本日の一品

壁面コンセント拡張キット「Econnection」を買ってみた

 昨今、自宅や学校、職場などでは、スマートフォンやタブレット、パソコンなど、電源や充電池を駆動エネルギーとする商品が増えてきている。それらの急激な増加は、コンセントの数そのものや、ACアダプターを複数使用することを前提に考えた住宅設計にも改善や変革が求められる時代となってきた。

 大昔からコンセントを増やす手段としてプロによる壁面コンセントの増設工事をしない方法として多くの人が利用している便利な商品は"電源タップ"だ。英語ではPower Strip(パワーストリップ)と呼ばれる。

 単に外観の違いから、延長コードの先に複数のコンセントが付いてるモノを和製英語の"テーブルタップ"。壁面コンセントに直付けするモノを特別に"壁面テーブルタップ"とか"テーブルタップ壁"とか"壁タップ"とかいろいろ呼び名はあるようだ。

通称テーブルタップと呼ばれるものには膨大な数のモデルがある

 しかしネットを見ている限り、コレといった決まった名称はなさそうだ。壁か延長コード型かは別にしてシンプルに平らな板(テーブル)+蛇口(タップ)なので両者にそれほど区別が必要とも思えない。

 今回、ご紹介するモノは、延長コードの無い壁面コンセントの数をその場所で速攻で増やすシンプルなアイテムだ。一つは"6個口・増設用壁タップ"と呼ばれるもの。もう一つは寝室用に特化した"4個口・寝室用"と名付けられた商品だ。後者はナイトライト、雷サージ軽減素子内蔵、加えて2400mAhのUSB Aポート1個、スマホスタンドまで付いた今的な商品だ。

壁面コンセント拡張キット「Econnection」の寝室用モデル
2個口の壁面コンセントを6個口に拡張するモデル
2個口の壁面コンセントを4個口+ナイトライト+USB充電ポート(1個)を提供する寝室用モデル

 構造的には両者とも共通点は多い。基本的には既にある標準的な2個口壁面コンセントを両方とも利用してコンセント数を2倍~3倍に拡張するモノだ。いずれも本体背面には2つのプラグ(ブレード)があり、一つは電流の流れるメインの通電プラグ、もう一つは拡張時に壁面から落下などを防ぐ安定設置が目的のダミープラグだ。

通電用の本物のプラグとダミープラグの2個で安定固定を実現する

 ダミープラグの方は、既設の壁面コンセント2個の距離の誤差に対応できるようにかなりの幅で上下出来る仕組みだ。発想は面白いのだが、このダミープラグのブレードがスリム過ぎて我が家のコンセントに挿しても、殆どホールド性は期待できなかった。もう少しブレードを分厚くするか、通電プラグ同様に絶縁カバーのようなもので補強してくれるとありがたい。

 実際にダイニングカウンター下の壁面コンセントを拡張しようとしてみたが、筆者宅のようにLANポートを一緒にした正方形に近い大型の壁面コンセントプレートには対応が出来ない。全く使えないわけでは無いが、壁面コンセントプレートを完全にカバーしきれず、ダミーのプラグの固定効果もますます低下する。

LANポートが拡張されたプレートなどにはマッチしないので注意が必要だ
実際に取り付けるとコンセントプレートの全てをカバーしきれない

 残念ながら我が家の壁面コンセントは8割がたはこの大型プレートなので"6個口・増設用壁タップ"は友人にあげてしまった。一方、寝室の2個ある壁面コンセントの内の一個は標準的な2個口コンセントサイズのままなので、今回はこちらに"4個口・寝室用"を取り付けてみた。

 設置はメインの通電プラグとダミーのプラグの距離を壁面コンセントと合わせて差し込むだけ。壁面からコンセントプレート迄の高さが8㎜以下の場合には接合が不十分なこともあり少し注意が必要だ。設置後の外観はなかなか素晴らしい。拡張された4個のコンセントには"ホコリ防止安全シャッター"がついているので、小さな子供がいる家庭では安心だ。

絶対大丈夫なのはこの手の2個口壁面コンセントプレートでプレートの高さが壁面から8㎜以上あるもの
プラグとダミープラグの距離を合わせてはめ込む
見た目は極めてスッキリとした感じだ

 実際に上端のスマートフォンスタンドにスマホを置いて、短いUSBケーブルを繋ぎ充電してみたが、快適だ。寝室だけではなくオフィスや出張先のホテルの客室などでも活躍の場がありそうだ。ナイトライトはUSBポート横の四角いボタンスイッチでいつでもオンオフ可能だ。

ナイトライトを点灯してスマホを充電してみた

 続いて実際に100均の安い延長コードや、海外製のP2PカメラのACアダプターなど幾つかを両側面の拡張コンセントに挿したり抜いたりしてみた。基本的には不安は無いが、拡張コンセントはしっかりとプラグをくわえ込むタイプなので、挿抜に関しては本体を手で抑えて、もう一方の手でプラグをもって挿抜する必要がある。オーム電機の壁タップは安全性と使い勝手を上手く両立させた便利な一品だ。

たこ足イメージをやってみた。しっかり過ぎてプラグを抜くには両手が必須だ
製品名発売元価格
増設用壁タップ 雷ガード 6個口オーム電機ダイレクト1078円
USBポート付電源タップ 雷ガード 寝室用 4個口/1USBオーム電機ダイレクト3036円