スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

LED・ケーブル・Apple Watch充電機能も搭載! 毎日持ち歩きたい「カラビナバッテリー」がナイスだった

 クラウドファンディングで見つけて「あっコレいいな♪」と思って応援購入したモバイルバッテリー。「マジェット カラビナバッテリー(MaGdget Carabiner Battery)」という製品で、その名のとおりカラビナで吊るして携行できるというもの。超早割で6930円だった。

MaGdgetの「マジェット カラビナバッテリー」は、カラビナで吊って携行できるタイプのモバイルバッテリーだ。カラビナが目立つが、実はApple Watchを充電できたりライトを内蔵していたりと、ユニークな要素が多い芸達者な製品なのだ。
こんなふうにバッグなどに吊って携帯できる。カラビナ部分はかなり頑丈な手触り。ただし防水性能などはなく、荷重用のカラビナでもないので、タフなアウトドア用途にはあまり向かないかも。

 このモバイルバッテリーについて「あっいいな♪」と思ったのは、まず、巻き取り式ケーブル(USB-C/最大70cm)を内蔵している点。しかもこの巻き取り式ケーブルは「半永久保証」だそうで「本製品の基本保証は1年間ですが、巻き取り式ケーブルの断線に限り、期間の制限なく半永久的に保証いたします」とうたっている。あ~ら安心♪

USB-Cタイプの巻き取り式ケーブルを内蔵し、最大22.5Wの急速充電に対応している。巻き取り式ケーブルの断線時サポートについては半永久的に保証される。

 さらにApple Watchの充電にも対応している。本体サイズは約96×78.5×28.5mmで重さは約180gなので、バッグなどに常時吊るして携行し、Apple Watchのバッテリーが危機に! という場合でもすぐ充電できて良さそうだなぁ、と。

Apple Watchの充電にも対応している。iPhoneをUSB-C充電しつつApple Watchを充電することができるが、バッテリー容量は5000mAhなので「このモバイルバッテリーだけに頼る」ような運用はちょっと厳しいかも。

 そしてライトも内蔵している。ライト内蔵モバイルバッテリーはそこそこアリガチだが、この製品の場合はカラビナで吊るせるライトという機能性に魅力を感じた。バッテリー容量5000mAhのLEDライトとして安心感がありつつ、さらに必要ならばデバイスの充電にも使える、みたいな捉え方が強いのであった。

白色LEDライトとしても使える。明るさは最大100ルーメン。夜間の徒歩やランニングにおいて前方や足元を照らして安全を確保できるレベルの明るさだが、広範囲への照射や自転車走行の補助灯としては力不足という感じ。

 そんな感じの「マジェット カラビナバッテリー」だが、先日届き、さっそく使ってみたらイイ感じ。期待通りの便利さであり「もう1個欲しいかもっ!」とまで感じたので、今回はこのモバイルバッテリーをレビューしてゆきたいッ!!!

Apple Watchをガンガンに使ってウッカリ充電し忘れてもダイジョーブ♪

 最近、Apple Watchが「もうすぐ電池切れ」状態になることがチョイチョイある。というのは、Apple Watch(Ultra)をサイクリングのワークアウトに使っているからだ。
 サイクリングをする時間は2~5時間くらいで、その間に走行ログを取りつつApple Watch上で走行距離や心拍数や経過時間などをチェックしている。本来、その程度の使い方ならApple Watchの電池はそこそこ余裕があるハズだが……。

この日の走行時間は約5時間だが、折り返し地点でのバッテリー残量はご覧のとおり。写真は充電中だが、充電開始直後の状態。
折り返し地点から帰宅したら、バッテリー残量が心細い感じになっていた。

 Apple Watchのことをある程度知っている人が見たら「ソレは減りすぎ」って印象になると思う。ここまで減るのは俺のApple Watch設定が「やや長時間のサイクリング向きではない」ものになっているからだ。

 具体的にはApple Watchの「充電上限の最適化」をオンにしていて(満充電せずにバッテリーを自動的にいたわる)、画面表示を「常にオン」にしている(腕を上げなくても文字盤が表示される)からだ。

 80%くらい充電されたApple Watchを装着し、明るい環境で5時間くらいワークアウトに使うので、ディスプレイがかなり明るく点灯しっぱなしでありつつワークアウト記録にも使われるので、上記のようなバッテリーの減り方となる。

 画面表示の「常にオン」をやめてサイクリング直前に「100%まで充電」すれば、サイクリング後も上記のような心細いバッテリー残量にはならない。のだが、サイクリング時以外は画面表示が「常にオン」だと便利であり、サイクリング直前にいちいち「100%まで充電」したりするのは面倒であり、「充電上限の最適化」をオフにするのもイヤなのだ。

 まあサイクリング直後にすぐApple Watchを充電すれば、その後の活動に影響はない。なので、上記のように設定を変更せずサイクリングにも使っている。だが、たまにサイクリング直後の充電をウッカリ忘れたりする。「あっ午後から打ち合わせが……」なんてときにウッカリ充電忘れをしていると、「なんかApple Watchのバッテリー残量が不安~」みたいな状況になる。

 そんな現状のなか、気軽に携行できつつApple Watchの充電もできる「マジェット カラビナバッテリー」は「俺の状況に最適では?」と感じられた。なので買ったわけであり、速攻で使ってみたら、案の定、俺に最適なのであった。

あっヤベっ! Apple Watchの電池残量が少ない! でもスグ出かけないと! という場合でもバッグに「マジェット カラビナバッテリー」を引っかけて出かければ移動中にApple Watchの充電ができる。
「マジェット カラビナバッテリー」のApple Watch充電パッド部のマグネット吸引力はそこそこ強く、クルマなどで移動中に「バッテリーの上にApple Watchを載せているだけ」という状態でもApple Watchが外れにくい。
Apple Watchに装着しているバンドにもよるが、伸縮性と柔軟性があるバンドの場合、「マジェット カラビナバッテリー」にApple Watchをしっかり固定しつつの充電も可能だ。「マジェット カラビナバッテリー」はApple Watch充電用モバイルバッテリーとしてナイスな形状をしている。

 ほかにもApple Watch充電対応のモバイルバッテリーをいくつか持っているが、この「マジェット カラビナバッテリー」がいちばん携行しやすく、Apple Watchへの充電も行いやすい。上の写真のように(伸縮性のあるファブリックバンドなら)モバイルバッテリーとApple Watchを合体させて安定的に充電できるのは大きな実用性だ。

 ただし、Apple Watch充電時の出力は最大3Wとなっている。ので、充電速度は速くない。Apple Watch Ultraの場合、バッテリー容量が大きいということもあり、3W出力の充電器だと30分間で約10%~13%しか充電されないようだ。なので「最悪、電池切れは避けられる」くらいの使い方になることが多いかもしれない。でもまあ電池切れにならなければそれでイイんだが。

巻き取りケーブルはやっぱり便利、隙間時間にチャチャッと充電

 アタリマエなのだが、「マジェット カラビナバッテリー」は吊るして常時携帯できる。また、巻き取り式の充電用ケーブルを内蔵。なので、手が届くところに吊るしておけば、いつでも即、iPhoneなどのデバイスを充電できる。

「マジェット カラビナバッテリー」の充電用USB-Cケーブルはこの位置に格納されている。USB-C端子は格納されないが、端子は本体に沿うようにピタリと「定位置にくる」というイメージだ。
端子はUSB-Cで、最大22.5WのUSB PD急速充電に対応している。また、本体を充電しながらデバイスに充電できるパススルー充電にも対応している。
ケーブルは最大70cmまで引き出せる。引き出し長さ調節は6段階くらいで行える。
Apple Watchを充電しつつほかのデバイスをUSB-C充電することもできる。

 フツーのモバイルバッテリーだと、デバイスの充電時に数ステップの儀式がある。モバイルバッテリーを手に取り、充電用ケーブルをつなぎ、そのケーブルをデバイスにつなぐ。また、それができる状況や場所は、そーんなに多くない。

 信号待ちで立ち止まって即そのステップを踏めるかと言えばそうでもないし、公共交通機関で座って移動中とかカフェで喫茶中とか、ちょっとだけ時間と場所が必要になる。

 だが「マジェット カラビナバッテリー」の場合は巻き取り式充電ケーブルなので、既にモバイルバッテリーに充電ケーブルがつながった状態。バッテリーを手にしたら、あとはケーブルを引き出してデバイスにつなぐだけでOK。非常に少ないステップで充電を始められる。

 しかも、バッグなどに引っかけた状態なら、巻き取り式ケーブルを引き出してデバイスにつなぐだけでいい。信号待ちの瞬間でもデキちゃうわずかなステップで充電を始められる。

 クルマでの移動も同様で、まさに信号待ちの短い時間で、余裕をもってデバイスの充電を始められる。ケーブルを引き出してデバイスにつなぐだけなのだ。やはり巻き取り式ケーブルは便利であり、ソレがモバイルバッテリーに内蔵されているとなると段違いの快適さで活用できるのであった。

 ちなみに、「マジェット カラビナバッテリー」のカラビナ部分は思ったよりも開口しない。ので、やや太いバッグのハンドルなどには引っかけられないことがある。「買ったけどワタシのバッグには吊り下げられない~」というケースもあると思うのでご注意を。

「マジェット カラビナバッテリー」のカラビナ部の開口幅は約1cm。それ以上太い(厚い)対象は通せないので、引っかけることもできない。1cm以下の太さ(厚さ)でも、幅がある程度広い対象だと引っかけることができない。

 なお、巻き取り式ケーブルをUSB充電器など電源につなぐと「マジェット カラビナバッテリー」本体を充電することができる。また、このモバイルバッテリーにはUSB-Cポートがあるが、それは本体充電専用で、外部デバイスの充電には使えない。

「マジェット カラビナバッテリー」のライト付近にはUSB-Cポートがある。ただしこのUSB-Cポートは「マジェット カラビナバッテリー」本体への充電専用ポートで、外部デバイスの充電には対応していない。

 なんか妙な仕様って感じ。入出力の制限があるのかもしれないが、残念な感じの本体充電専用USB-Cポートなのであった。てゅーか本体充電は本体内蔵の巻き取り式ケーブルでするので、この半端なUSB-Cポートにはカバーを被せて塞いでゆきたいッ!!!

いちばん役立っているのがライトかもしれないッ!!!

 正直なところ、「マジェット カラビナバッテリー」は常時携帯しているものの、Apple WatchやiPhoneを充電することはあまり多くない。長距離サイクリング後でも、(節電じゃない設定の)Apple Watchにはフツーにその日を過ごせるバッテリー残量があったりするし、iPhoneも同様に「もうすぐ電池切れ~っ(汗)」みたいな状況はほとんどない。

 なので、「マジェット カラビナバッテリー」は万が一のための携行品であり、精神的安定をもたらすお守りみたいな存在である。でもモッタイナイからたまに無理やり使う、みたいな?

 しかし「マジェット カラビナバッテリー」のライト機能はけっこう頻繁に使う。日が暮れた道を少し歩くときに使うし、夜に駐車場から玄関から暗い室内まで行くときにも使うことが多い。

 さらに、最近の俺は激早朝サイクリングっていうか、猛暑を避けての日の出前サイクリングをしまくり。そのときも「マジェット カラビナバッテリー」を携帯しているが、頻繁に役立つのであった。

昼間に「マジェット カラビナバッテリー」を点灯させた様子。昼間でも対象をそこそこ明るく照らす。発光部を直視するとしばらく残像が残って困るほど明るい。
こんなふうにホールドしても使える。
銃口から光が出るような感じで、対象を照らしやすくて便利だ。
これは日の出前サイクリングの休憩時。川沿いにあるサイクリングコース近くの地味な公園なので、街灯などはほとんどなく、真っ暗。サイクルコンピューターのディスプレイだけが煌煌と光っている。
「マジェット カラビナバッテリー」のライトで照らした様子。あまり広範囲を照らせないライトだが、なにがどこにあるかがハッキリとわかる。実は、フロントバッグ上にサイクリング用のライトを装着していて、その照射角度を調節しながら走っていた。だがその調節には六角レンチが必要で、六角レンチを入れたポケットや、ライトの六角ボルト穴などが暗闇で探せなかった。そんな状況で「マジェット カラビナバッテリー」のライトがしっかり役立ってくれたのであった。
もうひとつマジなシチュエーション。自転車には長さ調節可能なキックスタンドを取り付けてあるが、ある日の未明にボルトが緩んでスタンドが正しく機能しなくなった模様。カタカタいう。不安定な角度でしか自転車が立たない。そしてまだ日が出なくて真っ暗。
だが「マジェット カラビナバッテリー」のライトにより、キックスタンドのボルトを締める作業ができた。おもにApple Watchバッテリー残量的不安解消のために携行した「マジェット カラビナバッテリー」だが、こういう事態にも役立ってくれてとてもうれしかった。
その公園にはベンチとテーブルがあるが、ほとんど真っ暗な感じ。
「マジェット カラビナバッテリー」のライトを使えば真っ暗な公園でも行動できる。
テーブルの上に置いた「マジェット カラビナバッテリー」はこんな感じで見える。
ライトを点灯させるとこんな感じに。けっこー明るい。

 たぶん、「マジェット カラビナバッテリー」のライトなら、15km/hくらいのスピードで走る自転車のライトとしても機能するとは思う。ただ、片手でハンドルとライトを握るカタチになるし、自転車で走るには「もっと明るくないと不安」というイメージなので、実質的に走行用のライトとしては使えないと思う。危険だし。

 だが、暗がりとか暗闇で役立てるライトとしては十分な明るさがある。また、バッグなどに引っかけて携行できるので、そこからワンアクションで外して点灯させるというクイックな使い方ができて実用的だ。なんなら吊るしたまま点灯させて向きを変えて対象を照らすような使い方もできる。

 なお、「マジェット カラビナバッテリー」のライトは、明るさが強・中・弱で切り替えられるほか、点滅モードもある。それらは電源ボタン短押しで切り替えられて、ライトのオンオフは電源ボタン長押し。携帯しやすく容易に扱えるライトとしてもイイ感じである。

 といった感じの「マジェット カラビナバッテリー」。軽くてコンパクトで吊るせて多機能ということで、その汎用性から「常時携帯する気になるガジェット」という印象も強い。毎日ガンガン使うには容量が少し寂しいが、「イザというとき役立つ汎用モバイルバッテリー」を探しているならぜひチェックしてみてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。