スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
かな~り小さいけどスンげく使えるやつ! 小型マウス「Finger Barrel Mouse i2」
2025年12月8日 00:00
モバイル向けの小型マウスを(また)買った。MEETS TRADINGの「Finger Barrel Mouse i2」というワイヤレスマウスである。
買った理由は、スクロールホイールがあるから。特殊なスクロールボタンを搭載した超小型マウスであるサンワサプライ「400-MAWB216シリーズ」を使っていたが、やはりあのマウスのホイールの特殊さが俺にとってストレスになっていた。
上記の超小型マウス、使えることには使えていたが、やはり何度も「フツーのスクロールホイールを搭載してたらなー」という残念感があった。「スクロールってけっこうしまくりなんだな、スクロールホイールは重要な操作部なんだな」と改めて実感したりも。
というわけで「マウス本体はそこそこ小型ってくらいのサイズでいいからスクロールホイール搭載のワイヤレスマウスを買おう」と探していたら、「Finger Barrel Mouse i2」を発見。
既に新型モデルが存在し、「クラウドファンディングでその新型モデルの出資募集が終了」しているので、実質旧型になるが、まあフツーに買えるのは旧型だけだったので迷わず購入。前述のとおりネット通販で6120円だった。
そして使ってみたらイキナリ実用性が高い。手持ちの「携帯性重視のモバイルマウス」の多くを、その使用感において凌駕してしまった。マジか! 便利じゃんコレ! ということで今回は「Finger Barrel Mouse i2」をレビューしてゆきたいッ!!!
「Finger Barrel Mouse i2」って、どんなマウス?
「Finger Barrel Mouse i2」は前出の写真のとおり「小さい」わけだが、要となる入力機構のボタンとスクロールホイールはわりと普通のサイズ。
また、樽を横倒しにしたような特異な形状をしているが、親指と薬指(と小指)でつまむように保持できる。その状態で持って使うと、普通サイズ・形状のマウスとだいたい同じような違和感のないポインター操作を行える。
充電式(USB Type-C)で、端末とはBluetoothもしくは2.4GHzのUSB Type-Aドングルでワイヤレス接続して使う。Bluetooth接続と2.4GHzのUSB Type-Aドングルでの接続ができるので、マウス側のボタン切り替えでノートPCとタブレットで使うようなことができる。
1回の充電で連続駆動最大が約40時間で、もちろん操作しないと節電モードに入る機能も備えている。
といった感じで、サイズと形状以外は至ってフツーのワイヤレスマウス。軽くて小さくてポケットサイズなので、ホントにポケットに入れて携帯しても違和感はない。
手にして使った感じはとても自然、いきなり問題なく使えてしまう♪
その形状を見たとき、最初は「使いやすくはなさそうだけど、まあマウスをつまんで持つユーザーならイケるかも、ボタンやスクロールホイールもマトモっぽいサイズだし」と思った。「もーしかしたら、この形状に慣れられない?」みたいな危惧が少しあった。
のだが、使ってプチ驚いた。いきなり、最初から、いつものマウスと同じように、マウスポインターの操作ができまくったからだ。
携帯性を考慮した「ある程度はコンパクトなモバイル向けマウス」だと、まあ最初からスムーズに使えることは多い。だが、こんなに小さくてヘンなカタチなのに、いきなり十分な実用性を感じさせるっつーのはスゴい。
ちなみに「Finger Barrel Mouse i2」、充電は本体手前にあるUSB Type-Cポートで行う。なので「ポートが手前かぁ……充電しながら使うのはケーブルが邪魔で無理かな」とか思った。
しかし実際は「普通のマウスの手のひらの下にある部分が皆無」なので、充電中でも「Finger Barrel Mouse i2」につながったUSBケーブルがマウス操作の邪魔をすることがほとんどなくてナイス!
この独特の形状を不安視していたものの、使ってみたらアラびっくり。いろいろな使いやすさが潜んでいた。小さいし軽いし使いやすいし、まあボタンの多機能さというのはナイのだが、「モバイルでもマウスを使いたい」という思いをイイ感じに叶える製品だと思う。
ただし、マウスの上に手をポンと乗せて使うユーザーには全然向かないと思う。マウスをつまんで持って操作するユーザー向けの形状なので、その点は十分注意してほしい。たぶん、マウスに手を乗せて使うユーザーは一瞬で「こんなマウス使いにく過ぎて無理!」ってなると思う。
こんな小さく狭いスペースでも使えちゃうのか~
ノートPCと「Finger Barrel Mouse i2」を組み合わせてモバイルコンピューティングをしてみたが、「なっるほど!」と思った。MacBookのトラックパッドの右側のスペースだけで「Finger Barrel Mouse i2」を使えてしまったのだ。
製品写真などでPCのトラックパッドの右に「Finger Barrel Mouse i2」を置き「このスペースだけで操作可能」とか書かれているが、実際ソレをしてみると「そうか、この形状だと可能なのか!」とよくわかった。
もうひとつ。上記のようなスペースがあればマウスポインターを操作できるので、ホントにポケットに「Finger Barrel Mouse i2」を入れたままでも使えるのであった。これもメーカーの広告にあった使い方だが、「ソレはナイでしょ~」とか思っていた。
なので、太腿の上とかでも「Finger Barrel Mouse i2」を使える。ソファの肘掛けの上とかでも。実質、ちょっとした面があればだいたい「Finger Barrel Mouse i2」を使えてしまう。
やはりこの利便は本体サイズからくるのだろう。小さい面の上でも「Finger Barrel Mouse i2」がそこから「落ちない・逸脱しない・はみ出さない」というのが、だいたいどこでも使えちゃうという利便を生んでいるのだと思う。
ちなみにこのマウス、クリック音も静か。ロジクール「MX ANYWHERE 2S」よりも格段に静かで、クリック音が小さいロジクール「MX MASTER 3S」あたりと同等の静音性があると感じられる。
ななな、なんか、「Finger Barrel Mouse i2」、ちょっとナメてて、また「これ6000円強で、失敗したら痛いかも」などとも考えていたが、そういった危惧は全部良い方向に裏切られた。とてもよくデキている異端形状マウスなのであった。まあでも、手で触れて扱う入力デバイスなので、購入を考える場合、可能なら一度実機に触れてからにしてほしい。
あとこのマウス、記事冒頭で、既に新型モデルが存在し「クラウドファンディングで後継機種の出資募集が終了」していると書いた。
が、新型はどうも、指でつまむ部分がラバー素材らしいので、もーしかしたらベタベタ問題とか……出るかも?
なお旧型となる今回レビューした「Finger Barrel Mouse i2」は、マウスホイール中央部分(のたぶんシリコンと思われるリング)以外は硬質プラスチックなので、俺的には「ベタベタしてこないタイプ」と判断している。
まあ、ご参考までにだが、「手に触れるデバイスの表面がラバー的な素材なのイヤ!」って人は、今回レビューした旧型を考えてみるのもいいかもしれない。






















