電車の中などでは背負っているものを前に抱えてくださいとアナウンスされることがあるが、扇風機リュックを前に抱えると首筋から顔の前面に風を感じることができる。これならすぐに汗が引きそうだ。
ネッククーラーやネックストラップのついたハンディファンを使うという手もあるし、実際にそれら製品を愛用しているのだが、首(というか肌)に密着するため不快感をも覚えていた。
その点、扇風機リュックなら、そもそも接触面積が少ないし、何より服で覆われている部分が接触しているので不快感は少ない。
クッションのブロックやショルダーベルトが筆者の汗にどれだけ耐えられるか未知数だが、夏の間の相棒になってくれるだろうと期待している。
製品名 | 購入先 | 価格 |
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がっつり涼しい 背負える扇風機リュック | サンコーレアモノショップ | 9480円 |