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KDDIが新宿で「旅先防災」開催、Starlinkなど旅行先でも災害への備え

 KDDIは、東京・新宿の「サナギ新宿」で「旅先防災案内所」を開始した。期間は12月25日、26日の11時~20時。“いつものスマホで、もしもに備える”をコンセプトとしたイベントで、移動が増える年末年始に向けて、旅先での防災意識を高めることを目的としている。

 開催の背景には、旅行や帰省の際に災害への備えを意識している人が約33%にとどまっているという調査結果があり、旅先における防災意識の向上が課題となっている現状がある。

 会場内では、旅の準備段階から到着後、観光中までの各シーンに合わせた具体的な防災知識を学ぶことができる。準備編では、災害時に役立つサービスの確認や、持病の情報をスマートフォンに保存しておくこと、防災を意識した荷造りのコツなどが紹介されている。

 また、宿泊先に到着した際に、まず非常口や避難経路を確認することの重要性を、クイズ形式で学べる展示も用意されている。

 さらに、初日の出鑑賞や温泉、アウトドアといった旅先ならではのシチュエーションに応じた防災対策も公開されている。たとえば、スマートフォンのライトとペットボトルを組み合わせて簡易ランタンを作る方法や、温泉地で被災した際に日本語を話せない人と翻訳アプリを活用して助け合う方法、タオルや歯ブラシを応急処置に活用する方法などが紹介されている。

 登山やキャンプなどのアウトドアシーンでは、高カロリーな行動食の備えや通信環境の確認、緊急SOSを受信できるアプリを導入しておく重要性を学ぶことができる。

 今回のイベントの大きな特徴の一つが、「スマホでの旅先防災体験」。Google Pixelや「au Starlink Direct」を用いた体験コーナーでは、圏外のエリアであっても空が見える場所であれば衛星と直接つながり、メッセージの送受信や位置情報の共有、緊急速報メールの受信が可能となる最新の通信サービスを実際に体験できる。

 これにより、Google マップやリアルタイム翻訳機能を活用した、いざという時のスマートフォンの実践的な使い方を、より具体的に理解できる構成となっている。

イベントではカイロが配られるほか、トイレットペーパーやポーチがあたる抽選も開催