本日の一品

モバイラーの命をつなぐカラビナ型モバイルバッテリー「世界登山」

 高機能スマートフォンも、電池切れではただの文鎮。何の役にも立たない。どのように電源を確保するかは、モバイラーにとって重大な課題だ。大抵の場合、カバンの中にモバイルバッテリーを忍ばせておけばよいのだが、取り出す手間が惜しいこともある。

 そんな悩みを解決するような製品が、スマートフォンアクセサリーを手がけるJ-Forceから発売された。名前は「世界登山」。

J-Force「世界登山」パッケージ
カラビナ型で、本体が6000mAhのバッテリーになっている
同梱物にはケーブルのほかに謎の小片が

 世界登山は、カラビナ型でフックの付いたモバイルバッテリー。仕様を簡単に紹介すると、容量は6000mAh、最大2.1A出力のUSB端子が1口、本体への入力は5V/1AのMicro USB端子、端子部を保護するキャップを装着した状態でIPX6の防水をサポートする。

端子を水などから守るシリコン製キャップ。キャップを開けた状態では防水性能はないため、雨が降っているときには充電しないほうがいい

 フック部は見るからに強度がなさそう。製品説明の注意書きにある通り、「本体を装着するためのものでカラビナとして使用することはでき」ない。とはいえ、握力38kgの筆者が、鍛え抜かれた指でフック部にねじりを加えてみたところびくともしなかったので、装着したバッグの持ち手や、バックパックのハーネス部、ベルトループなどから外れることはなさそうだ。

フック部はきゃしゃに見えるが……
渾身の力でねじりを加えてもびくともしないので、不意に外れることはなさそう

 気が利いているな、と感じたのは、USB端子に接続して明かりを取ることのできるLEDライトが付属していること。例えば、犬の散歩などで夜間出歩く場合や、日没後のキャンプ場などで重宝するだろう。

謎の小片の正体は、LEDライト。非常に明るい

 逆に、気が利いていないな、と感じたのは、そのLEDライトを本体と一緒に持ち歩く方法が、USB端子に接続しておくしかないことである。とはいえ、ライトを点灯させるには、本体の電源をオンにした上でLEDライトのスイッチを押さないといけないため、無駄に電力を消費するということは避けられそうだ。

 「カラビナといえば登山じゃろが」と言わんばかりのネーミングだが、前述のとおり強度がないため体をあずけるような命綱をつなげることはできないだろう。とはいえ、モバイラーの命綱となる電源は、ひとまずこれで確保できそうだ。

アウトドア向け製品だとは思うが、ちょっとした街歩きにもいいと思う。ちなみに、カラーはオレンジのほかに、ブラックとブルーがある
製品名販売元購入価格
世界登山J-Force(フォースメディア)3980円