スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

CIOの着る暖房「WEARHACK2」が肩甲骨を温めるだけで冬の外出もデスクワークも劇的快適

 寒っ! 寒くてもう無理ッ!!! とか思って買ったCIOの「WEARHACK2(ウェアハック2)」上着などの内側に装着するタイプの「ホットウェアラブルデバイス」であり、つまりモバイルなヒーターだ。

CIO「WEARHACK2」は上着などの背中側・内側に吊るタイプのヒーター。モバイルバッテリーを電源とし、行動しながら体を温められる。メーカー希望小売価格は税込4980円。

 WEARHACK2を使った俺的印象から言うと「あったか~い♪」であり、非常に満足している。もはや手放せない感じで、5000円弱でこの快適さなら、壊れたときを想定して予備の買い置きをしようかな、と思ったりしている。

 じつは一昨年~去年の冬の時期、WEARHACK2のような「着る暖房」的なものをいくつか試した。拙宅仕事場、冬は超寒い。エアコンはあるが、なーんか電力で強引に部屋全体の温度を上げるのは無駄な気がするのと、エアコンだと乾燥し過ぎて目が乾いたりしてイヤ。エアコン+加湿器ってのもあるが、そこまでして……的な? なので厚着して乗り切ってきた。

 だが最近は電気ヒートジャケット的なウェアが安価。なので一昨年~去年の冬の時期に試したのだが、結果、全敗。どれも「かさばる」、「フィット感がイマイチ」、「なんか大げさ」みたいなイマイチ感であった。

 それとヒーター内蔵の衣服なので、絶対にその衣服を着なきゃダメというのもビミョーであった。手持ちの衣服に後付けするタイプも試したが、装着のスッキリ感がないとか、装着が面倒とか、やはりビミョーだった。

 そんなときにAmazonで見つけたのが「WEARHACK2」。5000円弱でありCIO製品ということで買おうとしたが……カスタマーレビューがけっこうヒドめ。多くの人は「アプリがダメ」というご意見であった。

 そういえば同じくCIOの電気で温まるマグカップこと「マグウォーマー2」も、便利だったがアプリがイマイチだった。とか言いつつヒッジョーに便利に使ってはいるが。

 ちなみに↑の「マグウォーマー2」、サーモスの450mlの真空断熱マグカップ用フタがシンデレラフィット。断熱効果も飲みやすさもフタの開閉の手軽さもかなり良好。「マグウォーマー2」がグンと使いやすくなった。

 ともあれ、カスタマーレビューがイマイチってことで、「WEARHACK2」の購入は見送った。「マグウォーマー2」ならまあ室内で座って使うものだし、アプリの反応などが若干イマイチでも我慢できる。

 だが「WEARHACK2」は外で行動中にも使うモノなので、アプリの反応が鈍かったら鬱憤がたまりまくりだと思う。てコトで見送り。まあいいや、この冬も厚着で乗り切ろう、と。そんなところへメールが。その内容は……なんと!

楽天のCIO直営店から届いたメールがコレ。「アプリの動作が遅い」、「設定変更がすぐに反映されない」といった問題を解消したっぽい!

 うそ! あのアプリの問題点を修正した? 検索してみたらXのCIO公式アカウントでも同様の告知がされていた。

 マジ? 早速アプリを使ってみたら……おおおおおっ! 速くなってる! 爆速! このアプリでは「マグウォーマー2」と「WEARHACK2」が使えるわけだが、この使用感なら「WEARHACK2」も快適に使えるハズ! ということで、「WEARHACK2」購入に踏み切ったのであった。

 結果、前述のとおり「WEARHACK2」は「あったか~い♪」のに加えて「アプリもサクサク動いて快適ぃ~♪」ということで大満足。以下、暖かいしスムーズに使える「WEARHACK2」をレビューしてゆきたいッ!!!

どういう「ウェアラブルヒーター」なのか?

 WEARHACK2はアウターなどの衣類に装着するタイプの「着る暖房」。本体の大きさは約20×20cmで、ヒーター部分は薄めのパッド状で厚さは5mm前後。2カ所に硬質樹脂で覆われた回路部やコネクター部があり、そこの厚さは10mm前後。重さは約90gだが、これ以外に電源となるモバイルバッテリーの重さが加わる。

片側には電源ボタンなどを備えた回路部がある。こちら側が体に当たるようにして、衣服に装着する。下にあるのは給電用のUSB Type-Cポート。モバイルバッテリーなど電源は、本体のポケットに入れても、給電用USB Type-Cポート経由で本体から離れた位置にセットしてもいい。
もう片側にはモバイルバッテリー収納用のポケット(内部にUSB Type-C端子の電源用ケーブル/固定)がある。CIOの「SMARTCOBY SLIM」シリーズのモバイルバッテリーがイイ感じで収まるサイズ感だ。

 見た目は単なるペラペラな袋? みたいな感じのWEARHACK2。モバイルバッテリーなど電源は本体のポケットに収まるほか、本体下部には給電用USB Type-Cポートがあるので電源を本体から離れた位置にセットすることもできる。

 衣服への装着は本体上部のフック取り付けベルト(面ファスナー式)により行う。アウタージャケットなどの首の部分の後方には、ジャケットをフックに掛けておくための「襟吊り」、「ハンガーループ」と呼ばれる小さなループがあるが、そこにWEARHACK2を吊るカタチ。

WEARHACK2はジャケットの「襟吊り」、「ハンガーループ」に装着して使う。
WEARHACK2の面ファスナー式バンドにより、ジャケットに吊った状態。

 ジャケットに吊ってモバイルバッテリーとつなぎ、本体の電源ボタンを素早く2回押すと電源が入り、すぐに加熱が始まる。ちなみに初期設定では、ヒーター温度が約48度に、稼働時間(オフタイマー)が約60分に設定されている。

 アプリでこの設定を変更できるが、このままでOKならアプリを使う必要はない。なお、電源オンの状態から電源ボタンを素早く2回押すことで電源オフとなる。

 つまりは、ジャケットのあのループに本体を吊って、モバイルバッテリーとつないで、電源を入れるだけで使える。WEARHACK2は、迷うところナシの単純明快さで使えるウェアラブルヒーターである。なお、連続使用時間などの本体仕様は以下のとおり。

どんなふうに「あったか~い♪」のか?

 WEARHACK2の肝心の暖かさについてだが、率直に「こんなに小さく軽く邪魔にならないのに暖かい」という印象となった。これまで試したウェアラブルヒーターのなかで最も違和感がない存在でもある。

 暖かさとしては、まあWEARHACK2だけだと物足りない。「ある程度着込んだうえでWEARHACK2を使う」、「寒さをしのげる程度の温度下でWEARHACK2で暖を取る」、「背中にゾクゾクッと感じる寒さをWEARHACK2で解消する」という感じ。WEARHACK2はあくまでも補助的なウェアラブルヒーターだと思う。

 ご参考までに俺のケースを少々ご紹介。仕事場でWEARHACK2を多用しているが、冬場の室温は午前中は10度前後で、午後は15度前後くらいが平均的。そんな状況で、軽く防寒できるパンツとジャケットを着て仕事をしている。ヒーターは足下電気ストーブくらいで、冷え込む場合は縦型の電気ストーブも追加する。

 ただ、その状態でも寒く、室温によっては手指が冷たくなってもみ手をしたくなる感じ。ツイデにときどき背中がゾクッとする寒さを感じる。

 そんな状況でWEARHACK2を使うと、まず感覚的に「寒い」と感じにくくなる。また、縦型の電気ストーブを追加する頻度が激減する。ただし足下の電気ストーブは欠かせない。

 でも手指の冷たさはあまり感じず、背中のゾクゾクもほとんどない。WEARHACK2がしっかり暖かいからだと思うが、気温も暖房も変わっていないのに、背中にWEARHACK2を装着しただけで、なぜここまで違うのか? 調べてみた。

 結果から言えば、肩甲骨と肩甲骨の間を温めると、効率良く「暖かい」と感じられるということ。また寒さへの過剰な反応が和らぐのだそうだ。

 肩甲骨の間には太い血管があり、比較的に大きな筋肉があり、寒さを感じやすい神経が多いそうだ。ここが温まると、温まった血液が全身に巡りやすくなり、暖かさを感じられる。

 また大きめの筋肉がある部位は少しの熱でも温めやすく(熱が逃げにくく)暖を取るには効率のよい部位だそうだ。さらに寒さに敏感な受容体や体温調節に関わる神経が多く、そんな部位を温めると、脳が「もう安全な温度だ」と判断して実際よりも暖かく感じられることがあるとも。

 なるほど。だからこんな小さなパッドでも「あったか~い♪」って感じになるのか。もうひとつ、WEARHACK2を使い始めてすぐ、関東で雪が降った。地元も雪。買い物に行く必要があり、雪の降り始め頃にクルマで外出した。「えぇぇ~この気温だとクルマのなかも氷点下では?」と思ったが、しっかり氷点下だった。

 だがWEARHACK2を装着していたので、冷たいのはお尻と手くらいで、真冬の寒い日にクルマに乗るときの「いつもの寒い感じ」とはだいぶ違った。いつもは「うぅぅぅ~寒いサムいさむい~っ」って感じで体中が緊張しての運転になるが、WEARHACK2を使っていると「お尻と手が冷た~い!」くらいになって、体中が緊張するほど寒いとは感じなかった。

 という経験をし、それから毎日ずーっとWEARHACK2を使っている。起きたらすぐに使い、寝る前まで使用。とても快適。真冬にアリガチな寒さからくる肩凝りがかなり軽減された……っていうかなくなった? かもしれない。

 ただ、ずーっと使っているとそれなりにバッテリー消費もある。俺の場合はMAX設定の温度55度・連続120分稼働でずーっと使っているので、5000mAhの軽めモバイルバッテリーだと1.5時間程度で電池切れ。なので5000mAh前後のモバイルバッテリーを複数本使ったり(より大容量だと服が重くなって不便)、デスクで仕事しているときはUSB充電器にWEARHACK2をつないで使っている。

新しいアプリ、どう「爆速化」したのか?

 WEARHACK2や保温マグカップのマグウォーマー2は、CIOアプリ経由で温度設定ほかいろいろな設定を変えられる。ただ、以前のバージョンでは、WEARHACK2もマグウォーマー2も「アプリが遅くて腹立たしい」という意見が多かった。

 以前のバージョンのアプリでWEARHACK2を使ったことがないが、AmazonのWEARHACK2ユーザーレビューでは多くの人がアプリの使用感に苦言を呈していた。

CIOアプリの表示例。CIOアプリではマグウォーマー2とWEARHACK2をBluetooth経由でリモートコントロールなどを行える。WEARHACK2に対しては、電源オン時に適用されるデフォルトの温度と連続稼働時間を決定できる。また使用中に設定温度や稼働時間を変えることもできる。アプリを使わない場合、WEARHACK2の電源オン時温度・稼働時間設定を工場出荷時の初期設定値から変更したり、使用中に温度や稼働時間を変えることはできない。
マグウォーマー2の場合、アプリを使えば3つの設定温度・保温時間(稼働時間)・アイコンなどをユーザープリセットとして登録できる。またこれらをワンタップで本体に送信し、設定を変更できる。マグウォーマー2の場合、アプリを使わなくても保温温度を変えられるが、ほかの設定はアプリ経由でないと変更できない。

 少なくないユーザーがCIOアプリに感じた鬱憤について、マグウォーマー2で俺もそれを感じた。なのでここでは、マグウォーマー2でのアプリ使用感のビフォーアフターについて少々述べてみたい。

 まず、以前のバージョンのアプリでは、何をするにもある程度待たされた。アプリ起動後に対象となるデバイスを発見するのに数十秒かかったりした。アプリ起動時に都度ログインを要求されることもあった。

 また(マグウォーマー2で使える)3種のユーザープリセット値の登録はまあまあスムーズだったが、その設定を本体に送信するのにやはり数十秒待たされたりした。結果、アプリを起動して対象(のマグウォーマー2)とつながり、さらに設定を書き込むまでに数分かかっていた。

 それが新しいバージョンのV2.0.0では一変した。まずアプリ起動直後に(機器の電源が入っていれば)「即座に」といえる速さでWEARHACK2やマグウォーマー2を発見して自動接続が完了する。バージョンV2.0.0を使い始めてからは都度ログインを要求されることも経験していない。

 それから機器への設定書き込みも爆速。「送信する」をタップした瞬間、送信が完了するという速さ。「ホントに書き込んだのか?」というほど速い。

 といった感じで、全部速い。CIOアプリは突如、爆速化した! こういった「アプリをリモコン的に使う機器」全体における「ものすごーく小気味よく快適に使える製品」として、いきなりトップクラスになったように思う。テレビの赤外線リモコンより歯切れよく使えているかもしれない。便利。ヒッジョーによい。

 といった感じのWEARHACK2。モバイルバッテリーがあれば、5000円弱のコストで、かなり手軽に「着る暖房」を利用できる。いま着ているジャケットなどをウェアラブルヒーター化できるという点でも都合がいい。

 「これさえあればどんな寒さでもへっちゃら」的な力強さはないが、日々のちょっとした寒さ───「朝クルマで走り始めが寒い」、「バス待ちが寒い」、「電車の発車待ちが寒い」、「午前中の会議室が寒い」、「晩酌が寒い(から飲みすぎちゃう♪)」などなどをしっかり解消してくれると思うので、興味があればぜひジックリとチェックしてみてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。