スタパ齋藤のApple野郎

iPhoneから即印刷の楽しさ。衝動買いしたミニプリンター「Kodak Mini 2 Retro」1枚43円の使い勝手

 Kodak(コダック)のポータブルフォトプリンター「Kodak Mini 2 Retro(P210R)」を買った。2×3インチ(約5.3×8.6cm)の名刺サイズのカラープリントが得られるスマートフォン向け昇華型プリンターだ。Amazonで用紙付き(本体内8枚+30枚パック)で1万3500円だった。

Kodak「Kodak Mini 2 Retro(P210R)」はBluetoothでスマートフォンと接続して写真をプリントできるポータブルフォトプリンター。サイズは13.24×7.82×2.58cmで重さは255g。やや大容量のモバイルバッテリーのような携帯感で、どこでも1分程度で名刺サイズのカラープリントが得られる。
iPhone 16 Pro Maxと並べた様子。「KODAK Photo Printer」アプリでワイヤレスプリントできる。

 買った理由は……ちょっと紆余曲折? というかヘンなきっかけがあって。

 ハードオフに行ったらKodakのカメラがあったのだ。黄色と黒の目を引くカラーリングで、「K」のマークが入っていて、視界に入った瞬間「あっKodakのカメラだ」とわかった。俺的世代はこの配色ですぐKodakを思い出しがちなのである。写真関連店で「緑」を見たら「あっ富士フイルムだっ!」と思うように、である。

 ともあれ、かわいい色と存在感のカメラだったので買ってみようかな……と思ったが……えっコレ、フィルムカメラ? らしい! ムリ無理むり〜今さらあんな面倒なの無理〜! と、大学のゼミとかで何十時間も暗室にこもって何百本ものフィルムと格闘した俺は反射的に拒否ってハードオフを後にしたのであった。

ハードオフで見たフィルムカメラは、確かこのカメラだったと思う。「Kodak ULTRA F9」というフィルムカメラだそうだ。※画像はKodak正規代理店・株式会社浅沼商会「アサヌマ ネット ショップ」製品ページより。

 ↑がデジタルカメラだったらな〜、とか一瞬思ったが、いや、デジタルカメラであっても「黄色と黒のKodak」ってだけでは買わないのである。そんなコトしてたらこの配色ってだけで何でも買っちゃいそうでヤバい。

 と思いつつ「最近のKodakからはナニが出てるのかニャ〜?」と思ってAmazonを彷徨っていて見つけたのが前出のポータブルフォトプリンター。少し調べるとスマートフォン向けの昇華型プリンターであり、マイブーム(ポータブルフォトプリンター)と重なりつつコスト的にも射程距離内というより銃口至近距離だったのでポチッと購入。黄色に赤だとモロに昭和のKodak製フィルムのパッケージなのであり、マイブームを懐古な感じで盛り上げられるので買わざるを得なかったと言えよう。てゅ〜かKodak「Kodak Mini 2 Retro(P210R)」超カワイイんですものぉ〜♪

 ただ、Amazonのユーザーレビューの一部にはメンドクサそうな問題が指摘されていて微妙にモヤモヤしたがしかし! モノが届いた瞬間そんなコトは全部忘れたッ!!! だってパッケージからしてニャわいいんですものぉ〜♪

Kodak Mini 2 Retroのパッケージ。完璧にKodakカラーでイカス!
そして本体。パッケージより少し色鮮やかでコレもイカス!
さらに別売のフィルムパッケージ。少しコダカラー風味があって、これまたイカス!

 色つきの箱だけで嬉しくなれるブランド、最近そうそうナイっすよね〜。まあ俺とかの世代だけかもしれないが。あーもーパッケージだけでとりあえず軽く満足した〜♪

Kodak Mini 2 Retroはスゲく簡単だがツボは押さえている

 Kodak Mini 2 Retroのパッケージが破れないように丁寧に開梱し、本体を取り出して充電してアプリをダウンロードしてiPhoneとBluetooth接続して早速使用開始。専用アプリ「KODAK Photo Printer」を使うが、このアプリについて最初に感じたのは「迷いどころのない簡単さ」である。「そっけないアプリ?」とも思った。

Kodak Mini 2 Retroは「KODAK Photo Printer」アプリから使う。スクリーンショット左のトップ画面でプリントしたい写真を選んで「編集&印刷」ボタンでプリントする。下に並ぶ3つのボタンが主な機能だが、「リセット」は選んだ写真の選択を解除するボタンで、「カメラ」はアプリのカメラ機能で撮影してその画像をプリントするというもの。多くのケースで「いつも使っているカメラアプリで撮ってスマートフォン内に保存した写真をプリント」という流れになると思うので、このアプリで多用するのはトップ画面での写真選択と「編集&印刷」ボタンだけ。非常にシンプルに使える。なお、スクリーンショット中央はアプリのカメラ機能で、右はサポート系のメニューだが、たぶんほとんど使わないと思う。

 アプリでは、トップ画面でプリントしたい写真を選び、下の「編集&印刷」ボタンでプリントする、だけ。一度使うと迷いどころがないくらい単純明快でスムーズに使える。

 ただ、写真の編集機能もあるので、プリントするだけのアプリというわけではない。写真を補正したりフレームを加えたりして遊べたりもする。

スクリーンショット左はトップ画面から「編集&印刷」ボタンを押して進めた表示。「印刷」をタップすればプリントされる。この時点で写真をモノクロ化することもできる。同じ写真を複数枚プリントすることも可能(「コピー」ボタン)。スクリーンショット右は、右上にある「編集」アイコンをタップして、写真のトリミングや色調整やフレーム付加などの処理へと進めた表示。
左から、「調整」(トリミングなどの処理)「編集する」(明るさや彩度の調整)「フィルター」(ワンタッチの色調統一)「フレーム」(写真へのフレーム付加)。
左から、「コラージュ」(組写真作成)「スタンプ」(写真へのスタンプ付加)「テキスト」(写真への文字書き込み)。

 といった感じで、簡単に使えつつ、遊べる機能もけっこうあるヨ的なアプリ。また、ユーザーが迷わないような指摘も逐一されるので、「……え? どうすればいいの? 待ってればいい!?」的な、ハードウェアをどう扱うかわからなくなるようなこともないだろう。

左は、アプリ(スマートフォン)とプリンターがBluetooth接続されたときの表示。接続完了が目立つカタチで示されるので安心感がある。中央はプリント終了の知らせ。「用紙を取ってもいい」ということがわかり、これも不安を招かなくていい。右は用紙切れの表示。各動作・状態が明示されるのでユーザーが迷いにくい。

 そんなアプリを使ってのプリント。写真を選んで、必要ならば編集し、最後に「印刷」ボタンをタップすれば後はプリンター任せで印刷が進む。

だいたい元写真どおりのプリント、たまに少し独特の発色に?

 プリント中はアプリ上に「現在どの色をプリントしているか」「ラミネート中」などが表示される。プリンター本体では用紙が出たり入ったりしながらプリントが進み、用紙もアプリ上の表示も同じように発色の変化があるが、「現在どうしている」のがハッキリわかってイイ感じ。なお、1枚の写真の印刷自体は1分弱だが、プリンターへの写真データ転送時間を含むと、1枚の印刷に1分20秒程度かかるようだ。

印刷中はこのように画面表示が変化し、徐々に写真が浮き上がってくる様子が表示される。
フレームや色補正などナシで単純にスマートフォン内の写真をプリントしてみた。だいたい元写真と同様の発色になる。Kodak Mini 2 Retro本体とプリントを並べた写真のみ、ナゼか黄色が強く出た。アメリカン・レトロ……みたいな雰囲気?

 写真がどんなふうな発色でプリントされるのか? より具体的にお伝えすべく、AI生成画像をKodak Mini 2 Retroでプリントしたものをスキャンし、それをご参考までに掲載してみたい。また、これもご参考までに、Kodak Mini 2 Retroと同じ昇華型印刷方式のポータブルフォトプリンターLiene(ライネン)「Pearl N200 Pro」でプリント・スキャンしたものも添えた。なおAI生成画像はMidjourneyによるもの。

左がAI生成画像、中央がKodak Mini 2 Retroでのプリント、右がLiene Pearl N200 Proでのプリント(以下同様)。AI生成画像の鮮明な色をなかなか忠実にプリントしている。
プリントすると黄色みが減って赤みが強くなる? でもまあ自然な色合いに見える。
Kodak Mini 2 Retroでのプリントは僅かに緑みがかる傾向があるかも。
Kodak Mini 2 Retroでのプリントはやはり緑色に寄る傾向があるように感じられる。ただ使用した用紙・インクのロットによるのかもしれない。なお、Kodak Mini 2 Retroでの出力も、単体で見るとフツーに自然に見える。
AI生成画像なのでたまにはソフトクリームが宙に浮いたりする。
2台のプリンターの発色傾向の違いが少しわかるが、比べないとどちらも「キレイ!」という印象。ポータブルプリンターでここまでの発色と鮮明さを出せるのは凄い。
Kodak Mini 2 Retroでのプリントはやはり緑が強い気がする。
以降は、上がAI生成画像、中央がKodak Mini 2 Retroでのプリント、下がLiene Pearl N200 Proでのプリント。
Kodak Mini 2 Retroでのプリントは僅かに緑が強い。ただ、比べずに単体で見ると自然な発色に見える。

シールにはならない、でもランニングコストは低め

 全体的に十分キレイな印刷結果が得られるKodak Mini 2 Retro。たま〜に「この色強くない?」とか「色の偏りが……」ということもあるが、そうなってもまあ許せる範囲という気がする。印刷ボタンのタップから1分20秒程度でこういうプリントが得られるという楽しさの方がずっと大きい。

 俺的に残念だったのは、Kodak Mini 2 Retroのプリントはシール用紙でないこと。上記で比べたLiene Pearl N200 Proの用紙はシールになっていて「貼って楽しめる写真」としても使えるので、Kodakのシール非対応はちょっと不満である。

 ただ、そのぶんランニングコストには優れている。AmazonではKodak Mini 2 Retro用の用紙が60シート入りで2600円で売られていて、これをもとに計算すると写真1枚が43円となる。なお、30シート入りは3600円で売られていて、60シート入りより1000円も高いので購入時は要注意。

 一方で、比較したLiene Pearl N200 Proの用紙は、50枚の直販価格が4280円。なので1枚が85.6円となる。Kodakの倍のランニングコスト……だが、シールになっているので楽しいとも言えよう。

 でもまあ、Kodakのほーも「貼りたい場合は両面テープとか使うし!」と割り切ればシール写真として楽しむことは可能。「とにかくたくさんプリントしたい!」という場合はKodak Mini 2 Retroのランニングコストはけっこう大きな魅力だろう。

 ほか、AmazonでのKodak Mini 2 Retroユーザーレビューは、一部に酷評が含まれているが、俺が使用中のKodak Mini 2 Retroでは全然問題は起きていない。現在70枚くらいプリントしているが、紙づまりを始めとする問題は一切起きていない。運悪く製品や用紙の初期不良とかに当たってしまった人による評価なのかもしれない。

 ともあれポータビリティに優れ、プリントも速く、発色や精細感も良好なKodak Mini 2 Retro。外観もカワイイし、プリントのランニングコストも低いし、なかなか狙い目の製品かもしれない。興味があればぜひジックリとチェックしてみてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。