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詐欺電話をブロックする“警察庁推奨”無料アプリがリリース、NTTタウンページやトレンドマイクロが提供
2026年3月6日 12:14
警察庁は5日、詐欺電話をブロックする無料アプリ「警察庁推奨アプリ」の提供が開始されたと発表した。NTTタウンページとトレンドマイクロが提供する2つのアプリが認定されており、iOSとAndroidの両方に対応する。
警察庁推奨アプリは、警察庁から提供される犯行利用番号のデータベースと民間企業の技術を組み合わせ、不審な電話を自動で遮断したり警告を表示したりする機能を備える。
警察庁が認める詐欺対策アプリの推奨制度
特殊詐欺の被害が深刻化する中、警察庁は民間事業者が持つ最新技術やノウハウを活用するため、一定の基準を満たす対策アプリを推奨する制度を2025年12月に策定した。
第1弾として認定されたのは、NTTタウンページとトビラシステムズが共同開発した「詐欺対策 by NTTタウンページ」と、トレンドマイクロが提供する「トレンドマイクロ 詐欺バスター Lite」の2つ。いずれも無料で、iOSとAndroid向けに提供される。
国際電話のブロックや不審番号の警告機能を搭載
推奨アプリに共通する主な機能として、特殊詐欺の起点となりやすい国際電話番号からの着信を一括してブロック、または警告を表示する仕組みが用意されている。
さらに、警察庁が把握している実際に犯行に使用された電話番号リストとリアルタイムで照合し、不審な着信を遮断する。また、警察庁が発信する最新の防犯情報や詐欺の手口に関する通知をアプリ内で受け取ることも可能。
「詐欺対策 by NTTタウンページ」では、トビラシステムズが運用する迷惑電話データベースに加え、iタウンページに登録された約500万件の事業者データを活用している。これにより、公共機関や企業からの着信時には名称が画面に表示されるため、必要な電話かどうか判断しやすくなる。
一方の「トレンドマイクロ 詐欺バスター Lite」は、世界規模で収集された脅威情報と国内の詐欺手口を組み合わせた独自のデータベースを用い、未知の不審番号に対しても高い検知力を発揮するとしている。
iOS版とAndroid版での機能差異
OSの仕様により、利用できる機能には一部差異がある。Android版では国際電話番号の発着信に対して警告表示や、一括で自動遮断する設定が可能だが、iOS版ではこれらの機能には対応していない。
対応OSは、NTTタウンページ版がiOS 15以上およびAndroid 10以上、トレンドマイクロ版がiOS 16以上およびAndroid 11以上。
デジポリスとの違い
警視庁が提供する防犯アプリ「デジポリス」にも、国際電話ブロック機能がある。「デジポリス」は、警察が把握した「特殊詐欺犯行利用電話番号」のほか、「国際電話番号」をブロックする。一方、「警察庁推奨アプリ」は、これらに加えて民間企業の迷惑電話データベースなどを組み合わせているため、利便性と防犯性の両立が図られている。
また、「デジポリス」は警視庁が提供する東京都中心の防犯アプリであるのに対し、「警察庁推奨アプリ」は詐欺電話対策に特化したアプリとなる。

