スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

MOFTのMagSafeマルチスタンドは「七変化」! 多彩な機能がナイス!!!

 スマートフォンを中心とした機器のスタンドやケースでおなじみのMOFT。2023年9月14日に一風変わったMagSafe対応スマートフォンスタンドが発売された。「MOFT 七変化マルチスタンド - MagSafe対応」という製品。使ってみたらナイスであったので紹介してゆきたいッ!!!

「MOFT 七変化マルチスタンド - MagSafe対応」の使用例。直販価格は5780円。
本体は板状で、クレジットカードより一回り大きいサイズ感。実測で約64×97mm。
折り畳んだ状態の厚みは7.4mm。
MagSafe対応iPhoneやMagSafe対応スマートフォンケース、MagSafe対応化する貼るタイプの金属リングを装着したスマートフォンやケースに対応している。「アイアンリング」が付属し、これを貼ればどのスマートフォン(やそれ以外の機器)でも七変化マルチスタンドを使えるようになる。

 MOFTからはいろいろなスタンドが発売されている。

 俺的に愛用しているのは「Snap-On スマホスタンド-MagSafe対応」という製品。↓こんなの。

MOFT「Snap-On スマホスタンド-MagSafe対応」はカードポケット付きスタンド。右の端末はiPhone 12 mini。
これもMagSafe対応端末などにマグネット吸着させて使う。
展開するとスタンドになる。横置きにも対応。
iPhone 12 Pro Maxと組み合わせた様子。スタンド上部にカードポケットがある。
こんな感じでスマートフォンスタンドとして使える。
こんなふうに指を通せば、一応はスマートフォンホルダー的にも使える。

 この「Snap-On スマホスタンド-MagSafe対応」の機能性を大幅に拡張したのが、前出の「七変化マルチスタンド」だ。かなり多彩な機能性を備えており、吸着力も強く、スタンドとしての剛性感も上々だったりする。

どんなふうに七変化?

 七変化マルチスタンドはどんな感じで「七変化」するのか? 写真を中心に見てゆきたいッ!!!

 まずは単に開いただけの「多角度スタンド」モード。約30〜90度の間で自由に動かせて、端末の角度を調節できる。

「多角度スタンド」モード。約30〜90度の間で自由に端末の傾きを変えられる。約30度より鋭角にするとスタンドがパタンと閉じてしまう。
端末を横向きにすることもできる。
さらに180度程度まで開いて撮影アシストグッズのようにも使える。
240度程度まで動かせる。こんなふうに自撮りハンドルとして使うこともできる(「自撮りグリップ」モード)。

 開くヒンジの部分だが、適度な抵抗があり、不意に開いた角度が変わってしまうことは非常に少ない。かといって開くのに力が要るかといえばそうでもなく、非常に適切な抵抗感だと思う。

 それから「撮影スタンド」モード。開いたフラップの部分をさらに2分割するように展開でき、構成された三角形状の脚がスマートフォンを支える。

脚を展開して自立させた様子。「撮影スタンド」モードとなっているが、単に動画鑑賞に使ったりWebブラウジングに使ったりと自由に応用できる。
オンラインミーティングに使ったり。
撮影スタンドとして、机上の小物の撮影や、手を動かして実演している動画を撮影するのにも便利。
撮影スタンドとして優秀なのは、端末のカメラをある程度高い位置にできること。これにより撮影角度の自由度が高くなる。またiPhone 15 Pro Maxで超広角撮影をしても七変化マルチスタンドが写り込むことがない。ちなみに写真の状態が最も端末を下に向けた状態。iPhone 15 Pro Maxの場合、これ以上傾けると七変化マルチスタンドとともに倒れてしまう。
一工夫で七変化マルチスタンドの下向き角度をさらに増やすことも可能。写真はMOFT「Snap-On スマホスタンド-MagSafe対応」×2枚を七変化マルチスタンドにマグネット吸着させてカウンターウェイトとした様子だが、これだけでかなり安定する。
こちらは脚が展開する様子。開ききったところで底部近くをつなぐパーツどうしがマグネット吸着して安定する。

 ちなみに七変化マルチスタンドのMagSafe部吸着力だが、けっこー強いという印象。上の写真でカウンターウェイトとして使われている「Snap-On スマホスタンド-MagSafe対応」と比べると明らかに七変化マルチスタンドのほうが強力。

スタンバイ機能をスマートに使いたい!

 2023年9月19日にリリースされたiPhone新OS「iOS 17」の機能のひとつに「スタンバイ」機能がある。充電中のiPhoneを横置きにすると、ロック画面に時刻や日付や写真など様々な情報が表示される。

 冒頭に出てきた↓この写真はプレスリリースから抜粋したものだが、七変化マルチスタンドを使うと、こんなふうにスマートな感じでスタンバイ機能を使えるかも! と思った。

 ただしこの写真、iPhoneが電源に接続されていないっぽいので、あくまでも使用イメージ写真って感じですな。でも七変化マルチスタンドでスマートにスタンバイ機能を使ってみたい!

 ということで、やや無理矢理だが、MagSafe対応モバイルバッテリーを使ってトライしてみた。モバイルバッテリー以外に必要なのは、七変化マルチスタンドに付属する「アイアンリング」のみだ。

使ったMagSafe対応モバイルバッテリーは、「Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)」。これと七変化マルチスタンドに付属する「アイアンリング」を組み合わせる。
貼るだけですけど。
七変化マルチスタンドとMagSafe対応モバイルバッテリーがマグネットで合体するようになった。さらにiPhoneをセットすると……わーいスタンバイ機能をワイヤレスで使えたー!

 ってだけのコトですな。「Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)」にはスタンド機能があるが、七変化マルチスタンド対応にしたことでその機能は失われた。リングを剥がせば再度スタンド機能を使えるようになるが。

 余談だが、同じことをApple純正のMagSafe対応モバイルバッテリー「MagSafeバッテリーパック」で試したら、Apple純正品の背面はシリコーン的なコーティングがしてあって、リングが貼り付かなかった。

 ちなみに「MagSafeバッテリーパック」はLightningで充電するため、現在は市場から消えてしまったようだ(USB-Cタイプが発売されるのかニャ?)。

MOFTのMagSafeケースは磁力が強力らしい……

 七変化マルチスタンドの磁力は強めで、裸のiPhone 15 Pro Maxをセットしても安定的に保持してくれる。ただそれでも「もっと強く吸着したらより安心」という感覚は残る。

 そんなところへ「MOFTのMagSafe対応iPhoneケースは磁力強いらしい」という情報がもたらされた。

 モノは「iPhone 15シリーズ MagSafe対応ケース」。これをさっそく使ってみた。

MOFT「iPhone 15シリーズ MagSafe対応ケース」(iPhone 15 Pro Max用)。直販価格は5080円。
MOFT「iPhone 15シリーズ MagSafe対応ケース」(iPhone 15 Pro Max用)を使って七変化マルチスタンドを吸着! おっ確かに強い! 安定感ワンランクアップ!

 確かに「MOFTのMagSafe対応iPhoneケースは磁力強いらしい」という情報は正しかった。このくらいしっかり吸着していれば、ほとんど不安感は出てこない……のだが、人によって印象は違うと思うので、買う前にしっかりチェックしてほしい。

 余談だが、SINJIMORUの「M-AIRCLO」というiPhoneケースがある。メーカーが「2倍強い磁力 二重保護 Magsafeクリアケース」としており、評判もよいので使ってみたら、ホントに強くて安定感十分って感じ。

 で、正確に計測したわけではないのだが、俺の印象をいうと、このSINJIMORU「M-AIRCLO」よりも、MOFT「iPhone 15シリーズ MagSafe対応ケース」のほうが、ちょっと磁力が強いのかもー、と。

 もしかしたら七変化マルチスタンドとの磁石位置などの相性がいいとかいうことなのかもしれない。ともあれ、七変化マルチスタンドと併用するなら同じブランドのほうがいいかも?

 てか最近アレっすね。MagSafe対応グッズが増えているから、「より磁力の強いMagSafe対応ケース」が重要になってますな。

 数年前のMagSafe対応グッズなどは、最新のものと比べると「昔のは磁力ちょっと弱いなー」と思うことが多い。マグネット吸着力の観点でも、今後出てくるMagSafe対応アイテムは進化するんでしょうな。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。