スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPad mini 6で、うわさの“ほぼ裸ケース”こと「THE FROST AIR」を使う

iPad mini 6用ケースがミョーにヌルっとして気になる

 iPad mini 6(iPad mini 第6世代)を愛用中。ケースに入れて運用中。なのだが、汗ばむ季節になってからちょっと気になることがある。手の指紋や汗により、ケースがミョーにヌルッとした感触になることがあるのだ。

iPad mini 6は透明ポリカーボネート製ケースに入れて使用中。画面はガラスフィルムで保護している。
使っている透明ポリカーボネート製ケースは、エレコム「iPad mini 第6世代/シェルカバー/クリア」

 暖かい季節になると、やっぱり体の代謝が上がるとかして、手の指から分泌される油分が増えるのだろうか? 汗も多めに出る? 片手でケース入りiPad mini 6を持っていると、なんか滑りやすいようなヌルつくようなことが増えているのだが……。

 iPhoneは、TPU(熱可塑性ポリウレタン)製ケースに入れているが、こちらも表面質感は上記透明ポリカーボネート製ケースに似ていて、やっぱりヌルリとした感触になることがある。冬場とかはそういう感じではなかったのになー。

 ともあれ、この若干のヌルつきがちょっと気になったりするので、やや頻繁にケースを拭いている。↓このようなマイクロファイバークロスでフキフキ。

22×22cmのマイクロファイバークロスで端末を拭いている。画面もケースもフキフキ。
6.7インチディスプレイのiPhoneを余裕で包めるサイズでありつつ、大きすぎないので、iPhoneやiPadを拭くにはちょうどいい感じ。
モノは、オートバックスで発見した「ティッシュのように使えるマイクロファイバークロス」。オートバックス公式通販サイト価格は1箱12枚入りで298円(1枚約25円)。安っ!
こちらは「大容量 ティッシュのように使えるマイクロファイバークロス」。オートバックス公式通販サイト価格は1箱30枚入り498円(1枚約17円)。さらに安っ!

 このマイクロファイバークロス、安いんスよ〜。なので製品名のとおりティッシュのような感覚でばんばん使えるのであった。小ぶりなので携帯製も良好。オススメ。

 ってマイクロファイバークロスの話になってるー!!! このマイクロファイバークロスは便利なのだが、端末のケースまでフキフキするのが面倒になってきているのであった。

 ……こういう端末ケースのヌルつきをなくす方法ってないものか? 表面がマットな質感のケースを使えばいいのかもしれない。

 さっそく探索。そしたらすぐに見つかった。CASEFINITEの「THE FROST AIR(iPad mini 6)」で、直販税込価格は4999円。ちょ〜っとお高いが、売り文句に「極上の艶消し技術による虜になる触り心地」「こだわりの触り心地と耐指紋性を実現」とあり、良さそう。またケースの厚さが約1.0mmと超薄で、メーカー曰く“「ほぼ、裸」iPad miniケース”とのこと。約32秒考えたが、その薄さにも興味があったのでポチッと購入。

使ったら秒で惚れた「サラサラ感」と「薄さ」

 手元に届いた「THE FROST AIR(iPad mini 6)」。触ってみたら表面はサラサラ感触で、そして非常に薄く軽い。これは良さそう〜と思って、さっそくiPad mini 6に装着したら非常に良かった。一瞬で気に入った。秒で惚れたと言えよう。

ややお高いケースなのでキレイな箱に入っているのであった。引き出し式の箱でけっこう頑丈。
半透明で表面がマット質感のケース。厚さは約1.0mm。写真はアイスホワイトだが、スモークブラックもある。ちなみに重さは約26g。
iPad mini 6に装着した様子。りんごマークが透けて見える。上品な雰囲気があるケースだ。
カメラ部はエッジが上がっていてレンズが保護される。
画面側のエッジも少し上がっていて、画面保護に一役買っている。
ケースを装着した状態でもApple Pencilをペアリング・充電できる。吸着力も十分強い。

 まず良かったのは、ケースの表面質感。マット質感でサラサラした触り心地で、指紋が付きにくく、指紋などによるヌルつきも起きない。ヌルつき問題を抱えた俺にとって、この表面質感はグレイトソリューションでありパーフェクトなケースと言えよう。

 それから薄さもジョリーグッド。「iPad mini 6ってこんなに薄い感じだったんだー」と喜べる極薄な感触がある。

 ただ、厚さ約1mmといのは、じつはけっこー多くのケースが実現していたりする。市販のケースの端末背面を測ると厚さ約1mmのケースってザラにある。

 しかしながら、ポリカーボネートやTPUのケースの場合、耐衝撃性を高めるためか、ケースのサイド部分は背面より厚く作られている。1.5mmだったり2mmだったりさらに厚かったり。サイドが出っぱっているようなケースもある。

 なので、ケースとしてはそーんなには厚くないものの、実際に使うと「端末が一回り大きくなった感じ」がしがち。一方でこのTHE FROST AIR(フロストエア)は、ケース背面もケース側面も厚さ約1.0mm。ほか一般のケースと比べると「薄さが手によく伝わる」という感触が強いのであった。

 いや〜イイっすわ〜このケース。指紋や汗によるベタつきヌルつきがほぼナイというレベルで抑えられ、端末フキフキの必要性が激減した。まあ画面には指紋が付着したりするので、相変わらず前出のマイクロファイバークロスを使っているが。

 あとケースの薄さや「薄い感じがする」という感触から、「iPad mini 6に余分なモノを装着してない感」が高まるのも好印象。ケースの重さが約26gと、ポリカーボネートやTPUのケースより軽いという点もその印象を強くしていると思う。また、半透明でiPad mini 6の色などが見えにくくなることに違和感があるかな〜と思っていたが、まあこの半透明ケースの静かさというか落ち着いた感じは、これはコレとしてイイと感じられる。

iPhone用のTHE FROST AIRも買ってみた

 しばらくTHE FROST AIRを装着したiPad mini 6を使っていたら、なんか夏日とか真夏日とかが連続して「マジでいま5月?」みたいな暑さになった。のだがしかし、THE FROST AIRのサラサラ感は持続し、薄くスリムな感じで快適かつ涼しげにiPad mini 6を使い続けられた。
 それに気をよくした俺はiPhone用のTHE FROST AIRもポチッとな。iPhone 13 Pro Max用とiPhone 13 mini用を購入。どちらも直販税込価格は2749円。

iPhone 13 Pro Max用とiPhone 13 mini用のTHE FROST AIRを購入。こちらは普通っぽい箱に入っていた。
購入後にケースに触れてみたら「あれ? iPad mini 6用より薄い!?」と感じ、改めて調べたら、なんとコチラは厚さ0.8mm以下だそうだ。重さは約8g。超薄で超軽量である。写真はアイスホワイトだが、スモークブラックもある。
iPhoneに装着した様子。iPhone本体の色もけっこうしっかり見えて、装着感は確かに「ほぼ裸」という感じ。スゲく良い。
超薄で超軽量ではあるが、カメラ部はケースのエッジが立っていてしっかりレンズ保護がなされる。
画面側のエッジも立っており画面保護につながる。ただ、ガラスフィルムを装着していると、フィルムの厚みがケースの画面側エッジの高さを超えてしまったりする。

 これらケースにより、iPhoneの指紋汚れやヌルつき問題が大きく軽減され、非常に気分よくiPhoneを使えるようになった。サラサラ感があるのでバッグやポケットへの出し入れがとてもスムーズなのもいい。とりわけイイのはiPhoneを「ほぼ裸」で使えているという感触。重さが約8gという軽快さもナイス。俺のiPhoneに大きな解放感がもたらされたゼ!!! みたいな満足感がある。

 ちなみにケースを装着した状態でも、iPhone 13 Pro Max用とiPhone 13 mini用のMagSafeはしっかり機能する。THE FROST AIR自体にはMagSafe吸着機構がないものの、非常に薄いケースなのでMagSafe充電台などの吸着力をあまり損なわないようだ。

THE FROST AIRシリーズの弱点

 THE FROST AIRシリーズについて、俺的には非常に高い満足感が得られたのだが、「まあこれはしょうがないのかな」的なネガティブ要素もある。THE FROST AIRシリーズの弱点と言おうか、そんなのがある。

 ひとつは、耐衝撃性。ケースとしての使用感は非常にいいと思うものの、保護ケースとしての性能は端末への傷つき防止程度だと思う。端末を落としたらそれなりの衝撃を受けるだろうな、と。フツーに壊れそうだな、端末が、と。まあ超薄ケースだからしょうがないっスね。

 同時に、このケースに対して端末の着脱回数が多いと、わりと早々にケースが割れたりしそう、と感じられる。感じられるだけで実際どうなのかわからないが、ケース自体もけっこー華奢な感じがする。電源コネクター部やボタン部を露出させているので、ケースのその部分はとくに弱々しく感じられる。ケース素材はポリプロピレンだそうだが、この素材は耐候性があまり高くないので、経年劣化の速さもちょっと心配されるところだ。

 ケース表面のサラサラ質感は非常に心地よい。手に対するベタベタ感などもなくて快適なのだが、一方で滑りやすい質感でもある。なので、考えようによっては「手を滑らせて落としやすいケース」となるかもしれない。その点、ちょっと注意して握る必要があるかも。

 てな感じで、THE FROST AIRシリーズ独特のサラサラ質感や超がつく薄さから、フツーのケースとは別物として扱う必要がありそう。落下させたらヤバいが、まあ傷つきは防止してくれると思うので、最小限の保護性能しかないケースと捉えるべきですな。

 でも端末をほぼ裸という感覚で扱えて、Appleデバイスの外観をあまり損ねない存在感が希薄なケースとして、かなりイイ感じ。ケースにブランドロゴなどを一切入れていないあたり、徹底してポリシーを貫いているように感じる。なかなか孤高な感じのケースなので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。