スタパ齋藤のApple野郎

Apple Pencilまでもがベタベタしてきた話

今度はアップルペンシルのペン先とカバーがベトベトに〜!!!

 久々にApple Pencilを使おうとしたら、アーッ!!! ペン先がベタベターッ!!! うそマジ〜なにコレ〜例のベタベタ現象発生なの〜っ? マウスに続き、高価なデジタルペンことApple Pencilまで……。

 考えてみれば、2020年の後半あたりから、コロナ禍の各種制限によりiPadとApple Pencilによるモバイルの機会が激減していた。Apple Pencil自体はたまに電池残量を確認して充電してはいたものの、ここ半年くらいはApple Pencilで書いたり描いたりはほとんどしていなかった。手近に置いておいただけ。

 で、久々に使おうと握ってみたら、あららら、Apple Pencil用のシリコーン製カバーがベタベタ。えっ!!! と驚いてペン先に触れてみたら軽くベタベタしていた。ショックであった。

ベタベタしていたのは第2世代のApple Pencil。ペン先部分とペンにかぶせたシリコーン製のカバーがベタついていた。ペン先はうっすらとベタついていた感じで、カバーはペン先よりやや強めにベタついていた。

 このシリコーン製カバー、薄くて柔軟で、Apple Pencilからスーッと外すことができた。しかし現在は力を入れてもペンから外れない。えっ? もしかして、Apple Pencilの軸自体がベタベタしてたりして? しかしまあ全然抜けないので、ケースをめくるように裏返しつつ外してみることに。

裏返してケースを外す……つもりが、途中でケースが切れちまいました〜。ケース裏面とApple Pencil軸表面もベタベタしている。
ケースがあまりにも抜けないので、結局カットしてApple Pencilを取り出した。ペンの中央〜右側の所々に黄色いものがあるが、これがベタベタ物質なのであった。

 さて、どうしよう? と思うと同時に、ほかのApple Pencilがどうなっているのか気になった。俺の場合、合計4本のApple Pencilを持っており、第1世代×2本と第2世代×2本。そのうち、第2世代のもう1本は問題なし。2本の第2世代も問題ナシだった。↑の写真の第2世代の1本だけがベタベタ化していたのであった。

所有する4本のApple Pencilのうち、残り3本は何ら問題なし状態。古い第1世代は……と不安だったが、何事もナシ。ほっ。

「ブリーディング現象」がペン先とペンカバーに起きていた

 ベタベタしちゃったApple Pencil。結果的には、ペン先およびシリコーン製のペンカバーがベタついていた。ペン先は比較的に軽いベタつきだったため、とりあえず消毒用エタノールで拭いたらベタつきは解消した。このテのベタつきはしばらく時間が経つとまた出てくることが多いが、Apple Pencil本体側はペン先のみベタついていたので、ペン先を新品と交換してしまうことに。

ペン先は軽いベタつきだったので、消毒用エタノールで拭いたら除去できた。ペンカバーから移った本体軸部分のベタつきも同様に除去でき、新品のようなキレイさに。
ペン先はApple純正品として「Apple Pencilチップ - 4個入り(2420円)が販売されており、容易に交換できる。このペン先は第1世代と第2世代の両方のApple Pencilに対応。

 ちなみに、このベタベタ現象、俺は「加水分解」だと思い込んでいた(調査不足&勉強不足でスミマセ〜ン!!!)。合成樹脂の表面がベタベタしてくる現象の多くは「ブリーディング(bleeding)」や「ブリードアウト(bleedout)」と呼ばれる現象らしい。「bleed」とは「血が出る」「樹液が滲み出す」「染み出す」という意味。

 ブリーディングは、合成樹脂の表面に主成分(ポリマー)とは異なる合成樹脂構成物質が滲み出してくる現象。滲み出る物質は、合成樹脂に色を付ける着色剤、合成樹脂を柔らかくする可塑剤、油分などいろいろ。なるほど確かにラバーコーティングされた製品に起きがちなブリーディングだが、可塑剤あたりが染み出してベタベタしてくるんスね。

 合成樹脂表面に滲み出したベタベタする物質は、溶剤で拭き取ったり石鹸で洗ったりすれば除去できることが多く、ベタベタは解消する。しかし、それは一時的なもの。ブリーディング自体を止めることはできない(現象の進行が自然に止まることはある)そうなので、時間が経てばまたベタベタしてきがち。

 なお、加水分解が起きた場合も、合成樹脂種類によってはベタベタしてくることがあるそうだ。ただ、加水分解の場合は合成樹脂素材自体がボロボロと分解したり硬化してしまうことが多いようだ。

愛用中のApple Pencilケースはこんなの

 ここでちょっと、俺愛用のApple Pencilケース(カバー)をご紹介。4本のApple Pencil全てをケースに入れつつ使っているのであった。どれも全部Amazonで買ったもの。それぞれを写真と説明文でご紹介したい。

Walant「Apple pencilケース」。第1世代Apple pencil用で、ペン先以外を包み込むデザイン。端にストラップホールがある。現在は在庫切れ状態だが、JTTオンラインの「ペンシルバリア」(970円)がこれに近いケースだと思う。
第1世代Apple pencilは充電部のキャップが外れると紛失しやすいが、このケースを使えばキャップ紛失の心配はまずない。
iPad mini用に使っているFRTMA「Apple Pencil用グリップ(マグネット付き)」。1399円。第1世代Apple pencil用で、ペン軸の一部をカバーするデザイン。
内蔵マグネットにより、iPad本体やスマートカバーの特定箇所に吸着することができる。バッグにiPad miniとApple Pencilをまとめて入れるのにちょっと便利。
FRTMA「Apple Pencil シリコンリップ+ペン先カバー」。1099円。前述のブリーディングを起こした第2世代Apple pencil用カバーですな。ペン先カバー付きなのでApple Pencil全体を覆える。ただ、ペン先は抜けやすい。なお、同じものをビニール袋に入れて保管しているが、そちらはブリーディングを起こしていない。
AhaStyle「超薄型 Apple Pencil 2 シリコン保護ケース」。第2世代Apple pencil用カバーで、ペン先以外をほぼ覆えるデザイン。独特の薄さが使いやすい。色違い2個セットで1399円。

 第1世代のApple Pencilはやや太めなのでケースの使用はあまり心地よくない気がするが、転がりやすく滑りやすく、落としやすかったりもするので、「とりあえず」って感じでケースを使っている。しかしまあ第1世代Apple Pencilは相変わらず充電しづらいのであった。

 第2世代Apple Pencil用としては、最後に出てきたAhaStyle「超薄型 Apple Pencil 2 シリコン保護ケース」が気に入っている。薄目でペン先以外の本体ほぼ全体をカバーできるから。

 でもまあ最近では無数にApple Pencil用カバーが出ているので、「コレがイチオシ」って感じでは挙げづらい。製品数が多すぎて選べない〜、的な。ともあれ、以上、愛用中のApple Pencilケースのご紹介であった。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。