本日の一品

ダイソーでマクセル製3000mAhの格安モバイルバッテリーを買った!

良く行くダイソーでマクセル製の超薄い手帳サイズの3000mAhモバイルバッテリーを買った

 特にダイソー(DAISO)マニアということではないが、いつもワンコのドッグフードを買い出しに行くホームセンターの近くに、けっこう大きなダイソーがあるので、必ずステーショナリー売り場とモバイル系商品売り場は覗くことにしている。

 先日同じルートでダイソーに行ったときに、ピンクゴールド系のユニークな本体カラーのモバイルバッテリーが1個だけ残っていたので速攻でショッピングバスケットに入れた。価格は本体1000円(税込1100円)だった。

USB Type-Cケーブルインテグレート型で薄さ4.8㎜ 重さ83g 1100円は超お買い得

 パッケージにはダイソーブランドの記述は一切なく、裏面のお客様相談センター窓口もマクセルになっている。どうもダイソーは販売だけのようだがかえって安心感がある感じだ。

 読者諸兄もよくご存じのようにモバイルバッテリーはスマホ本体のバッテリー消費が大きく電池残量が心もとなくなった時に追加充電するための充電済みのバッテリーと専用ケーブルを組み合わせたスマホ周辺機器だ。

 凝り性の筆者は実用性半分、ガジェット性半分で今まで100個を超えるモバイルバッテリーを国内外で買ってコレクションしていた。そのサイズ、デザイン、容量は本当に多種多様だ。特にサイズの種類は親指大からお弁当箱サイズまで数多くある。

モバイルバッテリーは過去15年で100個は集めた。愛想はないけどダイソーで販売されるマクセル製のモバイルバッテリー(中央のピンク色)は実用度120%の製品だ

 今回ダイソーで購入したマクセル株式会社製のモバイルバッテリーは電池容量3000mAh、外形サイズは縦139×横71×厚さ4.8mmの手帳サイズだ。重さは実測で83g。スマートフォンに充電しながらの片手持ちも、無理がない大きさと重さだ。

PSEマークのあるモバイルバッテリーは縦139㎜x横71㎜x厚さ4.8㎜の手帳サイズだ。重さは実測で83g。スマホと重ねて2段持ちも容易だ

 加えてダイソーの販売製品としては初めてかもしれない、充電ケーブルを本体にインテグレート(本体内蔵)したタイプだ。充電ケーブルのインテグレートはモバイルバッテリーが携帯市場に登場した初期からの業界の懸案事項でもあった。

ギミックが筆者好みで普段から愛用しているフォースメディアのMONALISA(銀色、3400mAh、ケーブル込み実測127g)の方が薄く見えるが、実はマクセルのモバイルバッテリー(ピンク)の方が1㎜も薄い。なおかつUSBケーブルは内蔵式だ。買わない理由が見当たらない

 筆者が10年ほど前に米国で買ったケーブル内蔵のモバイルバッテリーはできる限り多くの対応機種に対応すべくライトニングケーブルとmicroUSBケーブルの2本のケーブルを内蔵したモデルだった。

USBケーブルインテグレートモバイルバッテリーは国内外にわずかに存在したがコスト的な問題もあり普及しなかった

 その後、国産のパナソニックのモバイルバッテリーでもQI対応でmicroUSBケーブルを内蔵したモバイルバッテリーが販売されたがあくまで充電ケーブル内蔵のモバイルバッテリーは市場全体から見ればマイナーな存在だった。

 この10年、スマートフォンに充電する専用ケーブルの種類はAndroidスマホの多くが採用していたmicroUSBやiPhoneだけのライトニング、最近のAndroid系スマホのデフォルトであるType-Cと3種類ありどれか一つを内蔵するだけでは販売リスクが高かった。

 来年にはほぼ殆どのスマートフォンの端子規格がUSB Type-Cケーブルに収束することが見えはじめ今回のモバイルバッテリーはUSB Type-Cケーブルをインテグレートすることになったようだ。パッケージには本体であるモバイルバッテリーを外部のACアダプター経由で充電する為のmicroUSB‐Type-Aのショートケーブルも不足する。

 実は同じモバイルバッテリーと同じパッケージを使ったライトニングケーブル版がマクセルより販売されているがダイソーの今回の商品の3倍~4倍超の価格で売られているようだ。パッと見はケーブルの違いだけで全く同じ商品に見える。Type-Cユーザは大幅に得なのかもしれない。

 今回のモバイルバッテリーは実測83gと軽量で、本体も手帳サイズ。厚さも4.8㎜と薄く、携帯性には優れている。容量は3000mAhと昨今のモバイルバッテリーの中では小容量だ。なので使い方を限定して購入する商品だ。

 当然ながらモバイルバッテリーの世界はアルカリ乾電池などを使用するレアなものから1000mAh、あるいはそれ以下という極めて小容量の充電池を使用するもの、はたまた30000mAhを超える超大容量の商品まで、サイズのバリエーションは極めて多い。例外なく大容量の商品は充電容量に比例して確実に重くなるなるのも避けられない現実だ。

 前述したようにマクセルのモバイルバッテリーは超軽量だがバッテリー容量も少ない。昨今ではスマホの内蔵バッテリーが3000mAhは少ない方で多くのスマホの内蔵バッテリー容量は4000mAhを超えてきている。

 よくモバイルバッテリーの容量を表すのに「スマホ2回分充電可能」「スマホ3回分充電可能」といった表記がある。しかし、一般的に蓄電したモバイルバッテリーからスマホに充電する場合は必ずロスがあり、3000mAhのモバイルバッテリーだからといって、スマホに3000mAh全てを充電できるわけではない。

 一般的にテクノロジーや温度環境などによっても異なるが充電ロスを引き算すると、実効充電容量は60%~70%だと言われている。マクセルのモバイルバッテリーなら3000mAhの約60%(1800mAh)~70%(2100mAh)辺りが実際にスマホ側に充電できる現実容量となるだろうか。

 今回は、筆者のメインスマホである「Galaxy Z Fold 4」(バッテリー容量4400mAh)のバッテリー残が20%になった時点でマクセルのモバイルバッテリーを使用して充電開始し、3000mAhの充電池を全て放電した時までに「Galaxy Z Fold 4」に充電できた量とそれまでの時間を簡単に計測してみた。

今回はモバイルバッテリー(3000mAh)から内蔵バッテリー4400mAhのGalaxy Z Fold 4に充電してみた。

 実際の数値は「シンプルバッテリーグラフ」というアプリを使用した。充電開始は11月12日の7時40分、充電終了は同日8時55分なので充電時間は1時間15分(75分)だった。そしてシンプルバッテリーグラフ上では「Galxy Z fold 4」内部の電池残量は20%から63%まで増加した。

実際の充電は75分でGalaxy Z Fold 4を残量20%→63%まで充電できた。充電効率は63%(1892mAh充電/3000mAh)

 仮にGalaxy Z Fold 4の内蔵バッテリーが0%~100%まで均等に充電できるとすれば、充電スタートした残20%の時の電池残量は880mAh、充電完了時の電池残量63%は2772mAhとなる。約75分間でマクセルの3000mAhモバイルバッテリーは100%放電し、Galaxy Z Fold 4は1892mAh充電できたことになり実効充電率は63%だった。

 偶然見つけて買ったマクセルのモバイルバッテリーだが、軽量で薄型でモバイルユーザーには最適。充電効率も標準以上だ。筆者のように容量4400mAhの「Galaxy Z Fold 4」の容量を75分の間に20%→63%に増加できる程度で十分なユーザーには最適なアイテムだ。

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モバイルバッテリー(MPC-RTC3000PPK)1100円DAISO LaLaテラス南千住店